初めての小習いで何を教えようか迷いました。
今週からお仕事でブラジルに飛んでいく生徒さんです。
3週間休みになってしまいます。
やはりひさご棚で平棗で入子点にしました。
ひさご棚には棗を飾り、柄杓釘に柄杓を掛け、その足元に蓋置きを置きます。
水差しもいつものように9分の水を入れて置きます。
茶碗にいつものように茶巾と茶筅と茶杓を仕組んで曲げの建水に入れて持ち出します。
一度入るとそれですみますから総礼をして茶室に入ると戸を閉めます。
建水ですが茶碗が入っているので左手に載せ右手で押さえて持ってきます。
茶碗などは勝手付に仮置きして、棚の上の棗を下ろして茶碗と置き合せします。
茶碗を取るときは左手が手前を持ち、右手が横を持って建水から出します。
建水を使いよいところに移動して、居まいを直します。
茶筅を出したら、お茶碗を手前に引いて茶巾を釜の蓋に移動します。
お茶を入れます。平棗ですからこの時も棗は左手の上に載せます。
お茶を立てたら手前手前と左手の上で回して正面を相手に向けて、手前を持って出します。
正客からお仕舞くださいの挨拶があれば、茶碗を下に置いてお仕舞いたしますと答えます。
茶碗を茶巾で拭きます。正客は亭主がここで茶碗を拭きだしたら拝見は掛けられません、
茶巾を建水の上に持っていき、絞ります。
最後に茶杓を清めて最初のように置き合せをします。
棗と茶碗を同時に持って棚の上に飾ります。これを総荘りといいます。
私は良くこのお点前を赤ちゃんが出来て身重になった生徒さんに特に教えます。
人によっては10ヶ月までお稽古したいという場合にはとても良いお点前だと思います。
立ったり座ったりがないし、拝見もないから早く済んで足も痺れません。
私自身もよく体験教室にするお点前です。
本来は足の弱ったお年寄りの為のお点前だそうです。
元気な若い人はあまりやってはいけないと研究会で仰っていましたが、
このお点前をしておかないと四つ伝の茶通箱のお稽古のときに困ります。
大事な習い事です。