~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

中高生のスポーツ女子が健康を守るための基礎知識2

「食べて太るのが怖い」「体重のことが気になって仕方がない」

 スポーツをがんばりたいと考え、体重や体形を気にするあまり、そんな心理状態になって、おそるおそる食べたり、食事を抜いたりしている中高生のスポーツ女子はいませんか。

 そんな状態がエスカレートして、必要な食事量を食べられず、極端にやせてしまう人がいます。逆に、食べなかった反動から、「むちゃ食い」してしまう人もいます。

 こうして、食行動の乱れから心と体の健康が損なわれてしまう病気を「摂食障害」といいます。精神科医で日本摂食障害協会理事の西園マーハ文・明治学院大教授は「早く病気を見つけて、早めに治すことがとても大切」と話します。
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食事制限が引き金、完璧主義も影響

 一生の間に、摂食障害やその疑いのある症状にかかる割合は、男性が大体100人に1人なのに対し、女性は10人に1人。中でもスポーツをやっている女性は、一般の人に比べて、リスクが2~3倍高いといわれています。

 スポーツ女子の場合、「速く走るために体を軽くしたい」「演技の印象をよくするために体形を細く見せたい」などと考え、食事を制限することが、摂食障害を発症しやすくするといわれています。

 ただ、西園マーハ先生は「決してスポーツだけが発症の引き金になっているわけではない」とも言います。「受験勉強や楽器の練習などに完全を求める中で発症したり、家族関係が引き金となって発症したりすることもあります」と説明します。
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怖い拒食症、やせ始めは達成感

 食事をあまり取らずに極端にやせてしまう「神経性やせ症」は、一般には「拒食症」と呼ばれています。小学生のうちから見られ、中高生に多い病気です。成長期なのに低体重が続き、身長も伸びなくなってしまいます。

 やせ始めのとき、以前と比べ、「長い距離を速く走れる」とか「演技で体がよく動く」と感じた経験を持つ人は、皆さんの中にもいるかもしれません。その一時的な達成感が、「もっとやせよう」いった心理状態になる拒食症の「落とし穴」になることがあります。

実は多い過食症、見た目では気づきにくい

 拒食症にかかり、あまり食べないまま低栄養状態が続くと、低体温や低血圧になり、心拍数が低下します。次第に筋力が低下して、体が疲れやすくなります。便秘がひどくなったり、髪の毛が抜けたり、肌がかさかさになったりすることもあります。

 それなのに、本人がなかなか「病気だ」と考えず、治療を受け入れない場合があるのが、摂食障害の怖いところです。西園先生は「拒食症だと分かり、『運動を休みましょう』と本人に勧めても、『休むのは嫌」と言って聞かないことが多い。そのまま運動をストップできないと、重症化し、命に関わることもあります」と注意をうながします。

 こうした拒食症よりも患者が数倍多いとみられているのが「過食症」です。正式には「神経性過食症」と言います。

 発症年齢のピークは大学生くらいの年齢で、中高生のスポーツ女子ももちろん注意が必要です。西園マーハ先生は「見た目の体形があまり変わらない人がほとんどで、周囲の人にも気づかれにくい病気」と説明します。

 たまにおやつのお菓子を大食いしたり、「やけ食い」したりするのはよくあることですが、過食症と診断された人は、「むちゃ食い」をコントロールできなくなる「過食」を頻繁に繰り返しています。「食べた物をわざと吐いてはまた食べる」「下剤を乱用する」といった行動をやめられなくなってしまうことも多く、胃酸で歯の表面が溶けたり、体の中のカリウムが失われて心臓に不整脈が出る人までいます。

 拒食と過食を繰り返す人もいます。「拒食症が治る過程で、過食気味になり、『体重が増えてしまった』とあせって、また拒食状態になると、摂食障害が長引きます」(西園マーハ先生)。思春期にかかった摂食障害が長引き、大人になっても治らず、長い間、苦しんでいる人も中にはいます。

長引かせないため、受診をためらわないで

 しかし、摂食障害は精神科医や心療内科医といった専門家の診察と適切な治療を受ければ、十分治る病気です。スポーツ女子の場合、練習を制限したり、食事を増やしたりして、心と体の健康を取り戻していきます。

 早い回復のためには、早めの治療がやはり、何より大切です。西園マーハ先生は「スポーツ女子には、スポーツのトレーニングだけでなく、健康管理にも興味を持ってほしい。摂食障害かもしれないと思ったら、勇気を出して、まず家族や部活の指導者、学校の養護教諭の先生といった周りの人に相談してください」と勧めています。(水口郁雄)

◇西園マーハ文先生

 にしぞのまーは・あや 九州大学医学部卒。英国への留学経験もある精神科医で、東京都精神医学総合研究所勤務、白梅学園大教授などを経て、2019年4月から明治学院大教授。摂食障害の専門家で、一般社団法人日本摂食障害協会理事。

