小池都知事がまた政府に噛みついた。
新型ウイルスの再拡大にともない、政府主導で進めてきた『GoToキャンペーン』の継続判断を、各都道府県の首長に委ねたことが不満らしい。
表向きは政府見解の確認のため首相に会談を求めたらしいが、真相はどうだったのだろう?
責任の所在をハッキリ印象付けるためにとった、パフォーマンスのようにしか映らない。
いずれにせよ、肝心なキャンペーンの継続をどうするかについては、いまだに何の沙汰も下していない。
継続的に状況確認しているなら、今回の事態は予測出来て然るべし···
後手後手の対応しかできないこんな人に、果たしてリーダーが務まるのだろうか?
隣県に居住してるため、おカド違いの批判なのは承知の上だが、都の利益より自身のイメージアップを優先することに躍起だとしか思えない。

僕の居住する関東圏では、メディアへの取り上げられ方が特異なためかも知れないが、この人を見るたびに嫌な気持ちにさせられる。
その理由をあらためて考えてみたところ、やはり、再選を目指した都知事選前の一連の行動に行き当たった。

2月頃、中国で新型ウイルスが猛威を奮い始めた際、自民党幹事長の二階氏の要請に従い、都が備蓄していた医療用の防護服を中国に提供している。
220万着の内、33万6千着が数回に分けて渡ったと言う。
まだ国内で新型ウイルスの脅威が希薄だった時期とはいえ、その判断はあまりにも常軌を逸している。
それから間もなく国内での感染拡大が始まり、4月頃、大阪で医療用の物資が逼迫した時、都が支援をしたという話は聞いていない。
もっとも、こうした事実はほとんど公に報道されることはなく、僕自身、知人やネットの書き込みから教わったことばかりだ。
─ウラでナニをしてる?
いまだにモヤモヤは晴れない。

経済活動の再開に舵取りをした今、感染の拡大を抑止するのは市民一人一人の心がけ次第だと思っている。
政府がいくら『GoTo···』を叫んだとしても、感染リスクが下がったわけではない。
用心深い人達は、そんなことで積極的に経済活動を支援したりしないだろう。
そうしたことを理解しているなら、その場しのぎのマヤカシのようなことはいい加減止めてほしい。
責任の押し付け合いや、奇妙な標語を発表して悦にいっている暇があるなら、感染リスクをいかに低減させるか?
最前線で尽力を続ける医療従事者達をいかに守るか?···e.t.c.
そうしたことに真剣に向き合うべきではないのか?
行政のトップにいるあなた達だからこそ出来る仕事がまだまだあるはずだ。