今回は、アメリカのアニメーションをご紹介します。
とは言うものの、日本では知られていないものばかりです。
20世紀の主役は、良くも悪くもアメリカでした。
21世紀の今はちょっと微妙な立ち位置ですし、
政治とか人種問題では批判されている所はあるのですけど、
それでも存在感はそれなりに大きいです。
でも、そんなアメリカでも、
日本で知られていない漫画やアニメーションが無くは無いのです。
今回は、それを取り上げます。
マギー・ドゥー・ボーイ・キャット
Muggy Doo Boy Cat
https://www.youtube.com/watch?v=TlioLmbShkc
ネコが主人公のカートゥーン。
Wikipediaによると、
作者の、ハル・スィーガー(シーガー)(Hal Seeger)は、
フライシャー・スタジオのアニメーターから活動を始めたそうで、
1941年のカラー長編アニメーション
『バッタ君 町に行く』(Mr. Bug Goes to Town)
の制作にも携わっているそうです。
また、アニメーターとしてだけでなく、
『ハイ・デ・ホー』(Hi-De-Ho)
『殺し屋ディラー』(Killer Diller)
『下宿のブルース』(Boarding House Blues)
などの脚本も務めたそうです。
彼の代表作は、
『怪物ミルトン・ショー』(The Milton the Monster Show)1965-1968
『バットフィンク』(Batfink)1966-1967
だそうです。
で、「マギー・ドゥー」についてですが、Wikipediaによると、
初登場は漫画としてで、1953年からでした。
(画像はこちらから)Comic Book Plus
アニメーション版は、1963年から、
「Boy Pest with Osh」
というテレビ番組に登場したのだそうです。
(Boy Pest with Osh の意味が良く分かりません)
そして1965年には、
前述の「怪物ミルトン・ショー」の一コーナーとして、
キツネ版の「マギー・ドゥー」が放映されたそうです。
マギー・ドゥー・ボーイ・フォックス
Muggy Doo Boy Fox
(ギリシャ語版?)
https://www.youtube.com/watch?v=tGfoZOitvXs
(画像はこちらから)Ominous Octopus Omnibus
漫画版には、ネコ版しかなく、キツネ版は無い様ですね。
個人的には、キツネ版が好きなんですが・・・。
ハル・スィーガーは、2005年にお亡くなりになっています。
ベアリー一家
The Beary's Family
https://www.youtube.com/watch?v=-VQ4DUkxdDY
『ウッディー・ウッドペッカー』(Woodie Woodpecker)で有名な、
ウォルター・ランツ・スタジオ(Walter Lantz Studios)
で制作されたアニメーション。
Wikipediaによると、全部で28話作られ、
1962~1972年まで放映されていたそうです。
ウォルター・ランツの作品でも、
日本に入って来ていない作品があったんですね。
他にも色々と、
日本に上陸していない作品がありそうな気がします。
というよりも、日本に入って来ているのは、
全体の一部なのでしょうかね?
内容は、熊の一家ベアリー家のドジっぷりを描く、
スラップスティックなアニメーション。
特に、父さんクマ、チャーリー(Charlie)が、
「ダメおやじ」っぷりを発揮。
口煩い母さんクマ、ベッスィー(Bessie)がそのドジの被害を蒙り、
怒って父さんクマをぶっ叩きます。
10代後半の息子、ジュニア(Junior)は、
優しいけれどちょっと抜けている所があり、
ダメ息子っぷりを発揮。
父さんクマが何かを要望したりしても、
その要望通りに行かず、失敗したりします。
不肖の息子(?)には妹、スーズィー(Suzy)もいます。
なんでもチュー助
Possible Possum
https://www.youtube.com/watch?v=q80pCfzilgM
(画像はこちらから)The Retroist
ギターが得意なチュー助とその仲間たちの活躍を描くアニメ。
出だしは大抵、チュー助の奏でるギターと歌で始まります。
『わんわん保安官』(Deputy Dawg)で知られる、
「テリー・トゥーンズ」(Terrytoons)の制作で、
放映期間は、1965~1971年。
「Possum」は一応「フクロギツネ」と訳されている様なので、
題名を直訳するならば、
「なんでもフクロギツネ」となるかも知れません。
しかし、何故「なんでもチュー助」なのかというと、
日本で放映されているからです。
でもはて?子供の頃、見た記憶が無かった様な・・・。
子供の頃、東京12チャンネル(現:テレビ東京)では、
ハンナ・バーベラとかワーナーとかの、
アメリカ産のアニメーションがやたらと放映されていましたが、
この作品は見た記憶がありません。
どうやら、放映されたのは、つい最近の様です。
「スーパー!ドラマTV」という、
海外ドラマ専門の衛星放送でだそうです。
ヒースクリフとキャティラック・キャッツ - OP
Heathcliff and The Catillac Cats - Opening Theme
https://www.youtube.com/watch?v=Ml8mnc7WciA
(画像はこちらから)YouTube
(画像はこちらから)Flickr
ジョージ・ゲイトリー(George Gately)が、
1973年から新聞連載していた、
気侭なネコが主人公の漫画を、アニメーション化。
1980年に、
『ヒースクリフとディングバット・ショー』
(The Heathcliff and Dingbat Show)
が放映され、1981年には、
『ヒースクリフとマーマデューク』
(Heathcliff and Marmaduke)
が放映。
Heathcliff (1980 TV series) - Wikipedia
さらに、1984年には、
『ヒースクリフとキャティラック・キャッツ』
(Heathcliff and The Catillac Cats)
が放映され、
Heathcliff (1984 TV series) - Wikipedia
1986年には、
『劇場版ヒースクリフ』
(Heathcliff: The Movie)
が上映。
Heathcliff: The Movie - Wikipedia
1980年代に、結構アニメ化されているんですね。
まるで、1980年代の「藤子不二雄ブーム」みたい。
アニメーションシリーズを見てみると、
どれもコラボレーションみたいに見えるのですが、
例えば、「ディングバット」や「マーマデューク」、
「キャティラック・キャッツ」などは、
独立した形で存在するのでしょうか?
それとも、元からヒースクリフと抱き合わせでしか
存在しないのでしょうか?
それにしても、私がとても不思議に思うのは、
ネコのヒースクリフって、よく見ますよね?
日本でも見覚えあるという方が、
結構いそうな感じがするのですけど、
その割には、「ヒースクリフ」で画像検索しても、
当該のネコのキャラクターが殆ど出てこないんですね。
ライトノベル、オンライン小説の
「ソードアート・オンライン」
の登場人物の「ヒースクリフ」の画像ばかりが出てきます。
辛うじて取り上げているブログ情報によると、
NHKの衛星アニメ劇場で放映された事があるそうです。
あとは、「ニコニコ動画」とか、
ピクシブみたいな画像投稿サイト「TINAMI」
くらいでしょうか?
何だか、昔見た事あるのに、
何故だかまともにネット情報が出ていない作品って、
結構ある様な感じですよね?
というわけで、
知られざるアメリカのアニメーション特集でした!!