旅をしてきた

 

日本全国 旅をしてきた

 

東京から名古屋

 

名古屋から大阪

 

和歌山から鹿児島

 

大分から沖縄

 

沖縄から愛媛

 

愛知から福井

 

福井から島根

 

島根から岡山

 

岡山から長崎

 

全部、予想外の転勤だった

 

そして、移動する(落ちていく(笑))時

 

必ず意外な驚きがあった

 

「へえ、これが関西か」

 

「沖縄の人なんだなあ」

 

初めてその地に足を踏み入れた時、新鮮な驚きみたいなものが必ずあった

 

 

今度は静岡

 

何だろう、この中途半端な気持ち

 

東京に帰ったら、ああ、帰ってきた、長かった、ってなるけど

 

東京じゃない。

 

でも俺にとっては静岡は関東。

 

驚きは感じなけど、東京でもない。

 

何だろう、この変な感じ。

 

 

それにしても、このブログも趣旨が違ってきた。

 

俺もこの間、考えてみれば凄い旅をしてきたのだ。

 

名古屋時代は遠距離恋愛のイメージ。

 

一年目は津に住んでる麻子と付き合ってたが、多い時はほぼ毎日、名古屋と津を23号という一般国道で往復していた。夜の道を、宇多田ヒカルのトラベリングや浜崎あゆみのVOYAGEを聴きながら夜の道を走ったものだ。

 

三年目は朋子だった。名古屋と千葉の往復。これは流石に毎日というわけには行かなかった。

月一回がせいぜいだったかな。最初の頃は毎週行っていた気もするが。

この時はなぜか、左とんぺいの「ヘイユーブルース」や「走れコータロー」とか聞いてたな。

 

曲といえば、名古屋二年目から三年目にかけて半同棲してた美友紀のテーマソングは雪の華とクイーンのI  Was  Born To  Love You だった。

 

みんなどうしているかな。

 

元妻ハナシなど、今まで書こうとなど思っても見なかった。

 

なぜ書いたんだ?

 

んなもん書いたって、失笑を買うのがオチじゃん。

 

俺は考えた。なぜ俺は書いたんだろうって。

 

逆に今まで書かなかったのは二つ理由があって

 

まず、書く気が起きなかったから。

 

そして、書くのが嫌だったから。

 

この二つ。

 

あれから20年経った。

 

もう、書くことに対する嫌悪感がなくなった。

 

そんな気がする。

 

そして、考えてみれば、元妻との話も結構、ネタとして、面白いかも。

 

無意識でそう思ったんだろう。

 

何のためらいもなく、書いてたから。

 

そして、あれ、そういや、元妻ハナシ、今まで避けるように書いてこなかったなって。

 

でも正直、ちょっと寂しい。

 

元妻ハナシを抵抗なく書ける今の俺が。

 

 

 

 

東京から名古屋へ転勤になる際、元妻の浮気が発覚して、絶縁状態で俺は名古屋に移り住んだ。

今は亡き両親も健在で、引っ越しの手伝いをしに、名古屋まで来てくれた。

俺は元妻への仕送りを止めた。それは許すつもりだったからだ。

ごめんなさい、仕送りはお願いします。

そう言ってくれれば、もったいつけて、復縁するつもりだった。

だって子供への責任がある。いつまでも喧嘩していられない。


しかし半年経っても元妻は謝ってこない。


そして、謝罪のメールや手紙の代わりに俺の元に届いたのは、裁判所からの呼出状だった。

東京から名古屋、名古屋から兵庫、和歌山から鹿児島、岡山から長崎。

それぞれ車で西に向かったけど、寂しい思いがしたなあ。もちろん、どこも住めば都で、長崎などとても住みやすい所だと実感したけど、転勤で車で向かった時は、落ちていく、って感じだった。

おこがまし過ぎるけど、菅原道真が太宰府に赴任したときは辛かったんだろうなあ。

いや、マジでどこも素晴らしい場所だったけど。

昔話はしたくないと言いつつ、東京、名古屋、兵庫、和歌山、鹿児島、大分、沖縄、愛媛、愛知、福井、島根、岡山、長崎と続いた20年にも渡る人生に、今、感慨を感じずにはいられない。

この転勤の数、移動距離って、ありがちですか?

