今年度以降の共通テスト国語は、今までより古典の配点が減って、その分データ分析なんかを含んだ実用文が課されることになるーみたいな説明で、分かった気になっていませんか。世の大人たちよ(受験生は当然分かってますよね)。
正確には、今まで50点ずつ割り当てられていた4題(論理的文章、文学的文章、古文、漢文)のそれぞれから5点ずつマイナスされて、計20点分がいわゆる実用文にあてられることになるのです。つまり、現代文に比して、古典の比重が下がったというのとは違う。現代文、古典、に加えて第三の(アホみたいな)ジャンルが加わった、というのが正しい。
ちょっと話変わりますが、受験生諸君って、なんかほんと、古典嫌いですよね。まあセンター(共テ)古文って確かにアホみたいに難しいことあるから、わたしはいつも、古文は一二問(しかも配点高いとこ)落とすこと前提でやって、漢文をパーフェクトで取りなよ、ってアドバイスするのですが。最近相手にしてる子達(今のキンムコウは理系が多い)は、なんか漢文もできない。なんだろうこれ、って、これは今の、わたし自身の(キョーインとしての)課題ではあるのですが。
漢文はまあでも、文章自体おもしろく読める時がありますよね(読めれば、ですけど)。東大の2006年、「応声虫」の話おもしろいですよ。自分が何かしゃべると、同じことを小さな声で復唱する「虫」がおなかの中にいる、って話。酒飲む虫がおなかにいる話、なんかキョーカショで読んだことありますね。いずれも、ちゃんと「オチ」がついていて、誠に読み手に親切。さすがは漢文。共テの漢文も、基本的に一緒です。オチてる、すなわち論理性高い(?)。
余談になりますけど、受験生は、要は解答・解釈の「つじつま合わせ」をしていけばいいんですよ、共テ漢文。どう読んだらつじつまが合うのか、と、「読解」していく。読解という名のつじつま合わせ。句法とか、やっても実はそんなに点数に反映しない。残念ながら。
一方古文は、と、今日は古文の話したくて書き始めたのですが。
何だか長くなってきたので次に譲ります。
byせいよう