夜か…そうだな、久しぶりに詩を書こう。 星の下に夜を集め、小瓶の中に隠しておこう。 いつか必要になる、そのときまで。 夜の風に乗って、いつか見たどこかに、 私は飛ぶ。 それは子どもの夢、 失われ戻ってこないおもちゃ箱。 寄せては返す波の音を、のどの奥まで飲み込んで、 もう一度、夢を見よう。 それは終わった物語。 物語の彼方にある、隠された宝物。 朝が来る前に、夜のやさしい光を口いっぱいにほおばろう。 集めた夜が、再び失われないために。