バイクでシドニーへ行く予定だったが、
 
初日に先週エンジンを修理した箇所が壊れ、雨の中のびしょ濡れで立ち往生。
 
パースにいる友達が片道140㎞もあるけど迎えに来てくれた。
 
再修理してもらったがこのバイクで一週間で4000㎞も走るのは辛いので、
さっさと売って飛行機で行く事になった。
 
1200ドルで買って1300ドルで売れたからよかった。
 
 
シドニーに到着すると、都会の空気を感じる。
電車の中の雰囲気がとても暗く、人々は忙しそうに無関心に早歩きで進んでいく。
 
35キロの荷物背負って歩いていると、どうも、邪魔で自分が浮いている様に感じる。
 
オーストラリアと言えども都会は日本と変わらないな。
 
違和感を感じるが、これも社会に染まっていくと何も感じなくなるんだろうな。
 
 
さて、早速雇ってくれるバイク屋さんへ挨拶へ行く。
 
 
パースのバイク屋さんをたくさん周ってきたが、どこも見下されている雰囲気しか感じなかった。
 
 
だがここは、電話とメールでまめに連絡をとっていたが、
とても丁寧に返事をくれるしいい雰囲気そうだ。
 
 
恐る恐るお店に入る。
 
ラッセルクロウ似の雰囲気あるおじさんが出迎えてくれる。
 
名前はマットさん。
 
腕を怪我したのか、吊るした腕を出して握手してくれる。
 
ミソスープいるか?と入れてくれるが
 
不自由そうなので自分で入れます。と他の従業員も含め3人分ミソスープを入れた。
 
 
他の従業員は、幸運な事に
1人は日本人母のハーフのオーストラリア人。
もう1人は、オーストラリア生まれの日本人。
 
どちらも英語はペラペラだし、日本語もそれなりに話せる。
 
自分にとったらわからない事があったら日本語で聞けるし最高な環境だな!
 
日本人メカニックを探していたんですか?と聞くと、
たまたま日本人ばかりになったらしい。
 
ここは、いいご縁を感じるなぁ〜。
 
 
もう1つ自分にとって幸運な事というか、とても驚いた事がある。
 
ここは、バイクは売ってない、
サービスとカスタムをやっているみたい。
 
技術一本という事だな。
 
つまらない営業なんかするより、自分の腕を磨ける所の方がいい。
 
 
「ここでは、フィルムの仕事もやっている。マッドマックスって知ってるか?」
 
「もちろん!何十回も観た好きな映画ですから。」
 
「俺は、あの映画のバイクのカスタムをやったんだ。」
 
 
 
 
 
 
 
あの、クレイジーなバイクを作った人!
 
ナミビアの砂漠にマッチするマッドなバイク!
 
男の好奇心をくすぐる超カッコいい作品だよな。
 
オフィスの中にはキャストのサインやらポスターが並べられているのは、そういう事だったのか。
 
ちなみに、マッドマックス(怒りのデスロード)って日本でも映画館で再放映されるくらい人気!
 
僕も大好きで、この映画を参考にアフリカの動画を作ったくらい。
 
その僕の動画を見てくれてたみたい!
 
再生回数1000回もいってないインターネットのゴミが、こんな所で役に立つとは思ってもみなかった。
 
やる気とテンションがぐんぐん上がる。
 
 
だけど、今までカスタムなんてあんまりした事ないし…大丈夫かな?
 
なんて、消極的な雰囲気を見せるが
 
逆に、たぶん大丈夫だろ!分からんかったら教えるから。って言ってくれる
 
優しそうなマットさんに、
 
日本語話せるメカニック、
 
映画の仕事のチャンスもあるし、
 
なんていい環境なんだ!!
 
とりあえず自分の腕を見せて頑張らなければ。
 
彼の怪我した右腕になれる様に頑張っていこ!!