 健康診断や人間ドックは一般的に、春から初夏にかけて行われることが多いです。1年に1回の「頑張り時」を終えて、ホッとしている人もいることでしょう。しかし、せっかく健診を受けたのですから、ぜひ、その結果をいい方向に活用していただきたいと思います。

 血糖値の判定を行う代表的な検査は、空腹時血糖値、75グラム経口ブドウ糖負荷試験、ヘモグロビンA1c(HbA1c)です。このうち健診や人間ドックで受けるのは、空腹時血糖値とHbA1cですね。

 これらの検査の結果から「糖尿病型」となるのは、空腹時血糖が126㎎/デシリットル以上、あるいはHbA1c6.5%以上。HbA1c6.5%未満で110~125㎎/デシリットル以上は糖尿病の疑いが否定できない「境界型」です。

 境界型の方は、健診の担当医から「再検査として、75グラム経口ブドウ糖負荷試験を受けるように」といったことが言われているはずです。

 そして空腹時血糖値109㎎/デシリットル以下は「正常型」の域に入りますが、100~109㎎/デシリットル、あるいはHbA1c5.6~5.9%は、将来的に糖尿病を発症するリスクが高いグループになります。

 高血圧、脂質異常症、肥満などがある人は特にリスクが高く、75グラム経口ブドウ糖負荷試験を受けることが望ましいと考えられています。

 では、ここでみなさんに質問です。糖尿病型ではないけれど、境界型や将来的に糖尿病を発症するリスクが高いグループに何年もいるのと、同じくまだ糖尿病型には達していないものの、これまで100㎎/デシリットルを切っていたのに、この1~2年で血糖値が上昇してきたのとでは、どちらがより問題でしょうか?

■1~2年で急激に上昇した場合は打つ手あり

 病気の中には、「これまで何ともなかったのに、急に症状が出てきたら要注意」というものも少なくありません。だから、血糖値の場合も後者(この1~2年で上昇)の方が問題だろうと考える人がいるかもしれません。しかし、実は、「糖尿病でない」状態にギリギリとどまっている期間が長い人ほど、全身の血管に与えるダメージが大きいのです。

 崖っぷちでギリギリ踏ん張っている人は、落ちてしまうと戻ってこられない。ゴムをずっと引っ張っていると、手を離してもダランと伸び切った状態のままになりますが、そのイメージです。

 実際、血糖値が境界型の人は、正常型の2.2倍心臓や血管の病気になりやすいといわれているのです。何度かこの欄で「負の遺産」についてお話ししました。血管などに負担をかけている年数が長くなると、それこそ苦労して規則正しい生活に切り替えても、負の遺産が少ない人よりも、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなるのです。 一方、ゴムをグンと思いっ切り引っ張って手を離すと、ゴムはすぐに元に戻ります。1~2年で上がった血糖値は、このゴムと同じ。

 ご飯や肉類などの前に野菜を食べる「ベジファースト」を習慣化したり、運動までいかなくても少し歩くなど体を動かすことを心掛けたり、睡眠を十分に取ったり、飲酒量を見直すだけで、血糖値は元に戻る可能性が高いのです。

 では、先に挙げた「糖尿病でない」状態にギリギリとどまっている期間が長い人は、何をしたらいいのか?

 血糖値を下げる薬を飲む? いえ、糖尿病とまだ診断されていない以上、薬物治療の対象にはなりません。糖尿病でない、でも「糖尿病でないから安心」とは決して言えないこの段階でできることは、生活習慣改善しかありません。

「1~2年で血糖値が上がった人と対策は同じじゃないか」と思う人もいるかもしれません。確かに対策は同じですが、より熱心に生活習慣改善を行わないと、良い結果は得られないでしょう。また、「ギリギリ状態を長年」の人は、血圧やコレステロールなどほかの数値についても高めであるケースが珍しくない。ほかの数値の改善のためにも、熱心な生活習慣改善が必要とされます。

 具体的な目標として、「食事は腹八分目」「野菜を取る」「日常的な運動」「体重5~10%減」「禁煙」「ストレス対策」「定期的な健診」を。どれでもできるもの、続けられやすいものから実践しましょう。

坂本昌也:東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科准教授

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

●多過ぎる脂質の種類による分類

脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)などの脂質が、多くなり過ぎる病気のことです。血液中に多くなる脂質の種類によって、3つのタイプに分けることができます。

高LDLコレステロール血症悪玉(LDL)コレステロールが多過ぎる状態で、脂質異常症ではこのタイプがもっとも多くみられます。増え過ぎた悪玉(LDL)コレステロールは、動脈の壁に蓄積してしまうので、動脈硬化を招きます。

