日本人が求めていた理想の姿勢 | 【北堀江・奈良】自然治癒力を高めるソフト整体−ソフト整体BB研究所
こんにちは、伊野波です。

先日の姿勢美人イベント大変盛況で、一般の方が自分の姿勢や身体に対してどれくらい興味を持っているかを肌で感じることができました。

猫背が気になる、キレイな姿勢になりたい。
というお声がおおかったのですが、そもそも良い姿勢とはいったいどういったものなのか、良い姿勢になるためにはどうすればいいのでしょうか。

僕は、良い姿勢は国や文化や職業、また目的などによって変わるのではと思っています。

河野智聖著「日本人力」によると、着物や、はちまき、たすき、足袋など、もともと日本人が日常から身に着けていたものに、正しい姿勢を養う秘密があるとのこと。

とても興味深いです。
現代では難しいかもしれませんが、日本人の姿勢という視点から考えるのも面白いかもしれませんね。



(転載開始~)

はちまき・たすき・腰帯から考えると、日本人が求めていた理想の姿勢を浮かび上がらせることができます。

まず、はちまきの効用から理想の状態を考えてみましょう。

調子が悪くなると「頭が重い」といいますね。頭が冴えてくるときは頭が軽いのです。

頭が重いというときは、頭の骨全体が下がってきます。よく目を酷使しときに、こめかみに指を当てて無意識に持ち上げますが、下がった頭の骨を上げようとしているのです。

(中略)

次にたすきの効用から理想の状態を考えましょう。

たすきをかけると、肩胛骨は後ろがX状態となります。これによて肩胛骨が背中から剥がれて肩が落ち、胸が拡がって呼吸が楽になります。

肩胛骨が寄って下がると、胸は「バストアップ」してきます。

(中略)

それでは次に、腰帯の効用から理想の状態を考えてみましょう。

多くの女性は、お尻は垂れ下がっているよりは、ヒップアップしている方を好みます。

お尻は性の動きを表すのですが、初潮をむかえるとお尻がふくよかに育ちます。しかし、更年期を過ぎるとお尻の肉が落ちはじめ、さらに歳を取ると後頭部がそげ、首が痩せてきます。

また、疲れたりがっかりしてやる気をなくしていると腰が抜けてきますが、人間はやる気があると自然に腰が入ってくるのです。そこで、骨盤部を腰帯で締めることによりお尻を上げるようにします。

(中略)

昔から大掃除をするときに、また合戦の際には三紐を締めていました。宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島での決闘を思い浮かべても、小舟の上でたすきをかけ、頭にはちまきを巻いて、櫂(かい)を武器に佐々木小次郎に挑む武蔵の姿が浮かびます。

日本人は引き締めることを好んだ民族です。

”骨盤を寄せて上げ、肩胛骨が寄せて下げ、後頭骨が寄せて上げる”といった反射から生み出される、息が深い姿勢を求めていたのです。


(~転載終了)

日本人力―ジパングボディシステムで甦れ/河野 智聖

¥1,470
Amazon.co.jp