3月、寒さが緩みいよいよ大原沖釣りの本格的シーズン到来!
3月9日、今年度大原船釣り初挑戦の私は、午後5時に市川を出発して夕刻に外房大原の某食堂店の仮眠宿に到着。昼過ぎから少し風が吹いていたが明日の天気は持ちそう。
仮眠宿で一風呂浴びた後、アイさんと食堂で夕食を摂る。
食堂は30人ほどの席だが、既に釣りを終えた釣り人や明日早朝の釣りを予定している釣り人達が大勢酒を交わしながら釣り談議に話を咲かせていた。
今日の釣りを終えた客人達の話から、ヤリイカの釣果はあまり芳しくなかったようだ。イカ釣りの天敵ともいえるサバが大量発生してイカ釣りにならなかったとのこと。横の席にいた人が、上機嫌で、ヤリイカ5杯で竿頭(さおがしら)になったと苦笑いしていた。話から、サバがよほどでているらしい!
私たちの釣りクラブの仲間が先月24日に挑戦した時は、二人共、19杯も上げたと息巻いていたので、「まさか」と二人で顔を見合わせた。
サバの大量発生の話を聞いて、嫌な予感が走ったが、明日になれば流れは変わるかも知れない頭に言い聞かせることとした。そして、明日の豊漁を祈って前祝いの祝杯をあげ、程よいところで午後9時就寝。午前4時集合なので午前3時に目覚ましをセット。
3時に起床し身支度を整え船乗り場に集合。着替えをして集合場所へ。本日の参加者は10人であった。船が小さいのでやや窮屈な人数と感じたが仲間が多くて皆やる気満々。
まだ真っ暗中、船に乗り込み4時半に出航し、御宿沖へひたすら走って6時半ごろイカ釣り場に到着。どこまでいくのかと思えるほどの長旅を感じたが、心配していた風と波は珍しく穏やかだったので、さほど体力消耗せずに済み助かった。
船長の「やっていいよ!」の掛け声で一斉に仕掛をお投入。全員、願いを込めて第一投、私も慣れない手つきでツノ5本を投入!と思いきや早速二本のツノがお祭りで嫌なスタート。初めて投入機を使うが慣れないので絡みつく!
しかし、一斉に嘆き声がそこかしこで飛び交う。サバであちこちお祭り騒ぎが勃発!私もこれでは焦る必要がないとはやる気持ちを落ち着かせる。

やっと投入するもすぐに上げろ!素早く巻き上げろ!と周りから怒号、ツノが沈む途中でサバがかかり、サバが騒ぐのでお祭りするからだ。案の定、サバがかかってきた。
そして第二投、またもやすぐ上げろ!しかし、今度は隣と祭り、面目ない気持ちが走る。しかし、私だけではない!どこもかしこも同様だ!やれやれこれは大変だと気が重たくなった。

そうこうとしばらくしていると、船長は、「角を3本にしろ!」と全員に指示。(これは、前もって幹事から事前に予告されていたが皆5本以上で挑戦していた。)、ツノ数を減らし再度挑戦。しかし、状況は一向に変わらない。

しばらくすると、船長、「錘を150から200に切り替えろ!」と指示。サバに食われて一向に海底まで届かないからだ。全員一斉に切り替え、再び挑戦。
しかしながら、なかなかイカがが釣れたとの声が聞こえてこない。私も、サバが34のみと、昨夜の期待は全く失せてしまった。
投入すればお祭りで、その始末に追われる惨めさで疲れを感じるばかり。誰しも同様だろう。

午前9時半ごろからようやくサバがいなくなり、ツノがタナに届くようになり少し期待が持たれた。
そして私にもやっと小さなメスのヤリイカがかかった。周りから、「ホー」と冷やかし、恐らくまだ(イカが)ボウズの人が多いのだろう。

他の船の情報も無線で入ってくる。同じような状況のようだ。よくもまあこんな状況で皆釣っているものだなあと同情している自分がいた。
あとしばらく時間はあるが、今日は、もうあきらめようとの気持ちに変わっていく。周りの仲間もそのような感じ。案の定、11時20分過ぎに切り上げて帰ることになった。

午後0時半、船宿での成績発表となったが、本日の竿頭は、4杯で二人、3杯が一人、2杯が一人で、残り6人がボウズと、我々のクラブでは、最近にない不調の釣果となった。散々なに目に遭った釣り日となりました。
このような情報が事前に予測できるなら、他の「魚種」たとえばヒラメなんかに急きょ切り替えるようなすべも作っておくべきかとつくづく思われた。それは事前の段取りもあり大変難しいとは思われますが。

このようなことは、多分潮の流れなどから数日で大きく変わるものと考えられます。

ヤリイカ釣りはサバが天敵、サバが大量なら労多くして功少なし!難しいですが、くれぐれも直近の状況を把握して魚種を決められることをお勧めします。
サバに泣いたヤリイカ釣りを終えてのせいちゃんの反省メモでした。

 さあ4月は、タイ釣りだ。是非大漁を報告したい!