低HDLコレステロール血症善玉(HDL)コレステロールが少な過ぎる状態です。善玉(HDL)コレステロールには、血管や組織に余っているコレステロールを回収して、肝臓に戻す働きがあります。このため、HDLコレステロール値が低いと、血管に余分なコレステロールがたまり、動脈硬化のリスクが高まります。

高トリグリセライド血症(高中性脂肪血症)中性脂肪が多過ぎる状態のことです。中性脂肪が多いと、善玉(HDL)コレステロールが減って、悪玉(LDL)コレステロールが多くなるので、間接的に動脈硬化の原因になります。また、急性すい炎を招くこともあります。

●原因による分類

脂質異常症は、病気を起こす原因によっても3つのタイプに分けることができます。

【原発性高脂血症】
遺伝的な要因によって起こるもののことです。日本人に起こる原発性高脂血症の代表的なものには、「家族性高コレステロール血症」があります。これは、遺伝的にLDLを処理する機能に異常があり、悪玉(LDL)コレステロールが高くなってしまう脂質異常症です。

【二次性(続発性)高脂血症】
ほかの病気や薬の副作用などによって、二次的に起こるもののことです。

別の病気「甲状腺機能低下症」「ネフローゼ症候群」「慢性腎不全」「閉塞性黄疸」「糖尿病」など。

薬「降圧剤(利尿薬・遮断薬)」「ホルモン薬(ステロイド薬・経口避妊薬・エストロゲン製剤)」「免疫抑制薬」など。

【その他の脂質異常症】
食べ過ぎや運動不足、それによる肥満、脂質のとり過ぎ、お酒の飲み過ぎなど、食生活や生活習慣の乱れによって起こるもののことです。脂質異常症の約80%はこのケースだといわれています。

病院に行く場合はもちろん、身分証としても利用する機会のある保険証。

非常に大事なものなので、常にお財布などに入れ携帯している方も多いはず。

しかし、いざ使おうと思ったときに、財布に入っているはずの保険証が無くなっていたら…。

今回は、緊急対処法をはじめとした、保険証紛失時にすべきことをまとめました。

保険証が見当たらない場合などは、ぜひ参考にしてください。

■今すぐ保険証が必要なのに手元にない!病院で保険証を紛失したことに気がついたら、この場合はまず全額を実費で払い、再交付手続きが済んでから差額払い戻しの申請を行います。

保険証は診察前に提示することがほとんどなので、その時点で保険証が無く、全額負担できるお金を持っていなければ、診察ができないこともありますのでご注意を。

■すぐに見つかれば、病院で払い戻しが可能な場合も「家に戻って探したら見つかった」というような場合には、病院にその旨を伝え、持参することで差額の払い戻しに応じてくれます。

領収書なども忘れずに持参しましょう。

払い戻し手続きを行っていない医療機関や、診察してからしばらくたっているような場合は、再交付手続きと同じ要領で払い戻し申請書類を提出します。

診療明細書と領収書が必要になりますから無くさないようにしましょう。

注意したいのは、一時的にでも全額負担となった場合は自由診療となり、必ずしも10割負担とは限らず、医療機関によってはそれ以上の金額を支払う場合もあります。

この場合は自己負担額が大きくなる可能性もありますので、診察前に必ず窓口で確認するようにしましょう。

■まずは警察に。

同時に再発行の手続きを紛失や盗難の可能性があれば、保険証が悪用される可能性もあります。

そのためまずは警察署で被害届/遺失届を出しましょう。

タイミングがよければすぐに見つかることもあります。

保険証の再交付手続き先は、保険証発行元になります。

国民健康保険(国保)の場合は最寄りの市役所や区役所、健保や組合の場合は職場、もしくは管轄内にある支部などに書類を提出しましょう。

撮影・中島慶子 ヘア&メイク・遠藤芹奈 スタイリング・白男川清美 イラストレーション・おざわさよこ 文・中嶋茉莉花

 

更年期世代は骨量と筋肉量が低下しやすくなり、放っておくと、骨折しやすい、疲れやすいなど、日常生活に影響が出ることも。フィジカルトレーナーの岡橋優子さんに、骨量と筋肉量低下の仕組みとその対策を教わりました。

 

更年期を境に、女性ホルモン減少の影響で骨量と筋肉量が低下しやすくなる。

 

「放っておくと、骨折しやすい、疲れやすいなど、日常生活に影響が出ることがあります」と、更年期世代の女性の運動療法に詳しい岡橋優子さんは話す。

\CHECK/

一つでも当てはまったら筋力や骨密度が低下し始めているサインです。

□歩くのが遅くなった。

□階段を上るのがしんどい。

□階段を小走りで下りれない。

□何もないところでよくつまずく。

□片足立ちで靴下を履けない。

□何もしていないのに膝や腰が痛い。

□最近、背が縮んだ。

 

