領土問題 ~ アメリカの考え | 大局観

領土問題 ~ アメリカの考え

1.勝つ見込み
先の大戦の教訓の1つは、『勝つ見込みのないことをするな!』です。
勝つ見込みのないアメリカと戦い大敗北。膨大な損失を被りました。
気持ち、勇ましさだけではどうしようもない。冷静な判断と作戦が必要です。

最近、尖閣問題でキナ臭くなっていますが、勝つ見込み」は立っているのでしょうか??


2.日米同盟が抑止力
ここ数年、ロシアや中国が挑発してきている理由、それは民主党政権になって、日米同盟が揺らいだからです。ロシアや中国は、アメリカを警戒しているのです。

日本単独では決して守り切れません。第1、を持ってないので抑止力がない
現在、抑止力になっているのは、アメリカ軍、日米同盟です。

それでは、アメリカはいつでも日本を守ってくれるのでしょうか?


3.日米安全保障条約 第5条
「各締約国(日米)は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続きに従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する。」


4.「施政の下にある領域」とは
施政権のある領域のことです。施政権と領有権は意味が異なります。
施政権とは ⇒ 統治権、実効支配
領有権とは ⇒ 主権、所有権


5.アメリカが考える、領有権、施政権
 北方領土  領有権は日本  施政権はロシア
 竹 島    領有権は中立  施政権は韓国
 尖閣諸島  領有権は中立  施政権は日本
従って、日米安保 第5条に該当するのは、尖閣諸島だけとなります
日本が、北方領土・竹島で武力衝突しても、アメリカは支援してくれないのです
ロシア、韓国が大胆になっている1つに、日米安全保障条約第5条の対象外ということがあるでしょう。


以 上