こんにちは!
今回の記事の概要をまとめました!
・3月からスマートポールが小田原で運用開始された
・実際に見に行ったが、前を通っても最初気づかないほど目立たなかった
・調べたら設置費用がマンション1部屋より高いスマートポールもある上に、1年間の維持費も1本約100万かかり、機能も必要性が分からないものが多かったので個人的には今のところ不要だと思った
辛口になってしまいましたが、以下、本題に入ります!
こんなニュースがありました!
小田原城と周辺の観光地の周遊促進などを目的として、スマートポールを設置したみたいですね~。
市のHPにも載ってました!
設置箇所は
■小田原駅前通り~お堀端通り(9基)
■観光交流センター(1基)
■わんぱくらんど(1基)
■小田原漁港(1基)
で、全部で12基あるようですよ~。
機能としては、市HPによると、
■LED照明
■FreeWi-Fi
住民や観光客が無料で利用できるWi-Fi環境の提供。災害時には衛星アンテナによるバックアップがあり、利用登録等の手続きや利用時間の制限なしに誰にでもサービスを提供。
■防犯カメラ
■人流カメラ
通行者を撮影したカメラ映像からAI解析でリアルタイムに属性(年齢・性別など)を推定。
■デジタルサイネージ
市政情報やイベント情報、災害時等の緊急時における情報発信に活用できる。
■子ども見守りルーター
発信器を持ったお子さまが近くを通過した際に保護者の方に通知をすることができる。
■非常時向け給電用コンセント
停電時にEVや小型発電機からスマートポ-ルへ給電できる。
※搭載機能はスマートポールにより異なります。
と盛りだくさんのようですね!
私も気になり、週末小田原駅周辺に行く予定があったので、見に行きましたよ~!
(画像はプライバシーに配慮して、一部モザイク処理や切り取りをしています!)
まずは、駅前で探したらありました!大きな画面が横にありましたね~。
可愛いワンちゃんが広告募集してましたよ!
お城に行く途中にも何本かありました!正直、画面が小さすぎて全然目立ちません!
観光交流センターまで歩くと、大きな画面付きでありました!
さて、この事業はいったいいくらお金がかかっているんでしょうか!
検索しても良く分かりませんでしたが、公募型プロポーザルという方法で事業者を選んだようで、その結果がHPにありました!
これは、東口駅前通りからお堀端通りに設置するプロポーザルのようですね~!
見積り限度額は、181,500,000円(消費税及び地方消費税を含む)でした!
合計9台なので、1台2000万円ですね!なんか凄く高いと思ってしまうのは気のせいでしょうか!?
まあ、システム的なところもかなりお金がかかるんでしょうけど、高いですよね~。
こっちは、観光交流センターに設置するプロポーザルのようですね~!
見積り限度額は、65,000,000円(消費税及び地方消費税を含む)でした!
さっきは1台2000万円で高いと思いましたが、これは1台で6500万円でした!
少し信じられないんですけど、
これ1台で小田原のファミリー向けマンション1部屋より高いですよ!?
さすがに私の考え方が間違っている可能性もあるので、もし違ってたらどなたか教えてください!
ちなみにあと2台のわんぱくらんどと、小田原漁港の分は見つかりませんでした!
ですが、合計すると2億4650万円ですね!わんぱくらんどと、小田原漁港の分を入れたらもっとするんでしょうかね!?
いずれにせよ、凄い金額です!
また、この事業は国の補助金が出ているようです!
「デジタル田園都市国家構想交付金」という補助金のようで、TYPE3に該当するらしいので、2/3、つまり約1億8000万円が国のお金なんですね!
そして、通信費がかかると思ったので、どれくらいなのか調べてみたら見つかりました!
さて、大体調べたところで、実際見に行って、機能について思ったところや改善点を言いたいと思いますよ!
・全然目立たないし、画面を見て立ち止まると通行人の邪魔
⇒最初は通り過ぎてしまいました。意識して、結構探してようやく見つかりました!
知名度はまだまだ低いと思うので、皆全然気づいてないと思いますよ~。
しかも、信号待ちのところなどの人が立ち止まりがちな場所に画面が無く、普通に人が通行する場所に画面があるので、立ち止まってQRコードを読み込もうとしてたら、人にぶつかられそうになりました!
場所の再考や、目立たせ方を考えた方がいいんじゃないでしょうかね!
わんぱくランドと早川漁港のスマートポールは分かりませんけどね~。
・画面が小さすぎる
東口駅前通りの最初にあるものと三の丸ホールにあるものは大きな画面付きでしたが、その他についている画面はかなり小さいです。
結構近づかないと全然分かりませんよ!
広告募集中と出てましたけど、お金を出して広告を載せるお店はあるんでしょうかね!?