女性ホルモンの分泌が減少し、骨量と筋力を維持できなくなる

 

女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の形成を促したり、筋肉の合成を促進して筋力を維持する役割がある。ところが更年期にさしかかる50歳前後、エストロゲンの分泌量が低下。

 

加えて、40代になると、成長ホルモンの分泌がピーク時の半分ほどまでに減り、骨や筋肉の新陳代謝もスムーズに行われなくなる。

 

「骨量、筋肉量ともに維持するためには運動が不可欠です。左の図のように骨量は閉経を境に急激に、筋肉量は毎年1%ずつ減少します。

 

筋肉量が減るとその周りに脂肪がついて、さらに動きにくくなるという悪循環。気づいたときがトレーニングの始めどきです」

 

下半身の筋肉を鍛え、骨に刺激を。とにかく毎日の小さな積み重ねが大切

「筋肉の中でも衰えやすいのが下半身です。転倒することなく健康的に歩き続けるには、足周りやお尻の筋トレが欠かせません」

 

さらに、更年期の女性にとってもう一つ重要なのが骨トレだという。

「骨がもろいと筋肉の急な負荷に耐えられず骨折のリスクも高まります。軽い筋トレでも骨に刺激が加わって骨密度を維持できる可能性もありますが、エストロゲンが減るこの世代は、+αで骨に刺激を与えて効果を高めましょう。

 

また、運動効果が表れるには数カ月かかります。衰えをカバーするために習慣化するのがおすすめです」

 

岡橋優子さん(おかはし・ゆうこ)

フィジカルトレーナー

女性の身体に特化した米国スポーツ医学会運動生理学士。骨盤底筋トレーニングは指導して20年以上。ほかにも、女性医療と提携した運動療法を開発、展開する。

『クロワッサン』1152号より

LDL(悪玉)コレステロールが180mg/dl以上なら、すぐに病院へ行かなくてはならない――。こう言うのは昭和大学医学部糖尿病・代謝・内分泌内科学部門の平野勉教授だ。

 LDLコレステロールは「140以上」が高コレステロール血症で、健診などで判明すると再検査を言い渡される。

 しかし極端な話、①心筋梗塞や狭心症を一度も起こしたことがない②糖尿病をはじめ生活習慣病がひとつもない③喫煙習慣や肥満がない④中性脂肪が基準値以内──のすべてに該当するなら、140を超えたくらいでは、さほど深刻な状況ではない。

「食生活の改善などで、数値は基準値内に下がるかもしれません」

 しかし「爆弾を抱えているような危機的状況」なのが、LDLコレステロール180以上。心筋梗塞、狭心症の冠動脈(心臓の動脈)疾患の発症リスクが極めて高い。冒頭の①~④や年齢にもよるが、食事や運動で数値は下がりづらく、それらによる改善を待っている段階でもない。

「180以上の中には遺伝子の異常による家族性高コレステロール血症も含まれていて、この場合、心筋梗塞の確率が13倍に跳ね上がります」

 コレステロールは、その恐ろしさが正しく認識されていない。コレステロールが高いと血液がドロドロになり、動脈硬化につながるとの“常識”が浸透しているが、大間違いだ。

 コレステロールは無色透明で、血液中を流れている時はまったくの無害。ドロドロともサラサラとも関係しない。

 細胞膜の構成に必要なコレステロールを細胞に運ぶ役割を担っているのがLDLだ。ところが遺伝や体質などでLDLの血液中の量が過剰になると、血管壁に入り込み蓄積される。

「特に冠動脈にLDLが蓄積されやすく、蓄積されると医療用ドリルで壊さなければならないほどカチカチの塊になります。それを粥状動脈硬化症といい、心筋梗塞、狭心症につながる。LDLの害はこれに尽きます」

 LDLコレステロールが180以上の場合、心筋梗塞、狭心症から逃れるには高コレステロール血症薬「スタチン」の投薬治療しかない。スタチンには「レギュラー」「ストロング」の2種類の強さがあり、ストロングが必要な患者もいる。

■LDLの小型化で粥状動脈硬化のリスク増

 LDLコレステロールが「140以上180未満」なら、中性脂肪との関係に注目。

「LDLは球形で、直径が大きいものと小さいものとに分けられます。直径が小さいLDLは『スモールデンスLDL』と呼ばれ、直径が大きいものに比べ血管壁に入り込みやすい」

 つまり、粥状動脈硬化症のリスクが高くなる。では、小型化に何が関係しているかといえば、中性脂肪なのだ。

「中性脂肪が血液中に多いと、LDLを小型化するのです。LDLコレステロールが180までいかない、例えば140~150でも中性脂肪が高ければ、薬物治療が必要と判断されることがあります」

