2019年9月13日 (金) 金曜行動でお話ししたことです。

 

 9月11日の内閣改造で、小泉進次郎氏が環境大臣になりました。

前任の環境大臣であった原田義昭氏が、大臣を辞める直前の9月10日に、「第一原発に貯まり続けるトリチウムを含む汚染処理水は、海洋放出して薄める他に、選択肢はない。」と発言して、次の環境大臣に引き継ぎをしました。

 汚染処理水をどうするかは、経産省の所管で、環境大臣がいう事ではないのですが、溜まりに溜まり続ける処理水は、政府と規制委員会がどうしても双葉と相馬の海に流したい意向です。その意向を原田氏が代弁しました。政府と規制委員会はなぜ、海に流したいかは、それが一番安上がりだからです。

今現在、第一原発構内で処理水タンクが980基にもなっています。汚染水は地下水に混ざって出て来るので、まだまだ増え続けます。その汚染処理水を薄めて海に流すのが、手間もかからず、安上がりでできるから海に流したいのです。特に規制委員会委員長の更田豊志氏が支持しています。

 アメリカのスリーマイル島原発事故でも、トリチウムを含む処理水を薄めて、川に流す計画が持ち上げりました。その時、下流域住民が反対したので、処理水は蒸発させて無くしました。日本でもこの方法を採用して、処理水は地上保管でなく、タンカーに積んで海上保管して、陸上で蒸発する方法を採って頂きたいです。

 日本の原子力行政はでたらめでした。原子力の基礎研究など、したことがなかったからです。その一例をあげると、第一原発では外部電源を受ける鉄塔が、耐震していなかったため地震で倒壊して、外部電源がなく、原発事故は重大化したことが証拠です。

 前の環境大臣の原田義昭氏の考えを引き継いで、小泉進次郎氏も汚染処理水は海に流して、海の水で薄める等と言い出したら、国民に人気のある小泉氏の発言ですから、多くの国民が納得して、双葉と相馬の海に流してもいいということになってしまいます。

 また、地元の漁業者の中でも、海に流すことで補償をもらおうなんていう人もいます。この期に及んで、いまさらになって、補償などと口に出すのは残念です。海は漁業者だけのものではありません。漁業者は原発誘致や原発立地の時にも、補償金に目がくらんで、大金を手にし、自分の魂と海を原発に売り渡しているのです。

 小泉進次郎氏は処理水のことには口を出さないで、環境省が所管する汚染土壌を30年間、中間貯蔵して、2045年3月に最終処分場に運び込めるように、最終処分場を決めることに集中して頂きたいです。小泉氏ならその人気を背景にして、最終処分場を決めるのにきっと役に立ってもらいたいです。