スウェーデンにおける魔女の位置について | 前世が出てきてコンニチハ

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ひょんなことから知った自分の前世との、怪しき格闘記。

皆様、こんにちは。

前回いつブログを更新したか忘れてしまった程遠い昔のような気がします。ああ、そうだ、ローマ法王が来た時だ。

うちの旦那なんか、ローマ法王を偶然二回も見たそうな。何の信心も関心もないくせに妙に祝福されてる?逆に熱心なカトリック信者の知り合いは、肝心なローマ法王訪問の時、熱出してぶっ倒れてました。

 

特にスピな話題もなく、何書こうかなと思っていたのですが、ふと思い出した事を書いてみようかな、と思いました。

ジャジャーン!「スウェーデンにおける魔女の位置について」

 

何かマニアックな件名ですが、個人的経験などをしとつ。

もう10年くらい前?の話ですが、宮崎アニメのスウェ語字幕アシスタントってのをやった事があります。

宮崎アニメに関心ないので、ナウシカくらいしか見た事無かったんですが、アシしたのは「トトロ」「紅の豚」「ゲド戦記」「魔女の宅急便」。あと何か青春もの。タイトル忘れてしもたー。

 

私の仕事と言うのは、英語字幕と日本語のセリフを見ながらそのかみ合わない所を指摘し、翻訳家のスウェ語字幕のズレを修正する、みたいな感じだったと思います。スウェーデン人翻訳家は日本語が分からないため英語字幕を訳していくわけですが、この英語表記が間違っていくと電報ゲーム的にスウェ語字幕がおかしくなっていくので、劇場公開前に修正しなければならないのでつ。

 

そして「魔女の宅急便」字幕作りの時。日本語オリジナルなセリフで、

「まぁ何て可愛い魔女さんなんでしょ」

みたいなセリフがありました。私はそのまんま東それを直訳してスウェ人翻訳家に伝えました。しかし彼は、

「このセリフは無理だ。魔女が可愛いってスウェーデン人には理解が出来ない」

「でも実際キッキは可愛いですよね」

「そうだけど、そういう問題じゃないんだよ。参ったな」

と翻訳家は頭を抱えてしまいました。本当に参ってしまったようです。そういえば昔、まいっちんぐマチコ先生って言うアニメありましたね。まいっちんぐなんてどうやって外国語に翻訳するんだ?

 

私はスウェーデンの魔女の位置なんか知らないし、取りあえず歴史文化は置いといて、「魔女の宅急便」の主人公キキだけ見てれば良いんじゃないかって思ったのですが、劇場公開される映画の字幕では、見る人の文化背景ってのを考慮しなければならないようです。そーか。そーか。

 

翻訳家さん曰く、魔女は悪者で醜くなくてはならないそうです。確かにシンデレラや白雪姫なんかに出てくる魔女はギョロ目に鷲鼻でお世辞にも美しいと言えない容姿ですが、あれはまぁ魔女に対するイメージと言うか、メタファーなのでせふ。ギョロ目鷲鼻が、欧州におけるブスの象徴なのかも知れません。

 

そして「可愛い魔女」に対する苦肉の翻訳は、「小さい魔女」になりました。大柄より小柄の方がまだマシなんぢゃね?って言う翻訳家さんの判断でした。「可愛い」と言う表現は魔女には文化的に使えないって事で、原語却下。日本人の私にはよく分からなかったですが、文化の違いと言うものを感じました。

そう思うと、やっぱり字幕って言うのは電報ゲームっぽくなっちゃうのかなと思います。

 

その後、スウェーデンにおける魔女裁判の事や魔女、もしくは魔女嫌疑にかけられた人が処刑まで投獄されていた地下室などに遭遇する事になるのですが、いやはや妖気ハンパなし!

 

長くなったので、続きは次回にパー