 整理すると、①LDLが血管壁に入り込み蓄積されると心筋梗塞、狭心症のリスクを上げる。②LDLコレステロールが180以上であれば薬物治療が必要。

 

③LDLコレステロールが140をやや超えている程度でも、中性脂肪が高ければスモールデンスLDLで心筋梗塞、狭心症

のリスクが高く薬物治療が必要な場合もある――。

 心筋梗塞、脳卒中など冠動脈疾患の専門医たちは「高コレステロール血症は、薬の副作用にとらわれず治療すべき」と言う人が多い。それほど深刻なのだ。

▽LDLとは
 脂質とタンパク質が結合したものが「リン脂質」。比重の違いからいくつかの種類に分けられ、「LDL(低比重リボタンパク)」はそのひとつ。血液中のコレステロールの3分の2以上がLDLに含まれていて、LDLコレステロールと呼ばれる。

●再検査の受診経験、3割を超える
新年度が始まり、健康診断の案内を受け取った方も多いのではないだろうか。血糖値や血圧、尿酸値等、診断結果の数値に一喜一憂するこの時期。

 

マイナビニュースでは、読者会員に対して、健康診断に関する調査を実施した。今回の調査は、2016年4月13日から4月18日の6日間、全国の男女600名を対象に行った。

○再検査の実施項目、1位は尿関連

健康診断での再検査受診項目について聞いたところ、67.2%が「特にない」と答えた。一方、残りの32.8%は、何かしらの項目で再検査を経験している。

 

本設問において、「特にない」の回答を除いた結果を見てみると、最も多かったのは、「尿関連項目(尿酸・尿糖等」(6.8%)であった(図1)。次いで、「心電図」(5.7%)、「血圧」(5.5%)、「コレステロール値」(5.0%)、「肝機能」(4.8%)が上位の項目となっている。

このデータを男女別の上位5項目に絞って見ると、男性は「肝機能」(7.3%)、女性は「尿関連項目(尿酸・尿糖等)」(7.7%)が1位となっており、男女で異なる傾向が見られた(表1)。特に、肝機能については男女間の差が最も顕著であり、男性の数値(7.3%)が、女性(2.3%)の3倍以上になっている。

 

日常生活におけるアルコール摂取量の差が影響しているのではないだろうか。また、「白血球・赤血球数」については、女性の数値(4.0%)が男性(2.3%)の約2倍となっており、これは、女性により多く貧血の症状が見られることと関連性があるように思われる。

本設問への回答を年代別に見ると、多くの項目において、50代の数値が相対的に高くなっていることに気づく(図2)。50代に比べて、その他の年代の数値が目立つほど高くないことから、50歳を超えると、健康リスクが急激に高まることが伺える。

 

特に、「血糖値」に関しては、数値の差が最も顕著であり、30代・40代(2.5%)と比較して、50代(8.6%)は約3.5倍の値となっている。

このデータを年代別の上位5項目に絞って見ると、20代では「尿関連項目(尿酸・尿糖等)」・「心電図」・「血圧」(6.3%)が同率で1位となっており、30代では「尿関連項目(尿酸・尿糖等)」(11.8%)、40代では「血圧」(8.1%)、50代では「コレステロール値」(12.3%)が1位となっている(表2)。30代に多い「尿関連項目(尿酸・尿糖等)」や、50代に偏っている「コレステロール値」に比べて、「心電図」については、年代ごとのばらつきが比較的少なく、どの年代においても一定の再検査受診率を保っていることが読み取れる。

 

心電図の異常は、主に不整脈等によって起こることが多いので、年代に関わらず気をつける必要がありそうだ。

●健康診断にまつわるエピソード
○健康診断の活用方法と課題

今回の調査において、健康診断に関するエピソードを尋ねたところ、以下のような意見が見られた。(自由回答一部抜粋)

病気の早期発見に

・普段、自覚症状はないが健康診断ではじめて心臓に不正脈があることがわかった(59歳/男性/輸送機器/技能工・運輸・設備関連)


・肝機能で引っ掛かって精密検査を受けた所、腎臓に異常を発見。さらに検査を受けたところ、腎臓がひとつ機能しておらず、萎縮していた。さらに前立腺肥大まで見つかり、がん検査まで行う羽目に。

 

結果的に、生まれつき腎臓が機能しておらず、それで前立腺肥大も問題ないことが判明したが、ちょっとしたことから、いろいろな事が判って、ショックでもあり、医学って凄いなと思ったり……(41歳/男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)


・母の疾患が見つかりました。放置すれば失明などにつながった病気だったので、ひと目見ただけで母の病を見抜いてくれたその先生には本当に感謝しています(34歳/女性/ソフトウェア/専門サービス関連)


