最初は普通に結んで右手前の輪を引けば全て解けるようにしておく。
右の小指に長い緒の端を挟みこんで、茶入れを横にする。
向こうから手前に紐をかけて右手で持ち、左手に載せる。
右左と袋を広げて茶入れを出す。
出した後は両手で袋の形を整え、左手は袋の右端を持つ。
左手の親指と人差し指に右手で向こうに紐を輪にして挟む。
また、向こうに輪を作り左手の親指と人差し指に挟む。
通したところを左手の親指と人差し指で押さえておいて、右手でその押さえているところを捻るのである。
左右の紐の長さは均等である。
二重の輪は袋に入って、袋から出さないことが肝心である。
慣れないうちは竹釘にかけるとストンとよく落ちてしまうものである。
このほかに、茶入れが空の時の結び方がある。
小さくなった輪に下の紐を2重に通す。これは輪の芯になるのである。
残った下の輪を上に上げて出来上がりである。
この五つ輪が茶入れの空のしるしで、上の輪を引いていくと紐は一度に解けるのである。
この結びは飾り結びの基本である。
これからいろいろな飾り結びが京都の尼寺で発展したそうである。