何となくで、何とかなっちゃうわけですよ | 前世が出てきてコンニチハ

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ひょんなことから知った自分の前世との、怪しき格闘記。

皆様こんにちは。タイ料理のせいで口の中がヒリヒリのピグセイです。

前回の「国マニア」日記の続きです。
世界の珍国、奇妙な地域を集めた本ですが、北欧にも何とそのような地域があるようなので、ご紹介!

珍国リストの中で唯一「国マニア」にエントリー出来た誉れ高き国は、ジャジャジャーン!北海の王者、ノルウェー!

正式に言えば、ノルウェー領のスバールバル諸島がリストイン。首都はロングヤービーエンだそうな。何か中華料理の名前のようです。そう言えば昔、マダムヤンって言う名前のラーメンがありましたね?

人口が2009年の時点で2572人。集落規模ですな。みんながみんな知り合いで、噂なんかすぐ広がっちゃうのかな。

で、このスバールバル諸島の何が珍妙なのかというと、通常は外国には滞在出来る日数に限度がありますが、条約国の国民の場合(日本はそのひとつ)、「好きなだけいて良い」そうです。
ノルウェー本土なら観光ビザで90日ですが、スバールバルなら8年いても不法滞在にならず、追い出されないってことですね。

しかも、島で工、鉱業、商業などを営んでもOKだそうです。だからアキバ系ニートヲタクが行き場がなくてスバールバルへ移住し、そこでフィギュアや二次創作系書籍などを売るお店を開いてもOK!
ノルウェーの労働許可書持ってるのかコラァ!などとお役人さんにノルウェー語でまくし立てられることもないでしょう。でも問題は、売れるかよね。

しかももっと凄いのは、いろいろないきさつでこのスバールバル諸島は、

「何となくノルウェー領」

になってしまったってこと。

何となくって、どうよ?

「何となくクリスタル」って言うバブリーな小説ありましたけど(田中康夫ちゃん?)、国の領土が何となくですからね。

「今日のお昼は何となくイタリアンな気分」

って感じですかぁ?

そうは言っても、ノルウェー自体は島を本格的に統治しようとはしていなかったのにも係わらず、in spite of ,nevertheless,1864年に島で石炭が発見されると、

「スバールバルは、もうブリブリにノルウェー領なんだからんドキドキ

と各国に怪しく打診して回ったのが、スウェーデン。
理由は1814に、ノルウェーとスウェーデンの国王が兼任の連合王国になったため。
スウェーデン領と主張するのは、地理的にも歴史的にも無理があったから、ノルウェー領ということにしてスウェーデンが支配しようという、マンガに出てくる悪者のような感じです。何となくバイキンマン。

その後も何だかんだあっても、肝心なノルウェーは相変わらず乗り気なしでアンニュイでデカダンス。
飯島愛さんがフニャーッと笑ったような表情ですかね。

エゲレスの、

「もうここいらでノルウェー領ということでケジメをつけよう。大人なんだから」

の提案にスウェーデンが猛反対。理由は1905年にノルウェーと分離したから。やっぱりスウェーデンはバイキンマンチックです。結局、

「バイバイキン」

と去って行ったのか。
あのブリブリぶりは、どこへ行ったか、スウェーデン?

「ノル子、俺は行くぜ。汽笛が待ってる」
「スウェ夫さん、行かないで!私を置いて行くなんて、つれないシト」

とはならず、

「おとといおいで、スットコドッコイ!」

とバタンをドアを閉められた感じですね。北風が頬に沁みるぜ。


そしてノルウェー、スウェーデンの別れたくっついたの修羅場、ロシア人猟師とドイツ人観光客とのトラブルなど様々な紆余曲折を得て、結局やっぱり今でもスバールバルはノルウェー領だそうな。

アザラシ観光などやっているそうなので、スバールバル諸島で「アザラシ饅頭、世界最北ストラップ、ノル子スウェ夫人形」販売などのお土産もの屋さん経営はいかがですか?