・低血糖過ぎて糖尿病が発覚。やせ形なので周囲はびっくり(37歳/女性/建築・土木関連技術職)
・今まで受けていなかったが、受けたら、糖尿病だとわかった(59歳/女性/専業主婦)

数値で気づく体調の変化

・血糖値が上がっていて驚いた(35歳/男性/食品/事務・企画・経営関連)
・中性脂肪が前年の4倍になってびっくりした(34歳/女性/ソフトウェア/事務・企画・経営関連)
・肝機能の数値が悪くなっていたことに気づくことができた(27歳/女性/その他)

健康管理を見直すきっかけに

・健康診断の結果は過去3年間の結果が見られるので、3年間での体重の変化が一目でわかり「やばい」と思ったことがあり、ダイエットを開始するきっかけになりました(31歳/女性/ソフトウェア/営業関連)


・昔、健康診断前になると必死でダイエットを毎年していた記憶がある(32歳/女性/不動産/専門職関連)
・普段は体重計を避けて生活していたが、健康診断で過去最高の体重を目の当たりにしてショックでダイエットを緩く誓った結果、一年後に体重計に乗った時8キロ痩せていた。それからさらにダイエットにはまり、今はトータルで12キロ痩せた。(51歳/女性/専業主婦)
・健康診断前になると、周りではお酒を控える人がいる(39歳/女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・健康診断に合わせて短期ダイエットを毎年していますが、年々体重調整が難しくなっているような気がします(32歳/女性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)
・血糖値を指摘されたことがあり食事改善した(40歳/女性/その他)

アドバイスをもらう場として

・毎日の食生活について、担当の先生とディスカッションした(40歳/男性/インターネット関連/クリエイティブ関連)


・痩せ型で関係ないと思っていたコレステロール値に突然引っ掛かり、食事指導を受けるほど警告された(50歳/女性/フリーター)

不満の声も

・会社の定期健診なので、契約機関の問診は流れ作業みたいな感じだった(46歳/女性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)


・職場でやる検診は簡易なものなので、どうせやるなら人間ドックのような身体の内側までわかるような検診にしてほしい(43歳/男性/農業協同組合/公共サービス関連)


・内科が問診を担当するため、内科以外のことを相談しても、全く納得のいく回答がもらえない(52歳/男性/電気・ガス・エネルギー/技能工・運輸・設備関連)


・健康診断前の絶食にはいつも苦労する。お腹が空いて眠れなくて、いつもフラフラになりながら病院へ行く(32歳/男性/教育/専門職関連)


・待ち時間が多くて疲れる(32歳/男性/ガラス・化学・石油/事務・企画・経営関連)

健康診断を通して、病気の早期発見や、それまで無自覚だった体の変化に気づくことができたという回答が多数見られた。

 

また、健康診断の時期にダイエットを始めるというコメントもあり、その多くが女性の意見であった。さらに、普段の健康管理について直接指導を受ける場として機能していることも伺えた。一方、診察機関や検査方法、検査の質等に対する不満の声が複数見られ、課題となる側面も指摘された。

なお、本調査における、その他の結果データは以下のとおりである。

歯を失う原因は、むし歯だと考えている人は多いでしょう。しかし日本人が歯を抜かなければならなくなる原因のトップは、歯周病です。

 

日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会の共著として発刊した書籍『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)から、歯周病の治療法を紹介します。

 歯科医院に通うと「セルフ・ケアも大事ですよ」と言われることが少なくありません。歯周病のセルフ・ケアというのはまず「局所(歯)のケア」、すなわち毎日のブラッシングです。

 

さらに歯周病は全身の健康にかかわる感染症ですから、持病のコントロールや生活習慣の改善といった「全身の健康管理」も不可欠です。

 患者さんの中には「歯科医院に通っていれば歯周病は治るだろう」と考えている人がいます。

 

しかし、同じ進行度の患者さんが同じタイミングで歯科医院に通いはじめても、セルフ・ケアを努力している患者さんと歯科医師任せで何もしない患者さんでは、治り方も、通院回数も、治療にかかる費用も、将来歯がどうなっていくかもまったく違ってきます。

■手のひらサイズの炎症を放置できますか?

