『空が青く、雲が白い』 理由 | 大局観

『空が青く、雲が白い』 理由



1.空が青い』理由
地球には大気があり、大気の主成分は窒素分子と酸素分子。光の波長に比べ非常に小さいので、レイリー散乱が起きる。

レイリー散乱
光の波長(0.4~0.8μm)よりも小さいサイズ(0.1μm以下)の粒子に当たった光が散らばる現象。
散乱強度は、波長が短いほど散乱される。(「波長の4乗」分の1に比例)

青い光は、赤い光の5倍も散乱されやすい

従って、空は青く見える。


2.雲が白い』理由
水滴のサイズは5μm。0.25μmより小さい水滴の粒子はない。大きな粒子なので、ミー散乱が起きる。

ミー散乱
光の波長程度以上の大きな粒子に当たった光が散らばる現象。
波長依存性がなく、すべての波長が等しく散乱される

従って、雲は白く見える。


3.事 例
大気中の湿度が高くなると、空が白っぽくなる

タバコの煙
タバコの煙には、小さいサイズがあるので、青っぽい。
しかし、肺に吸って口から出たタバコの煙は、白い(湿気を帯び大きな粒子になるから)

線香の煙
新しい線香は、青っぽい煙を出すが、古くなるほど、白っぽい煙を出す。
http://repository.aitech.ac.jp/dspace/bitstream/11133/400/1/%E7%B4%80%E8%A6%8110%E5%8F%B7(P69-72).pdf


<参考>
「月の空は、昼間でも黒い(大気がないので)」



以 上