カンニング | ほんの思い出

カンニング

誰しも、カンニングを一度や二度は考えたことはあるだろう。
しかしカンニングについての本があるとは、当時は思わなかった。


『カンニングの研究』(光文社/徳永 清/昭和40年2月初版発行/250円)
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カンニングの研究―試験監督十一年の調査報告 (1965年) (カッパ・ブックス)

ほんの思い出-カンニングの研究

著者は、明治学院大学学生課長。


著者のことばによると、「この本はカンニングをすすめるものではない」。
とはいうものの、「学生たちは……(略)……つぎつぎに新しい手口を開拓しているのだ。わたしはこの本で彼らの手口をあますところなく公開した。」とある。


この本の2は「カンニングの歴史」で、科挙について書かれている。
科挙を知ったのはこの本が最初。著者自身も、「特に、『科挙』については、

京都大学の宮崎定市教授のご研究に負うところが多いのです」とあるように、大変面白い。

清也注:宮崎市定と思うのですが、この本には宮崎定市と書いてあります。


同じく3は「単独で行われるカンニング」について書かれており、その中に「ぜったいばれないカンニング」が載っている。
実は、試しかけたことがある。しかし使用しなかった。なぜ止めたか? 正直な心のせいではない。仕込むのに手間がかかり、その間に覚えてしまって必要がなくなったからである。労多くしてであった。


『科挙/中国の試験地獄』(中公文庫/宮崎市定/1993年10月6版/440円)

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ほんの思い出-科挙