「わたくしの使命」  谷口碩志氏 ((株)クリエイトマネジメント協会 代表取締役) | 清話会

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谷口碩志の「会社は人から」第8回
「わたくしの使命」

谷口碩志氏 ((株)クリエイトマネジメント協会 代表取締役)


研修のレジメの一項目として 「わたくしの使命」というテーマでプログラムを組み、研修のお手伝いをすることになりました。

研修の一コマは 1、個人学習」2、グループ学習、3、発表 4、トレーナー コメントと 約2時間で組み立ててみました。

そこでハタと考えて、人に云々する前に「私自身の使命」はどうなのかと思い、ここに纏めてみました。

私は、昭和45年にマネジメントの世界に入りまして、約40年になろうとしています。こうして振り返ってみますとあっという間の年月であったと思う反面、長い道のりであったような気持ちもします。

数年前に「谷口碩志君 この道35年 関西経済の活性化を目指して・還暦の会」と題して、丁度私の還暦の5月26日の誕生日にたくさんの方々が駆けつけていただき(約350名)、お祝いのパーテーをしていただきました。

そのおり、ご出席いただきました方々に申し上げました挨拶を、今あらたに再確認しながら、これからの私の道を歩んでいきたいと、ここに「わたくしの使命」として述べさせて頂きます。
             
わたくしの使命

「ものづくり」という言葉がありますが、その言葉を借りるのであれば、わたしの歩んできました道は、生意気な表現をさせていただきますれば「ひとづくりの道」と自負致します。

ただ最近思います事は、長年この道に携わってきましたが、いかに勉強不足で、その学んできました事がいかに薄っぺらなものか、学べば学ぶほど愕然とする、最近の偽らざる心境です。

今、そのようなことを嘆いても全く意味のないことで、「本日只今出発」でこの道に頑張りたいと決意を新たに持つ所存です。

春に、先般も述べさせていただきましたように、新入社員の合宿研修会を禅の精神を取り入れてお寺を会場に30余年進めさせていただいております。

今年も約500名余の研修生のご派遣を戴きました。

この研修における「わたくしの使命」は、これから日本を支えていく若者に日本を託し、日本をまた世界に貢献する日本再生という大きな夢とロマンと志をもっての姿勢です。大変おこがましい表現ですが、そのような日本をつくりあげていくことが、わたくしがこの道に長年生かしていただいたことに対する感謝の念と、「わたくしの使命」として再度認識する次第です。

最近の世相を思うとき、親が子供を、子供が親を、と耳を目を覆いたくなる事件が日常茶飯事におきています。動物の世界でも考えられないようなことが万物の霊長としての人間に今、多発しています。

評論家を含め色々な原因がまことしとやかに述べられています。

わたしのすすめている新入社員の研修においても 「三つ子の魂100まで」と言われ、今更新入社員に「心と身体しつけ」のところはさわっても仕方がないと云われます。

しかし、私は研修を30余年進めてきまして、人生に遅い早いはなく、常に「本日只今出発」で、良い事つまり 「ご両親を大切に」 「ものを大切に」 「食事を粗末にしない」とか、「人の立場に立ってものを考える」とか、「人の心の痛みを知ることが大切である」とか、「人は一人で生きていく事が出来ない」とか、「挨拶は人生歩んでいく中で一番大切である」とか、当たり前のことを当たり前に 社会に出るときに人生の一番大切な生き方の基本の基軸を学んで頂くことは、早い遅いもないと信じて止まない一人です。
そして、大変大切な人としての重要な躾と強く思っている一人です。

よい事をインプットしてあげておけば、必ず人生のかかわりあいを体験した時にアウトプットできるものと強く思っています。

そして日本に・世界に貢献するという若者のもつ無限の可能性を信じています。
それが、我々の世代が、日本の若者に申し送る「わたくしの使命」としてこれからがんばりたいと強く思う次第です。