「チームをコントロールしていく活動と管理」(小池浩二氏) | 清話会

清話会

昭和13年創立!政治、経済、社会、経営、トレンド・・・
あらゆるジャンルの質の高い情報を提供いたします。

新連載第二回め!
小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ (2)

「チームをコントロールしていく活動と管理」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

■チームの業績は上がらないようにできている!


この事実を理解するとリーダーシップ・マネージメントで業績を上げる事の意味が見え始めてきます。

中小企業の収益構造は毎月安定して確保できる売上高で固定費+必要な営業利益を吸収できる会社は殆んどありません。

業績創りの視点として、売上構成の中身は、(1)目標、(2)読める数字、(3)差額、で構成されます。

(2)読める数値とは、受注分・契約分・固定客で安定した売上等であり、必ずどの企業にもあります。

つまり、(1)目標100、(2)読める数字70とすると、(3)差額は30、となります。

固定売上は、通常の販売活動を行う事によって稼ぐ事が出来る売上高の事であり、必ず各社にあります。

反面通常活動だけでは必要売上高の差額を埋める事が出来ないのも事実。だから差額の30を埋める差額対策が必要になります。

ごくまれに毎月の売上高で固定費+必要営業利益を確保できる会社はあります。

このような会社は、商品力が抜群に強く、業界内でもある特定マーケットで一人勝ちできる会社です。

一般的な中小企業は、毎月のルーチンワーク以外に何もしないと利益が出ない構造になっており、業績の差額対策を打たねば目標達成はできません。

この業績作りには活動と管理の両輪が必要です。

活動とは営業活動、生産活動であり、売上・利益を確保する為の活動です。それに対し、管理とは本来あるべき姿から逸脱していないかを確認していく作業です。

不思議と活動に関するものは放りぱなしにすると自然と減るものが多く、売上・粗利益率・利益・生産性・資金等です。

反面、管理に関するものは放りぱなしにすると自然と増えるものが多く、経費・売掛金・在庫等です。

つまり、寄せ集め集団の中小企業は、集団をコントロールしないと活動は自己判断で好きなようにやるし、管理は面倒くさいから放りぱなしとなる事が多い。

つまり、人・チームにコントロールされた活動と管理の機能を入れないと業績は上がらないように出来ています。

この人・チームをコントロールしていく活動と管理の方法がリーダーシップとマネージメントとなります。

業績が上がっていないチームリーダーは人・チームにリーダーシップ・マネージメントが働いているかを確認してください。


////////////////////////////////////

■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
         筆者 小池浩二氏が
【プレイングマネージャーの仕事術】の概論を
YouTubeで説明しています

     http://www.m-a-n.biz/8-1-0.html  

         是非、ご覧ください
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~