私なりの「幸せ論」
谷口碩志(クリエイトマネジメント協会
代表取締役)
最近さかんに「幸せ」についての記事が目立ちます。先般もテレビの24時間番組
を見て 「幸せ」について思わず考え込みました。
この世に生を受け、古今東西人類が永遠に求めて来た課題であって、一体なにが幸せなのか。どのようなことが幸せなのか、なにをすれば幸せになれるのか。
今、纏めるにあたって新たに自分自身に問いかけ、私なりの「幸せ論」を述べさせていただきます。
あの名俳優のチャールズ・チャップリンが「ライムライト」の映画の中で「幸せ」について語っていました。
「希望」と「勇気」と「サムマネー」 学生の時に鑑賞し、すべてのことが希望に満ち溢れた青春時代に力を与えてくれた「幸せの価値観」としてなにか心の片隅に甘酸っぱく残っています。
そして、同じ時期に世界を制覇したあの英雄ナポレオンが言った言葉も私の心の片隅に残っていました。
「我の人生を振り返ってみた時に幸せな安寧の日々を過ごしたのは三日ほどしかなかった。」と。
そして、四十数年が経ちました。
今、こうして振り返ってみますと、チャップリンがまたナポレオンが述べたかった幸せとは「心」をどのように思い巡らすことが「幸せの拠り所」として考えなさいというメッセージではなかったかと思います。
事業を起こして三十年余になります。チャップリンが述べました「幸せ論」の中に「サムマネー」という些かのお金と述べています。
この些かのお金は事業しておりますと チャップリンが挙げた幸せの一つとして今、大変身体で理解できます。家族の幸せ、スタッフの幸せ、関係会社の幸せにサムマネーが必要です。
しかし、幸せはお金で買えるについては私にとっての「幸せ論」からは以て非なるものです。この些かをどのように解釈するかが、その人の人生観でもあるように思います。
相田みつを
さんが言われた「幸せは自分のこころが決める。」と。
そして、海外に目をやりますとあのカール・ブッセの幸せについての思いを述べた「山のあなた」の詩があまりにも有名です。
山のあなた
山のあなたの空遠く 「幸」(さいわい)住むと人の言ふ、
ああわれひとと尋(と)めゆきて、
涙さしぐみ、帰りきぬ。
山のあなたになほ遠く 「幸」(さいわい)住むと人のいふ。
特に私はなほ遠くのなほに幸せのすべてを凝縮された言葉として哀歓を覚えます。
そして、私はこのカール・ブッセの詩が生きとし生きる者のすべてを代弁して語っている幸せ論という思いがしますが、皆様はいかが思われるでしょうか。
十人十色、百人百色、色々の「幸せ論」があってそれでいいと思います。
今、こうして「幸せ論」を論じている。今現在この瞬間が私にとっては一番幸せな時かも知れません。そして、しいて付け加えるのであれば、大変欲張りですが、やはり健康で食事もいろいろな制限がなくなんでも美味しく食べられて、そして、心がいつも豊かで安寧であれば、これほどの贅沢な幸せはないように思います。
私の幸せについて思いつくまま述べさせていただきました。有難うございました。