エミリーは、懲役太郎、銀座若林の高級なお寿司とその配達人と共に、ようやくひとみの待つ病院へ戻って来た。いかにもその筋の人の様相の太郎を見て、ひとみ、ひとみの母雅子、そして同室の患者のパトラは驚愕する。雅子はひとみを廊下に呼び出し、ひとみに太郎と関係があるのか、ひとみは一体東京でどんな仕事をしているのかと問いただす。
六本木のキャバクラに勤務していることをひとみは実家には内緒にしているため、急いでイケアで働いている、エミリーは職場の先輩だとその場しのぎのウソをつく。それを聞いた雅子は安心し、父親が心配しているから、と寿司も食べずに尾道へ帰る為、病院を後にした。
病院の食堂で開かれる寿司パーティー用に、休憩室の自動販売機から大量のジュースを購入しているエミリーを発見し、ひとみは驚く。ボタンを押すと缶が出てくるのが楽しいと、パーティーの参加人数も考えずにエミリーはどんどんボタンを押していた。そこへ一人の入院患者の少年が現れ、エミリーにハワイアンマンゴージュースが美味しいのに何故買わないのか?と聞く。ハワイは大好きなその少年は、エミリーを指さし、ハワイは天国みたいな良い所だけど、自分はエミリーがいる本物の天国へもうじき行くのだ、と断言する。その言葉を聞いて少年の母親は慌てふためくが、エミリーには少年の背後に彼の前世人格であり、ガイドでもあるハワイアンの女性が見えていたので、彼の言葉が未来への予言であることが分かっていた。
そのハワイアン女性は、エミリーのが通っているあの世の学校の講師で、エミリーは一度だけ彼女のフラダンス講座を受けたら、挫折した。