会期:2008年10月11日~12日
2010年10月30日~31日
場所:京畿道 安城市 三竹面 徳山里
(キョンギド・アンソンシ・サムジュクミョン・トクサンリ)
(경기도 안성시 삼죽면 덕산리)
安城豊山犬テーマパーク
(안성 풍산개 테마공원)
運営:豊山犬祭運営委員会
(풍산개축제 운영위원회)
安城豊山犬村公式サイト
資料
Festival Calendar - Yonhap News Agency
このお祭りを紹介しようと思った理由は、
どうも日本では紹介されていないみたいだからです。
日本語による紹介記事を一生懸命探してみたところ、
韓国語による紹介記事タイトルに、日本語訳が添えられているものを、
かろうじて発見↓
안성의 풍산개 축제에 약초농장이 참가하였습니다. (プンサン犬の祭りに実家の薬草農場が出展しました)
ブログ名は、
「꾱꾱의 알록달록쿠킹 (キョンキョンの料理ブログです」
とのことです。
マスメディアによる韓流ブームという名の“ゴリ推し”はありましたけど、
その割には、意外だな、と。
韓流マニアの日本人で、このお祭りについて知っている人は、
一体どれくらいいるのでしょうか?
恐らく殆どいないのでしょうね。
マスメディアの紹介する韓国情報ばかり見て、
韓国の実態について目を向けない様な人が、
日本のマスメディアの取り上げないこういったお祭り情報なんて、
知り得るわけ無いと思いますから。
「豊山犬」で検索すると
『プンサンケ』という映画の情報なら沢山出てきます。
映画『プンサンケ』公式サイト
http://www.u-picc.com/poongsan/about.html
直接「豊山犬」(プンサンゲ)とは関係無い話のようです。
主人公が、「豊山犬」という北朝鮮の銘柄の煙草を吸っているという
設定から名付けた様です。
豊山犬は、元々は、北朝鮮の地域にある、
豊山郡(現在の金亨権郡と豊西郡)が原産ですから。
京畿道安城に、豊山犬を記念したテーマパークがあるみたいですね。
お祭りはそこで開催されたようです。
しかし、毎年やっているのかというと、そうでもない様です。
2008年と、2010年の情報しか得られませんでしたから。
でも、2年に1回開催かというと、
2012年に開催された形跡が見当たりません。
気紛れで開催でしょうか?(ケンチャナヨだから?)
↓マスコットの着ぐるみが可愛い~!!
http://eto.co.kr/news/view.asp?Code=20101030205801943
経済トゥデイ(경제투데이)記事より
内容については、検索画像で判断するしかありませんが、
歌ったり踊ったり、犬と戯れたりといった事をしたのでしょうね。
韓国と言えば、『補身湯』(ポシンタン)に代表される、
犬肉料理というイメージが大きいですけど、その割には、
犬を記念したテーマパークやお祭りがあったという事に、
とても驚きました。
まあ、韓国人だって、犬食に反対している人は当然いるわけですけど、
豊山犬は、韓国ではどういう扱いをされているのでしょうか?
他の犬とは違う扱い?
食べられたりしないの?
と思って調べてみた所、希少動物と見做されているそうです。
頭数が徐々に減少し、
日韓併合時代に保護政策が取られる様になったそうですが、
もしかして、食料にしていたから?
テーマパークが作られたのも、納得いたしました。
頭数が増える事を祈っております!!
オマケ
『カイカイ反応通信』さんより、豊山犬の記事
犬好きにはたまらない画像がいっぱい!!
《追記》
改めて豊山犬について、調べ直してみました。
北朝鮮のプンサングン(豊山郡)原産の狩猟用犬種。
プンサングンは、
現在のキミョングォングン(金亨権郡)とプンソグン(豊西郡)にあたる。
飼い主に忠実で、寒さに強く、
トラ猟でも活躍できるほどの優秀な猟犬であったが、
徐々に数が減少していった。
そのため、1942年に、
日本の朝鮮統治下において朝鮮総督府が、
天然記念物第128号に指定した。
戦後朝鮮が日本の統治から離れると、
北朝鮮では天然記念物指定された。
Wikipedia日本語版では、
>戦後朝鮮が日本国の統治から離れる、
>光復と共に国宝に指定され、
>同時に第35代重要天然資源
>(日本で言う特別天然記念物)にも指定され、
>保護が行われるようになった。
と出ているのですけど、
私は用心して他の情報源とのすり合わせをしていますが、
何故かでてこなくて、更に調べてみると、
韓国では天然記念物に指定されておらず、
最近何かと話題の某カルト宗教が、
北朝鮮から豊山犬を持ち込んでいるといった情報が出てきました。
更に、1993年頃より、中国やロシアから、
〝偽の豊山犬〟が持ち込まれているという話も…。
理由は〝儲かるから〟です。
豊山犬が韓国に持ち込まれ始めたころ、
その価格が500万ウォンもしたそうで。
こういった由々しき事態に、2002年に、
「韓国豊山犬種保存協会」(한국풍산개종보존협회)
が設立されました。
そして2011年に、KBSの取材により、
「安城豊山犬村」で取り扱われている豊山犬そのものが、
ロシアから持ち込まれた偽豊山犬であることが明らかになったという。
SBSも、遺伝子検査や偽の血統書の問題を取材。
どうりで、このテーマパークが尻すぼみになって
盛り上がらなくなったわけです。
韓国では、
ロシア産中国産の〝偽豊山犬〟が
数多く出回っている様ですが、
2007年より「韓国豊山犬保存協会」が、
血統書を発行することになりました。
これなら、まず間違いないですね。
まあ、私も騙されていたのかな?という。
このブログの読者さまにも大変ご迷惑をお掛けいたしました。
(2024/3/10)