ニューヨークのシンボルと言えば、やっぱり自由の女神でしょう。
ニューヨークへ行くからには、一応一度は見ておこう、と思うのが人情。
夫のオットセイに言わせれば、それは典型的な日本人的発想なんだそうな。
あっそ。
でも自由の女神のあるリバティー島行きの船の中には、いろんな国の人いましたよん。
確かに日本人は多かったけど。
確かに確かに日本人密度がここまで多かった場所、今回のニューヨーク旅行中どこもなかったわいな。
マンハッタン南部のバッテリーパークからリバティー島へ向かう船の中、そしてその反対路線も私の席の前後左右、みんな日本人だったね、そういえば。
行きの船で隣り合わせた若い日本人カップルの女の舌ったらずなしゃべり方がイライラし、自由の女神からトーチを引っ手繰ってぶん殴ってやりたい衝動に48秒くらい駆られてしまいました。しーません。
「バカ言ってんじゃないよ!これはあたいの大事な商売道具なんだから、物騒なことに使うんじゃないよ」
と自由の女神様からのお叱りのオコトバ。よよよ。
ま、でも日本人のカップルってのは、波動が柔らかいなぁっていつも思います。
このやわらかさってのは、やはり同じ言語と文化を共有している無意識空間から来るのかなぁ。
では日本人とスウェーデン人のカップルの場合、どうかと言うと、
「やわい」
あくまで私個人的感覚ですが。
船のデッキから写したマンハッタン。
ひょほー!
船内で大きなリュックを引きずっていた黒人のおじさん。
彼は環境客の言語に合わせた自由の女神についてのパンフを配っているのでした。
オットセイの隣の日本人のカップルには日本語のを。
そしてオットセイの順番。
「で、あんたはどこから来たんだい?」
「スウェーデンです」
シーン。
「スウェーデン語のパンフなんてないよ」
とおじさんは視線だけで語っていました。こういうのテレパシー言うねんな。
「分かってますよ(テレパシーだから分かるのだ、本当に)。英語のパンフレットをいただけますか?」
とオットセイ。そして私の手にも英語のパンフが。あら~。
観光客一人(一組)ずつと如才ない会話をしながらパンフを渡しているおじさんの背中に、私は自由の女神よりもアメリカの歴史と後ろ姿を感じてしまいました。