生来の世渡り下手と、付き合いを避けた結果がこれ。

20年ぶりに関東圏へ。

人生これから巻き返すつもりだけど、我ながら凄い移動だったなあ。

でもどうせなら、世界を駆け巡りたかった。

職場の人間と仕事を語る時、気が付けば昔話をしてる。経験談や武勇伝、あの人はどうだった、今どこにいる、とか、そんなことばかり。

駄目だろ、そんなことじゃ。今を、明日のことを語らないと。

意識して話しないと、いつの間にか昔話。同年代と話すときはとめどなく昔話ばっか。まあ楽しいからしょうがないか。


気持ちは20代なんだけど、どう見ても年相応なんだろうなあ。大排気量のど派手なアメ車もそろそろ処分しよっかなあ。


工藤静香のYou Tube動画を繰り返し見てる。

75万再生されてるやつ。恋一夜。工藤静香はあれに限る。太眉、紫色の口紅。あれ。まさにバブル。

あ、また昔話(笑)


これを始めたのはもう随分前のこと。

正直、その時は元妻のことを書くことになるとは思いもしなかった。

本当に微塵も元妻のことは頭になかったのだ。

でも、残念ながらそれは今も同じ。

よりを戻したいとか、一切ない。

そういや、元妻ともあんなことがあったっけなあと思い出したから書いただけ。


好き勝手生きてきた。流石にまだお迎えは来ないと思うが、マッチングアプリで出会おうなどという気はもはやない。


残念だが俺の冒険は終わってしまったらしい。





誕生日のナンバープレート、鳥と化したお婆ちゃんとの面会に続く第三弾。

ちょっとショボイけど。

その日はサークルの飲み会があり、俺は大学の裏の敷地に車を停めておいた。

車大好きな俺は、飲み会には参加するけど、酒は飲まない。そういう奴だった。

飲み会が終わり、もう真夜中だけど、路駐してるとこに向かった。

車に乗り込み、エンジンをかけ、走り出そうとしたが、そこに同じように路駐していたトラックが邪魔になり、なかなか出れない。

その場所から出ようとしても、路駐しているトラックに当たりそうで、なかなか出れないのだ。何回トライしても駄目で、脱出はそのトラックが出ないと、無理そうだった。

俺は諦め、その日は車の中に寝ようと思い、横になった。

するとしばらくしたら人影が。

それはもちろん、付き合い始めた元妻だった。彼女も同じ飲み会に出ていたのだ。


だって、ホントなら俺はもうここにいないんだぜ?

聞いたら、何となくいるような気がしたんだと。それにしても、もう終電もなくなる時間。俺がいなかったら彼女はどうしたんだろう?


んで取り敢えず彼女を乗せ、念のため、もう一回脱出を試みた。

すると、あんなに何度も切り替えしても駄目だったのに、一回で難なく脱出出来たのだ。


それから二人は夜のドライブにとシケこんだ。


これも本当に不思議だと思う。今でも思い出す。


こんな縁があったのに、切れると心は完全に離れてしまった。

元妻と付き合い始めて間もない頃の話。

昼間、甲州街道を車で走ってた。

何か上空で違和感。

黒いものが周りでウロウロしてるような変な感じ。

もう10分くらい続いてる。

信号待ちで停まった。

そしたら、車の屋根にバサッという音。

流石に窓から顔を出して屋根を見た。

そこには。


何と、鳥。カラスではない、しかし、ボロボロになった疲れ果てた鳥がいた。

そして明らかに目が合った。

約3秒。見つめ合った。


その数日後、元妻をもの凄く可愛がっていたお婆さんが亡くなった。元妻はお葬式に出かけた。


あのボロボロの鳥と睨み合った時間は、ちょうどお婆さんが死線を彷徨っていた頃。

元妻を可愛がっていたお婆さんが、孫と付き合ってる男を、鳥になって確かめに来たか。


元妻とはそんな話をした。


ン年以上昔の、今考えてもとても不思議な話。