和雄は、レイチェルの死体を発見し、呆然とした。
「なんということだ…」

しかし、夏美は意外なほど冷静だった。
レイチェルの死体に歩み寄り、手首を触ると、
「もう、死後硬直が始まってるわ…死んでから四、五時間と言ったところね。」と、言った。
「彼女は、間違いないわ、殺されたのよ…でも、何故かしら。」
そう言うと、夏美は、和雄の顔を見た。

無論、和雄には、心当たりがあった。
(蒼の玉だ!)
レイチェルと和雄が恋人のふりをしていたのは、その秘密を共有していたからだった…