表紙に清々しい清楚な女性が、載っていたのでつい買ってしまった。ひさびさの恋愛小説。最後に読んだのは、ひだまりの彼女だったか。ヒロインに魅了されて、印象深い一作だ。
今回は、今日も君は約束の旅に出る。約束の旅とはなんだろうか?と自問自答しながら、読み始めた。
大体のあらすじは、小学生の頃にヒロインとした約束を果たすためにずっと約束を守ってきた男との恋愛ストーリー。約束の時になると瞬間移動するっていう特殊能力を持っていて、友人、父親、駄菓子屋のおばさんの約束を果たす時になると彼は消えてしまう。

自分がいいと思ったところだけ引用する。

「携帯電話持ってないってどういうこと?」

「携帯電話のせいでさ、約束って随分軽くなって気がするんだよな。待ち合わせにしても、何かを頼むにしても、いつでも連絡できる手段ができたせいで、みんな一つ々の約束をあまり大事にしなくなったというか。」

「まぁ、そうかもしれないけど。」

「だから、約束を守る男としては、とりあえず携帯電話は持たないでいようと決めたんだ。」


面と向かって交わさない約束は、簡単にできるため、約束の重さが軽んじてしまい、忘れやすく見逃しやすい。



人は一体、生きている間に、いくつの約束をするのだろう。そのうちの、一体いくつを守るのだろう。

約束は、全てが優しいものじゃない。冷たいものも、身を切るように切ないものもある。

その全てを守り続けている彼は、とても孤独な存在のように思えた。


今まで約束を忘れ去られ、傷ついたことはあるだろう。約束って簡単にしてる人が多いけど、俺は、仕事、友達、デート様々な約束を忘れないように細心の注意を払ってる。たまに忘れる時あるけど(笑)その時は、誠意を込めて謝る。