東大じゃないけど、阪大の2021年入試に出た、帚木蓬生「ネガティブ・ケイパビリティ」は良かった。

ここんとこアホみたいに忙しくて、まあだいたい今のキンムコウ(転勤して2年目)は常にアホみたいに忙しいのだけれど。

隣の席の英語の先生は、私A型で長女だから!根がマジメなのよ〜、って言いながら、机の上をフセンに書いたTO DOリストだらけにしている。一方わたしは、最近そーいうリストは極力書かない。別に自分の記憶力に自信があるからとか、そーいうわけじゃ全然なくて。

リスト作らないほうが逆に、自分にプレッシャー与えることになるとは思うんだけどね。あえて自分に負荷をかけてるとか、そーいうわけでもない。


「ネガティブ・ケイパビリティ」とは、要は逆境に耐える力だけれど。黒とも白ともつかない、宙ぶらりんの状況を耐え抜く力。極端にカコクな状況を耐えろと言っているわけではない。名前のつかない、どっちつかずの人生を、毎日を、とにかく生きよと、生き抜く強さを持てと。そんな感じ。


若い時ってとにかく何者かになりたい、答えを欲しがるものだけれど。ある程度大人になると分かりますよね。ヒトってみんな、中途半端な存在なんです。名もなき家事、みたいな言葉最近流行りましたけど。名付けられない毎日の積み重ねなんですよ。人生って。

要は、キョーシとしてアホみたいにこき使われながら、TO DOリストでタスク管理することを断固拒否して、永遠に終わらないシゴト、の宙ぶらりんの状態を耐えながら、何とかその日暮らしをしていこうとしているわけです。わたし。自分自身のネガティブ・ケイパビリティを鍛えようとしている?いや、何というか、勤務体制に対する、ちょっとした抵抗ですな。

ちょっとぐらい締め切りに遅れるシゴトがあったって、何だってゆーんだ。

TO DOリストってさ、消せばまた新たに増える一方だしね。

タイパとかコスパとか〇〇ハックとか、連発するやつ信用しないほうがいい。

と、そんなことを、大学入試問題国語を解きながら、考えたりしているわたくしです。

今日の丸い月見ました?日が落ちるのが早くなりましたね。

byせいよう