「ねぶた祭り行ってみれば?」SM嬢と話してる際、軽い気持ちで彼女は言ったのだろう。だが、俺は、本気だった。

旅行で一番困るのが、ホテル選びだ。青森駅前は、全く空いていないので、五所川原、津軽、浅虫温泉、弘前と探していると一軒だけ弘前のカプセルホテルがあったので、早速2泊予約した。

そして当日、寝坊することもなく、予定通りに大宮駅に着いた。
新幹線に乗るのは、一年ぶりくらいだ。駅弁を購めようと思ったけど、朝食を食べてきたのを思い出した。新幹線で駅弁を食べるのも楽しみの一つだ。今回はおあずけ。

青森駅前を降りると、小さいねぶたが迎えてくれた。なかなか出来ている。ねぶた作れるところないかなぁなんて考えながら、弘前行きの電車に乗る。

新青森駅から30分弱で弘前駅に着いたので、時計を見ると、12時。ちょうど体内時計も昼を迎えていた。
郷土料理を食いたかったので、下調べしていた有名店に入る。
女将さんに「一人です!」と快活に言った。はて、カウンター席が空いてるから、案内されるんだろうなと思ったら、四人席に促された。

「おいおい。混んでるのに、俺一人が座ってるとかなんか悪いな。」と思い、カルピスサワーと天麩羅セットを注文。

味も量もなかなかいい塩梅で、相好を崩し、酒を煽る。

店を出て、青森銀行へ来た

なかなか迫力がある。今も青森銀行はあるらしいが、これは前使われていた銀行を資料館として残してあるらしい。中に入ると、静謐な雰囲気に包まれていて、これまで青森銀行の歴史や使われていた紙幣、貨幣が展示されていた。いつも使っているお金をジックリ見るって言う機会は、あまり無かったので、楽しかった。
一番多く紙幣に載ってる人は、聖徳太子らしい。


歩いていると晦渋な漢字で書かれた店があった。気になったので入って見た。
席に座るとお洒落な雰囲気なので、思い切って、アップルパイといちごみるくを頼んだ。メニューもなかなか独特で、この画像だとわからないけど、一語一句読むのが楽しくなるように文字が散りばめられている。

真横に弘前城があったので、入って見た。名古屋城は見たことあるけど、とりあえず登ってみた。




この動画でわかる通り黄昏ている。時計を見ると17:00。祭りが始まるのは、18:30だ。
急いで帰り、ホテルでチェックインを済まし。
通りが賑わってきたので、外へ出る。

囃子の音が近づいてくる。すごいゾクゾクしてきて、周囲に緊張感が走る。
この時、感動してしまい、涙を抑えることが精一杯だったので、写真が撮れなかった。
まさか祭りで感動するとは、思ってもいなかった。そこらへんで、やる祭りなんか比にならない。



祭りの後、カプセルホテルのパーティに呼ばれ、次の日の奥入瀬渓流の計画をもう一回考え直した結果、レンタカーで行くことにした。