 中等度の歯周病になっている患者さんの場合、歯周ポケット周辺の炎症の総面積は、「手のひらくらいの大きさ」(歯周ポケット5ミリ範囲の炎症×28本=72平方センチ)といわれています。

 

もし顔に手のひらサイズの炎症があれば、普通は放ってはおかないはず。見た目はもちろんのこと、放置して化膿すれば大変なことになりますから、治療をするでしょう。

 ところが歯周病は、歯肉の中の見えにくい部分で炎症が起きているために多くの人が無頓着。放置している間に歯を支える骨が溶けていくだけでなく、全身に感染が広がっていきます。

■化粧品やサプリにお金をかける前に、歯のケアを

 高齢化が進み、アクティブシニアが増えている昨今は、アンチエイジングがブーム。「いくつになっても若く美しく健康でありたい」と、外見や体力、脳の老化防止などに関心が集まり、ジムに人があふれ、高額な化粧品やサプリメントが飛ぶように売れています。

 ところが意外と歯に気を使う人は少なく、外見は若々しいのに口の中はボロボロで、歯が抜けかかってから歯科医院を受診してくるケースが後を絶ちません。

 歯をいい状態に保つことは、外見だけでなく、食べものをしっかり噛んで滑舌よく話すといった機能面、そして全身の健康を維持するという面からも、究極のアンチエイジングといえます。セルフ・ケアを習慣にしてください。

歯を失う原因は、むし歯だと考えている人は多いでしょう。しかし日本人が歯を抜かなければならなくなる原因のトップは、歯周病です。

 

日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会の共著として発刊した書籍『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)から、歯周病の治療法を紹介します。

 歯周病が進行して歯周組織が破壊されれば、歯を支えきれなくなるので、抜歯は免れません。ここまでは抜歯という事態を避けるための治療の重要性をお伝えしてきたのですが、自覚症状が乏しく早期発見が難しい病気なので、「抜歯になるケースもかなりある」というのが現実です。

 患者さんは「抜歯したくない。どうにかならないか」と言われますが、実は早く抜歯したほうがいい場合もあります。その理由を説明しましょう。

 歯周病の炎症は、歯石の表面などに付着した歯周病菌などが、毒素を出し体内に入り込もうとするのを防ぐために生じています。さらに歯肉の奥にある骨は、近づいてくる歯周病菌に感染するのを防ぐために、自ら溶けて逃げ、細菌との距離を保とうとするのです。

 歯の周囲の骨がすべてなくなった状態は、もう歯が体の一部ではなく「歯周病菌に侵された異物」と判断されたということで、「早く抜いて」のサイン。体が「必要ない」と判断したら、むしろ体のために抜歯する必要もありうるのです。

■抜歯後は「歯を補う治療」が必要

 抜歯が避けられなくなって抜いた場合、そのままにしておくと食べ物が噛みづらいだけでなく、スペースを埋めるように隣の歯が寄ってくるのでかみ合わせが悪くなります。また、歯と歯のすき間が広がってむし歯にもなりやすくなります。そのため失った歯を補う治療が必要なのです。

 歯を補う治療には、(1)「ブリッジ」(2)「入れ歯」(3)「インプラント」の3つの方法があります。

(1)ブリッジ

 失った歯の両隣に残っている歯を削って冠をかぶせ、連結した人工の歯を固定します。残った2本の歯が土台となって橋を架けるようなイメージで、失った歯が1~2本と少ない場合に適した方法です。固定式なので異物感が少なく、見た目も自然です。

 ただし、冠をかぶせるために、両脇の最低2本の健康な歯を大きく削らなければならないうえに、歯を失った部分にかかる噛む力も土台となる歯だけで支えるため、負担がかかります。さらにブリッジのかみ合わせや清掃状態が悪いと、歯の寿命が短くなります。

 ※費用:一般的な材料を用いる場合は健康保険の適用となりますが、健康保険の対象外となる材料や治療法もあります。主治医に確認してください。

(2)入れ歯

 入れ歯は、歯がなくなったところに取り外しできる人工歯を入れて、噛めるようにします。1本~数本の歯を補う「部分入れ歯」は、残った歯に金属のバネを引っかけて固定するタイプが主流。バネの代わりに磁石で固定するタイプもあります。

 部分入れ歯は残った歯を大きく削る必要はなく、取り外しが簡単なので洗って清潔を保つことができ、かみ合わせに不具合が生じたときは修理することができます。ブリッジに比べて噛む力が劣り、部分入れ歯の位置によってはバネが目立ち、見た目が気になることがあります。さらに、バネをかけた歯の負担が増えるため、口の中の清掃状態が悪いと、歯周病が進行して歯の寿命が短くなる場合もあります。残っている歯をしっかりケアしていきましょう。

 一方、歯をすべて失った場合は、義歯床をあごに密着させる「総入れ歯(総義歯)」になります。総入れ歯も、取り外しが簡単、洗って清潔を保てる、かみ合わせに不具合が生じたときは修理することができる、というメリットは部分入れ歯と同じです。

 

しかし、少しずつ歯槽骨や歯肉は痩せていくので、こまめな調整が必要です。調整が不十分だと、はずれやすい、食べかすがはさまって痛む、違和感がある、発音しにくいということも。また口の中全体を覆うことになるので、食べ物の味や温度を感じにくいことがあります。

