そのとき僕は気がついた

 

ケビン・アーノルド 素晴らしき日々

 

素晴らしき日々はアメリカのテレビドラマで、私が子供の頃はNHKで放送していました。主人公であるケビンの少年時代のエピソードに、大人になった主人公がナレーションを入れる形式のドラマでした。とても味のあるナレーションで、皮肉の効いたツッコミで笑わせてくれることもあれば、タイトルのように色々な出来事と遭遇して成長した自分を優しく振り返ったりしていました。私自身色々なことが身に降りかかってきて、何かに気づかされる日々が今でも続いていますが、その度にこの台詞が頭の中に浮かびます。

 

ポーカーを通してかけがえのない友人との関係を描いたエピソードや、祖父から自動車を譲られるエピソードが記憶に残っています。祖父が自動車事故で老いを自覚して運転をやめるというのは現代の日本でホットな話題です。私が子供の頃祖父は自動車を持っていませんでしたが、自動車社会のアメリカでは1970年代にすでにそういう話題が共通だったようです。少子高齢化などは日本の方が進んでいるので話題によるとは思いますが、今のアメリカのトピックがまた数年後に私たちのトピックになることもあるのかもしれません。