得意なテーマを一つ持つことに挑戦する「世界探求プロジェクト」の三回目が終了しました。プロジェクトも半分が終わり、いよいよ後半戦に突入です。どの子も着実に探求を進めてくれたおかげで、テーマの深さがどんどん増しています。大人も勉強になる内容ばかりですので、研究の完成が本当に楽しみです。

 

 

三回目では、「テーマのまとめ方」について確認しました。どんなに素晴らしい研究をしたとしても、模造紙などへのまとめ方がうまくいかないと、その素晴らしさを伝えきれません。例えば、下記に人工知能について説明している画像を二つ掲載していますが、どちらがわかりやすいでしょうか?どちらも同じ内容を説明しています。

 

 

 

 

いかがでしょうか?断然、(B)のほうがわかりすいのではないでしょうか。色の使い方、文字の大きさ、改行の仕方、写真と図の効果など、同じ内容でもまとめ方の巧拙によって研究の魅力の伝わり方が大きく変わってきます。

 

 

その大切なまとめ方のルールを学んでもらうために、「まとめの順番」「わかりやすい色のルール」「写真と図の使い方」の三つを学びました。

 

 

まず、「まとめの順番」ですが、自由研究に最低限必要な内容は、タイトル、動機(なぜこのテーマを選んだか)、見出し、基本情報、ドライブQです。もし、実験を行うのであれば、結果の予想と実験方法、および結果と感想が加わります。

 

 

 

次に、「わかりやすい色のルール」では、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの使い分けを伝えました。意識しないと、ついつい自分の好みで使う色を決めてしまいがちですが、色には得意不得意があります。基本的な説明にはベースカラーである黒を使用し、見出しや強調したいところにはメインカラー、最も目を引きたい箇所ではアクセントカラーが活躍します。

 

 

 

最後に、子どもたちが選んだテーマを例にして、「写真と図の使い方」を5つ勉強しました。

・説明

・場所

・歴史と変化

・比較

・しくみ

 

 

 

 

 

 

 

 

何かを説明するとき、私たちはつい文字だけを頼りにしがちですが、専門的な内容を文字情報だけで理解するのはなかなか大変なことです。でも、どんなに難しいテーマでも、写真と図を使って視覚的に訴えれば、読み手の理解をかなり助けてくれます。

 

 

実は、この「写真と図の使い方」は先ほど説明した「わかりやすい色のルール」と並んで、子どもたちが将来、自分の考えをわかりやすく表現するときに最も重宝する力です。大学と企業ではパワーポイントを使ったり、資料を作ったりする機会が本当に増えますので、今のうちにこの二つの力を習得しておけば、作成した資料のわかりやすさが全然違ってきます。

 

 

こうやって見てみると、自由研究を通じて将来必要な力をたくさん育むことができるとわかりますね。次回はいよいよプロジェクトの最終回です!