見に来ていただきありがとうございます。

 

小規模校に赴任した運動会で言われたのは「写真を撮って!」ということでした。学校の撮影者がいない,人手がないのです。

反対に小規模で怪我人が少ないので、私が写真を撮っていてもなんとかなります。ゴールに陣取りカメラを構え、撮りまくりました。「私の仕事ってカメラマン?」と戸惑いが隠せませんでした。

 

教員はよくカメラか携帯で写真を撮っています。運動会だけでなく、校外学習、バザー、学習参観、マラソン大会、縄跳び大会、1年生を迎える会、6年生を送る会、全校集会の表彰時など、仕事をしつつ撮影もしています。

 

イベントの写真は卒業時に思い出の映像として使います。掲示物に学校便りやクラス便り、学校のホームページにもなります。記録としても必要です。

昔、ある学年が校外学習で集合写真を撮り忘れたことがあり、「失敗」と自称されていました。でも昔は写真なんてこんなに撮っていないし、無事に帰って来れたら「成功」なのではないでしょうか。

 

カメラマンも来ますが、全ての行事イベントに来られるわけではありません。教職員の中からもカメラビデオ係が大きい行事には決められています。でもそれだけでは済みません。

 

例えばお泊まり旅行では、グループになって宝探し探検オリエンテーリングがよくあります。救護の保健室の養護教諭はゴールにいて経過時間を測っていることが多いです。そこでゴールしたグループの写真撮影も依頼されます。

修学旅行の集合場所などで、救急時に備えながら、来たグループもチェックします。そこでグループ写真も依頼されて撮ります。

 

写真をもっと減らせば、慌ただしさが減り、もっとのんびり子どもと交流していられるでしょう。

教員の写真の選出、印刷配布、カメラマンの写真販売の集金などの雑用も減ります。

 

その対策のためか、高学年の各グループにカメラを配布して、校外学習に自分たちの写真を撮らせたこともありましたが、子どもの技術では使える写真はほとんど撮れませんでした。

 

私も撮影下手なのかもしれませんが、沢山撮った写真のうち使えるのは一部で、他はぶれたりアングルがいまいちで、顔がうまく入らず捨てています。やっとカメラ撮影にかなり慣れてきた頃、引退でした。

 

美味しいご馳走を前に、冷めても写真を撮って、写真映えを狙うのに似ています。学校の子どもの良い写真をとることを目的に行動するのはやめたいです。


学校のホームページなんて、見ない人は見ません。ホームページ作成は、残業し、休日返上してやっているようです。委員会がカメラマンをよこしてホームページを作成していただけないでしょうか。


お家の方もイベント写真は一枚でも、許していただけないでしょうか。