結果的に厄介払いをした形に終わり、一時の平穏を取り戻したマンション。
リフォーム業者から提示されたM本の部屋の現状回復工事の費用は、予想通りの高額見積り。
とは言え、あれほどの惨状が生まれ変わる為には致し方ない犠牲。
エントランスに粗大ゴミが毎週のように不法投棄されない日常。
人としての判断はさておき、管理会社としての判断は決して間違っていなかったのだと、胸を撫で下ろす。
汚女子M本の退去から2、3日・・・マンションは完全に平静を取り戻したと思っていた。
そう、あの電話がなるまでは・・・
入居者「すみません、マンションの入居者の者ですが・・・」
俺「はい(・∀・)マンションの管理会社です。お世話になっております!」
入居者「あの~家のベランダの前に電柱と電線あるんですが、2、3日前に上の階の方やと思うんですが、犬の毛付いたぼろ布とかゴミとか、放り投げて引っかかってるんです(#`ε´#)」
俺「えっ2、3日前ですかΣ(・ω・ノ)ノ!」
入居者「えぇ、それぐらいやと思います((o(-゛-;)このままやと、いずれ漏電とか感電とかするような気がして・・・連絡させてもらったんです。」
俺「畏(かしこ)まりました((゚m゚;)確認に伺いたいと思うのですが、すみません何号室の方でいらっしゃいますか?」
何号室でいらっしゃいますか?と、号室を問いながら、『俺』の堕脳によぎる確信的な何か。
甦るあの日の記憶。
『俺』が汚部屋に到着した時分、汚女子は確かに汗だくになりながら、掃除をしていた。
あの光景は紛れもない一つの真実。
それから少しばかり時間を遡った現場。
めんどくさくなったのか、ゴミをベランダから放る汚女子M本。
ブツクサ文句を垂れながら、汚物を撒き散らす汚女子の姿。
いや、まさかそんなハズは( ̄□ ̄;)!!
入居者「×××号室ですが( -з-)多分、上の方やと思うんですけどね・・・」
Σ(・ω・;|||×××号室!?
え~む~も~と~(#`Д´)ノゴルァァァァァ!!
片付けられない汚女子編 完
(*注意*入居者のプライバシー保護の観点から、作中に登場する人物・場所等は実在のものとは一切関係が御座いません。ご了承下さい。)