地震は天罰? | 大局観

地震は天罰?

今回の地震が‘天罰’と思っている人は意外といるようです。たたかれるので公にはしませんが。

①東日本大震災直後、石原慎太郎 東京都知事が「天罰」と発言しました。
氏の本によると「日本列島そのものを歪めて2m半も東へ押しやってしまった巨大な力が、一体何のためにふるわれ、多くの人命を奪い町を壊滅させたのだろうか。」と、地震に何かの意志があったような言い方をしています。

②震災に深い宗教的意味を見出そうとする人もいます。
「乱開発や過疎化の中で自然が荒廃。自然との対話を忘れ、負債が積もり積もって、返済を余儀なくされたのが、地震などの災害だ

地震に自然現象以上のものを感じているようです。

宗教学者の島田裕巳氏は、石原氏を「中世的な災害観」だと言っています。


<私の考え>
石原氏らの「何かがあったら天罰と思う」のは、前近代人の思考です。

地震」は自然現象です。地球誕生以来ずっと、地殻変動はあります。人類がいなくても地震はあるのです。

一方「震災」は人間の営みが関係します。そこに人が住まなければ人の被害はないので。

通常の地震で、堤防が壊れたり、家が壊れたり、がけに家を造ったり、山の木を伐採して山崩れが起きるような場合は、「人災、天罰」と言えるのかもしれません。

今回被災した地域は、長年、津波対策をし、避難訓練もやってきました。しかし、今回は想定をはるかに超える、桁違いの津波が押し寄せてきました。
これを「天罰」というのは酷です。

自然の振る舞いには驚くばかりです。しかし、人類は負けません。何回打ちのめされてもやがて立ち上がり突き進みます。それが人類の歴史です。

今後、地球にはもっとすごいできごとが生じます。

隕石が落ちたり、いずれ太陽が消滅、地球も消滅します。

しかし、人類は先を見据えて敢然と歩んでいきます。自然を天罰と畏れていてはいけないのです。

人類には自然をも克服する力があります



以 上