百転び百起き | 渡部セカイの泪毒で溢れた海に浮かぶ孤島

渡部セカイの泪毒で溢れた海に浮かぶ孤島

此処では、これまで書いてきた詩や、新しい詩や、落書き等を紹介していきたいと思います。

目指して

突っ走って

すっ転んで

考えて


目指して

歩いて

躓いて

考えて


目指して

突っ走って

すっ転んで

考えて


立ち止まって

考えて

考えて

答えを出して


目指して

突っ走って

すっ転んで

何処にも行けなくなって

諦めかけて

見渡して

振り返って

探して

何かを見つけた気になって


目指して

突っ走って

すっ転んで

考えるのもやめて

とにかく歩いて探して

見つけたと思って

結局掴めなくて


辿り着けなくて

やっぱり

考えて

考えて

何も思い浮かば無いから

考えるのをとりあえず止めて

突っ走ってみて


相変わらずの壁に激突して

鼻血を出して

鼻血を拭いて 

ちょっと休んで

だんだん休みが長くなって

疲れたことなんて無い癖に

「ちょっと疲れた」

なんて言ってみて

黄昏れる素振りをしながらも

ずっと焦っていて


やっぱり足は止まらなくて 

やっぱり足は止められなくて

登ってるのか?

降りてるのか?

進んでるのかさえわからなくなって

そんな時に

やっと一筋の光が見える時があるのかもね 

そうなのかもね

期待ばかりしてても

落胆と愚痴が増えるばかり

愚痴を我慢してみても

自画自賛で

自分を肯定するばかり

それでも

そんな一瞬があるんだよね

ほんとに

そんな一瞬があるんだよね



日光が届かない深海にも

時折稀に潜水艦がやってきて

奇跡的に其処を照らすことがあるんだよね

ほんとあるんだよね


あるんだよね?


あるんだよね?