 ※費用:一般的な材料を用いる場合は健康保険が適用されます。健康保険の対象外となる材料や治療法もあり、装着感が優れているといった理由で保険外を選ぶ人も少なくありません。

(3)インプラント

 インプラントは、あごの骨に金属などで作られた人工歯根を埋め込み、それを土台にして人工の歯(人工歯冠)を取り付ける方法です。

 

あごの骨にしっかりと固定されるため、自分の歯に近い感覚で噛めますし、見た目も変わりません。また、ブリッジのように健康な歯を削らずに済みます。全部歯を失った場合でも、インプラント治療をすることができます。

 しかし、人工歯根を埋め込むための外科手術が必要で、あごの骨にしっかりとくっつくまでに3カ月~半年ほどかかります。歯周病で歯槽骨が少なくなった人や全身状態が悪い人は、インプラント治療ができないこともあります。

 

また、歯周病の人がインプラント治療をすると「インプラント周囲炎」を起こしやすいので、注意が必要です。

 ※費用:インプラントには健康保険が適用されず、全額自費負担です。医療機関によって異なりますが、1本当たり数十万円の高額な治療費がかかります。歯科医師から十分に説明を聞き、納得してから治療を受けてください。

■インプラント周囲炎にご用心

 「インプラント(人工歯根)は人工物だから、むし歯にも歯周病にもならない。安心だ」などと考えていませんか?

 確かに人工歯根自体はむし歯になることはありませんが、それを埋め込む骨の周辺には歯肉があるので、清掃状態が悪ければ根元にプラークがたまります。

 

たまったプラークや歯石は人工歯根を支えている周りの骨を溶かしていき、最悪の場合は人工歯根が抜け落ちてしまうことも。インプラントを入れても歯周病と同じ状態になるということです。

 インプラント治療をする前に歯周病をしっかり治しておくのはもちろんのこと、インプラントを入れたあともブラッシングによるセルフ・ケアを欠かさないようにしましょう。定期的に歯科でメインテナンスしてもらうことも不可欠です。

歯を失う原因は、むし歯だと考えている人は多いでしょう。しかし日本人が歯を抜かなければならなくなる原因のトップは、歯周病です。

 

日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会の共著として発刊した書籍『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)から、歯周病ケアのメインテナンスについて紹介します。

 歯周病の治療では、根気強く歯科医院に通院して良くなっても、「2カ月後にまた来てください」などと言われます。2カ月後の受診を終えると「じゃあ今度は4カ月後に」――。いったいいつまで治療が続くのでしょうか。

 症状が改善したら治療は一段落ですが、それで終わりではありません。歯周病は再発しやすい病気なので、口の中をずっといい状態に維持していくための「メインテナンス(定期健診)」を一生続ける必要があります。

 メインテナンスの主な目的は、(1)再発の早期発見、(2)ブラッシングのチェックと指導、(3)リスクコントロール、(4)定期的なクリーニングの4つです。どのくらいの頻度でメインテナンスするかは、口の中の状態や全身状態などによって変わります。通常は治療で歯周ポケットが2~3ミリになったら2カ月後にメインテナンス、状態が良ければ次は4カ月後、さらに次は6カ月後というように間隔を空けていき、そこからは良い状態が続いていても最低6カ月に一度はメインテナンスに通います。糖尿病の人や喫煙者など歯周病のリスクが高い人は、それよりももっと短い間隔でメインテナンスをすることもあります。

■メインテナンスが必要な根拠

<1>再発の早期発見

 歯周病の原因は口の中に棲んでいる歯周病菌です。歯周病菌をゼロにするのは難しく、プラークがたまってくれば容易に再発します。重症化を防ぐために、定期的な観察で再発をいち早く発見し、治療につなげることが大切です。

<2>ブラッシングのチェック・指導

 正しいブラッシング法の指導を受けた直後はそのとおりに磨けていても、時間が経つにつれて以前のクセが出て、磨き残しが増えてしまうことも少なくありません。定期的に磨き方をチェックし、必要に応じてブラッシングを再度指導します。

<3>リスクコントロール

 リスク因子には、かみ合わせの悪さや歯ぎしりのクセ、むし歯など「口の中のリスク因子」と、不適切な食習慣や喫煙、ストレス、全身の病気など「全身的なリスク因子」があります。改善状況を定期的にチェックして、前者には治療、後者には指導や治療勧告をおこなう必要があります。

<4>専門家による定期的なクリーニング

 セルフ・ケアでできることには限界があります。ブラッシングのクセによる磨き残しはもちろんですが、適切に磨いていても歯ブラシの毛先は歯周ポケットの奥深くまでは届かず、汚れがたまっていきます。定期的に歯科医院で除去することが必要です。