やはりかわし切れるもんじゃない···

夕方、発熱外来を受診した医院で新型コロナウイルスへの罹患が確認された。
「発症日時を0日として5日間が経過し、かつ解熱および症状軽快から24時間経過すれば療養解除」とのこと。
解熱剤と咳痰を軽快する薬を処方してもらう。
事前にワクチン接種をしていたこともあり"軽症"の診断で、治療薬の処方はなかった。
あと二日くらいの間で、体内にしっかりと抗体が形成される見込みとのこと。
発熱に悩まされるのもそれまでの辛抱らしい。
今週一杯は自宅に引きこもっているしかないだろう。

昨日の朝は10:00と、久し振りに遅い起床だった。
前夜ベッドに入ったのが3:00近く。
これもしばらく無かったことだ。
改めて思うと、この時点ですでに異変を感じていたのかも知れない···
ベッドから出てすぐに倦怠感が酷いことに気づく。
反射的に体温計を手にしていた。
37.2°C···
随分と久方ぶりに見る数値だった。
─コロナか?
すぐにそのことが頭をよぎった。
─それにしては軽くないか?
噂に訊くより軽い症状に思えた。
─インフルかも知れない···
いずれにせよ日曜日で医療機関はほとんどが休診だ。
解熱剤を服用し、夕方までベッドで過ごす。
その後、食欲は全く無いが気休めでウドンを腹におさめ、脱水症予防にしっかりと水分を補給。
タオルと体温計を持って再びベッドに戻る。
この時点で37.8°C。
熱はジリジリと上がってるようだった。

悪寒と熱にうなされ何度となく目を醒ます。
2:00頃の38.8°Cがピークだった。
7:30にようやく36.7°Cまで下がり、ベッドから起き上がる気になった。

9:00、発熱外来受診のため検温すると36.5℃。
─?
今思えば馬鹿な話だが、このまま治まってしまうのではないかと思った。
もう少し様子をみることにして、またベッドに潜り込む。
15:00頃検温すると37.2°C。
また熱が上がりそうな気配だ。
この期に及んでようやく発熱外来を受診することにする。

グダグダといろいろ考えている風だが、結局のところ行動制限と医療費を気にしていただけかも知れない。
だが、こうやって引導を渡されてしまえば、ハラもすわるものだ。
療養解除後、スポットの仕事を少し頑張るしかない。
いいトシをして浅はかな逡巡だった。
近頃、似たようなことに振り廻されてないか?
─少し頭を冷やした方がイイ···
自分の中にある下らない損得勘定を猛省した。

─それにしても···
一体何処で感染したのだろう?
G.W明けから"5類"への格下げがあったとはいえ、僕自身の感染予防策を変えたつもりはない。
外出時のマスク着用もいまだ続けている。
まして離職中のため、公共の交通機関や職場など、"3密"のリスクの高い空間に立ち入ることもなく、自宅と屋外での活動しかしていない。
─考えられるのは···
ゴルフ練習場と駅前のDOUTORか?
だが、一人での利用なので会話などあるはずもないのだが···
一頃盛んだった感染経路の特定がいかに難しいか、今頃になってようやく理解できた。
そして、今まで感染しなかったことが、やはり"運"のようなことだったと思った。
パンデミックまで引き起こしたこのウイルスの脅威を、改めて思い知らされた一事だった。