いつもお世話になります
聖和病院リハビリテーション部です
今回は2023年2月19日~2月22日にポルトガル、リスボン市にて開催された、出版社であるELSEVIER主催による5TH INTERNATIONAL BRAIN STIMURATION Conference 2023に当院15年目理学療法士が演者として参加しました
世界中の動物やヒトを対象とした研究まで脳刺激や脳機能イメージングなどに関わる研究者が集まる学会です
自分の研究を発表する場所なので最新の脳・神経機能アプローチや脳機能メカニズムが学べます
私たちの発表内容は非侵襲的に一次運動野への経頭蓋磁気刺激と末梢神経への電気刺激を5秒に1回、15分間同時に180回反復刺激する手法を用いて、ヒトでの皮質脊髄運動ニューロンレベルでの神経可塑性誘導が可能となり、その効果が大脳皮質の学習課題である指の反復運動学習課題を行うと指の運動パフォーマンスも調整できるというものです
これまでの非侵襲的な神経可塑性誘導法は、大脳皮質の神経細胞がターゲットでした。しかしながら、脳卒中、脊髄損傷、末梢血管損傷におけるリハビリテーションでは脊髄レベルの可塑性誘導でも運動機能が改善する例も少なくありません。我々の研究では一次運動野への経頭蓋磁気刺激と末梢神経への電気刺激が皮質脊髄運動ニューロンの直接路へ到達するタイミングをいくつかの条件を設定することでシナプスレベルの学習効果を変化させることが示唆されました。この脊髄可塑性誘導法はセラピストが行っている運動療法の前に医師によって神経活動を促進や抑制しておけば、その後のリハビリテーションを効率的にしていくハイブリッド治療として期待できます。昨今の回復期リハビリテーションは3か月かという短い期間でスピーディーに在宅へ繋がなくてはなりません。特に、脳卒中後遺症者の手の回復には何年も時間を要します。iPS細胞が臨床応用に手軽に普及(安価な医療保健内治療)するまでは当面はこのようなハイブリッド治療が先進医療の中心になっていくと思われます
急に内容がハードモードになりましたが・・・つまり。
リハビリテーションは
日々進化しているということです!
あ、写真はたくさんもらいましたが人の顔が映っていて編集が大変なのでポルトガルの有名観光地らしい写真をおすそ分けします。どこだかわからないですけど。。。
わかった方教えてください。。。
今日もありがとうございました!