「赤」と「紅」の違い | 大局観

「赤」と「紅」の違い

「赤」と「紅」の違いは?

「赤」の読み「あか、セキ」
「紅」の読み「くれない、コウ、べに」



“明るさ”
「あか」は古くは「光の感覚」を表すことば。
太陽が昇ると徐々に空が明るくなり、「夜が明ける」。この「明け」や「明るい」の「あか」と同じ語源から、色の名前「あか」が生まれた。
つまり、照り輝く色・あか系の色を総称して「あか」と呼ぶようになった。

中国語で「赤」の意味は: 裸の,むき出しの.何もない
 赤子 :生まれたての子
 赤裸々:明らか、まじりけのない
 赤の他人、真っ赤なウソ

イメージからすると、赤はに近い
「赤」の反対は「暗い」「 



“色” 紅一点
「紅」は、ベニバナの汁で染めた色。ピンクがかった鮮やかな赤で特定の色を表す。
「べに」は「くれない」とも言い、語源は「呉藍(くれあい)」が変化したことば。ベニバナは古く中国から伝わったとされるが、「呉(くれ)」は中国の呉の国のこと。「藍」は染料一般をさす。つまり、「くれない」は、呉から渡来した染料という意味だった。

さらに「紅」は、詩歌や物語では特定のニュアンスを表現するようになる。例えば「紅葉」。緑から黄、赤へ移ろう紅葉が、紅花の染料で染まっていくこととイメージが重なっているからだそうだ。

{紅白歌合戦}{紅白試合}の時は、「赤」ではなく「紅」という字を使う。
二組に分かれて戦うときの「紅白」の起源は、平安時代の“源平合戦”。
源氏は白旗を、平氏は紅旗を掲げて戦ったので。


http://leo.aichi-u.ac.jp/~jiten/pdf/word-vol3/03.pdf#search='%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E%2C%E8%B5%A4%E3%81%AE%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E8%AA%9E%E3%81%AF%EF%BC%9F'


以 上