今後も定期的に見て、広告が出ているか見てみたいと思います!
・12箇所と言う箇所がが少なすぎるが、維持費が高く、これ以上増やすのが難しい。
ニュースを見た方でも、前を通り過ぎても気づかないと思います!私も前を通っても気づきませんでしたね~。
数を増やして認知度を上げる方法もありかと思いますが、1本で年間約100万円なので、例えば100本にすると維持費は年間1億円になります!
・設置費用が高すぎる
観光交流センターの1台6500万円は、どうやったらそんな金額になるんでしょうか!?
その他の1台2000万するスマートポールも、存在感が余りにも無さすぎますよ!
・そもそもの機能の必要性が分からないことが多い
上にも書きましたが、市HPに載っている機能に思うところを書いてみたいと思います。
■LED照明
⇒ただの街灯ですよね!街灯は設置するのに2000万もかからないし、維持費に年100万もかからないと思います。
■FreeWi-Fi
住民や観光客が無料で利用できるWi-Fi環境の提供。災害時には衛星アンテナによるバックアップがあり、利用登録等の手続きや利用時間の制限なしに誰にでもサービスを提供。
⇒外でFreeWi-Fiが繋がる必要があるのか分かりませんね~。大体、範囲は何mくらいなんでしょうか。
歩いていたら範囲外になって切れちゃうし、災害時には衛星アンテナでバックアップと言っても、能登の地震を見ると、そういう機能は避難所などで必要になるんじゃないでしょうか!
むしろ避難所にはWi-Fiや衛星でのバックアップはあるのか心配になってきましたね~。
大地震が起きて、皆がスマートポールの下でインターネットに繋いで情報収集する場面が想像もつきません!
設置場所の近くに住んでいる人なら、覚えておいて損はないと思いますけどね~。
私の家も設置場所から遠いですし、あまり必要性は感じませんね~。
■防犯カメラ
⇒人通りが多いところなので、そもそも必要なのかどうか不明ですね~。
そもそも、よく事件のニュースなどで街中の防犯カメラの映像が放送されているので、ああいう場所も既に防犯カメラは結構あるんじゃないでしょうか!?そこらへんは調べたんでしょうかね~。
わんぱくランドや早川漁港の設置場所は見てないので分かりませんが!
■人流カメラ
通行者を撮影したカメラ映像からAI解析でリアルタイムに属性(年齢・性別など)を推定。
⇒日経新聞のニュースから引用すると、こう書いてありました。
1.人流分析データを活用した観光地の周遊性促進
スマートポールに搭載した人流カメラで年代や性別などの情報を分析することで、マーケティングやまちづくり施策に活用することができます。
お堀端通りの人流データだけで一体何が分かるのか分かりませんよね~。
例えば「お堀端通りを土日に通っている6割が高齢者でした」という結果があったら、何ができるんでしょうか。
その結果、「若者も沢山来るようなイベントやお店を増やす!」という事に繋げるのなら、もう小田原市は若者事業をやってますしね~。
しかもそんなの、通行人を見れば一目で分かるはずですよ!
■デジタルサイネージ
市政情報やイベント情報、災害時等の緊急時における情報発信に活用できる。
⇒上にも書きましたが、一部を除いて画面が小さすぎます。その一部も、災害時に人が特に集まらない場所ですよね~。
まず全然目立たないし、かなり近づかないと分かりません。しかも立ち止まって見るのは通行人の邪魔です。
■子ども見守りルーター
発信器を持ったお子さまが近くを通過した際に保護者の方に通知をすることができる。
⇒スマートポールの近くだけ分かったところで何の意味があるのか分かりませんね!小学校も限定的ですよね。
街灯や電柱全部に付いていれば意味はあると思います。
■非常時向け給電用コンセント
停電時にEVや小型発電機からスマートポ-ルへ給電できる。
※搭載機能はスマートポールにより異なります。
⇒非常時の電気はもっと必要そうな場所があると思いますけどね~。例えば、避難所ですね!
以上、ツッコミどころ満載だったので、私としては今のところ必要性は無いかな~と思いましたよ!
何より、設置費用が高すぎますよ!
しつこいようですが、一番高いもので6500万円!マンション1部屋より高いんですからね~。
壊れたりしたら、修理代とかまた凄い金額がかかるんじゃないかと心配です!
もっとも、これからどんどん使い勝手が良くなって、スマートポールに頼ることも出てくるかもしれませんけどね~。
辛口になってしまいましたが、興味があったら皆さまも6500万円のスマートポールを見に行ってください!
くれぐれも、QRコードを読み込む際には通行人の邪魔にならないように気を付けてくださいね!
それでは、スマートポールの今後の活躍に期待して、今回は以上になります!