逍遥録 -衒学城奇譚- -8ページ目

森下時男著 『探偵小説の父 森下雨村』

大正から昭和にかけて、江戸川乱歩、横溝正史らを輩出した『新青年』の編集長を務めた森下雨村の一生を、次男の時男が著したもの。

自身も探偵小説を著し、下野してからは郷里の高知で釣りと農業三昧の日々が描かれます。


* * *


……それ以外の解説はムリだろ、オイ。

説明に苦労する内容である。


自身も空想科学小説などを執筆する雨林は、当時の大手博文社に入社し、編集を任された雑誌『新青年』誌上に於いて、海外の翻訳探偵小説を掲載する方針を打ち立てます。

このころの海外小説の翻訳は並大抵の苦労じゃなく、周りのヒトに押し付けるようにして必死こいてやってるのがおもしろい。

その方針は、やがて横溝正史や甲賀三郎、江戸川乱歩、小酒井不木、大下宇陀児、夢野久作、小栗虫太郎、海野十三ら日本の探偵小説の先駆けとなった大家たちを輩出するコトとなります。

特に乱歩は、自身の原稿(そのうちの一編が『二銭銅貨』であるッ!)を送付しますが、芳しい返事がこない。

しかし乱歩は、自分の書いたモノは海外モノにも劣るモノではないから、ぜひ掲載してくれと再度強く主張して、雨林の眼にとまるのです。

ちなみに雨林は読後、大絶賛しています。

まぁ、大家の誕生の裏には、ドラマがあるのです。


しかし、当時の出版事情ってのはおおらかだってぇか、丼勘定ってぇか……

原稿料、少ないだろうから上げておいたよとか、いい絵描きがいたから表紙にしようとか、どうだいいっしょに雑誌の編集をやらないかとか(「やらないか……」ではない)、探偵小説の黎明期はワクワク感があるね。

その中心にいたのが雨林。

しかしミステリとか推理小説とかじゃなくって探偵小説ってのが、時代をカンジさせます。


雨林はその後、博文館を退社し、自身も小説を書きつづけますが、いつのころからか郷里土佐への望郷やみがたく、ついには東京での生活をすべて精算して帰郷します。

郷里では釣り三昧の百姓三昧。


* * *


評価:★★★★☆


しかしこのオッサン、そうとうな偏屈のようで、実際にはつきあいづらいんだろうなぁ……

好き勝手なコトして生きて、また時代もそれを可能にして、まぁ、うらやましい人生である。


……でもまぁ、選んだ本が本なもんで、書評書きにくかね~

でも、このオッサンがおもしろかったから、勘弁してくれい。

読んだ本、全部書評してるワケじゃないから、もうちょっとがんばって更新しようと思った。

帰ってみると……

ただ今、選挙の開票事務から帰ってきました。

疲れた、明日も朝から現場でゴワス。

朝、6時半からずっと出ずっぱりでしたが、帰ってきたら、選挙結果がすんごいコトになってるのにビックリです。

まぁ世の中、極端だわ~


しかしねぇ、あの出口調査って何?

ボクらが開票する前から当確って何よ。

コレからボクら開票すんのよ?

もう今夜、わざわざ真夜中まで、残業してまでする意味あんの?

開票、明日でいいじゃん?

何となく、プチっとムカつく(コラコラ)。


しかしテレビでもさんざん云っているが(ロクなコトは云ってない。特に田原ソーイチローは最低だ)、コレからの政権は地獄だ。

今までの負の遺産を、全部背負っての政権だからだ。

政権が変わったからって、いきなりバラ色の未来はない。

イバラの道だ。

自公与党が壊しまくったこの国を建て直す、マイナスからの出発だってコトを、アタマに入れておかねばなりません。

ボクら庶民にも、根気と覚悟が必要だ。


とりあえず次の政権にお願いしたいのは、自公与党のように、民主主義をムシした強行採決、衆院の3分の2以上の議席に驕った再議決を決してしてもらいたくないってコト。

自公与党のように、議論を放棄した政権は、庶民から見捨てられる。


まもなく……

みなさん、こんばんは。
のんびりしているうちに、もう衆院選を直後に控えております。

想えば、郵政選挙と銘打たれ、自公与党とメディアにより、本来の政策や国民の生活をまったく置き去りにしたお祭騒ぎが演出された前回の衆院選から、ほぼ4年が経過したことになります。
みなさんもご存知のように、その選挙により自公与党は3分の2以上の議席を獲得しました。

さて、そしてこの夏。
今回の選挙はどうやら民主党に“風”が、それもとてつもない“大風”が吹くであろうというのが大勢の見方のようですね。
おそらく、民主を中心とした政権が、この国に誕生します。
一方で小政党は埋没し、存在意義がなくなる恐れがあります。
いわゆる二大政党制の嚆矢となるのかもしれません。
今ボクらは、ある種の興奮の中にいると云えるでしょう。

ですが、ボクはそれに非常に危ういモノを感じます。
感情は、ひとときの興奮時をぬければ、急に冷めていくものです。
民主政権になった途端、日本の景気が回復するなど夢物語です。
政治には時間がかかります。
特効薬はありません。
ましてや自公与党の手によって、破壊されつくした日本のシステムを、再び正常な軌道に乗せるのには、とんでもない時間と気の遠くなるような根気が必要です。
興奮の中で支持した者たちに、ソレが待てるのか、我慢できるのか?

庶民は決してバカではありません。
今回は解散、解散と云われてから長い時間がありました。
その間、いえ前回の選挙から、検証する時間は充分ありました。
その上での判断が下されるのです。
ですが、そのような冷静な判断とは別に、民主が大勝するという浮ついた雰囲気ができあがってしまっているコトも、また事実です。
この4年間は、この国が今後どのように進むべきかをじっくり考える貴重な時間であったはずです。
しかしその実態は、浮ついたお祭騒ぎ、お祭騒ぎ、お祭騒ぎ……

郵政選挙の結果、どのような国となったか?
庶民にどのような利益を与え、また不利益を与えたか?
自公与党のこれまでの政策は正しかったか、これからの政策は庶民に幸福をもたらすものか?
民主の政策は庶民のためになるのか?
自公がダメだから、自公にお灸をすえなければ、そんな理由で民主を支持してよいのか?
どの政党が一番庶民のためになるのか?
将来のヴィジョンは?

そういった根源的な議論が、なされたでしょうか?
政治家も相手を誹謗するコトにやっきとなって、そのような根気や地力の必要な議論を避けてきました。
もちろん民主党の政策にも、高速道路無料化など、まったく賛成できないものも多い。
一方、今までしてこなかったくせに、選挙前になるとアレもやるコレもやると云う自公与党の欺瞞はそれ以上に信用できない。
メディアは小沢と西松との関係、首相の漢字読み違いや失言などのゴシップを追跡するばかりで、庶民の眼を政治の本質からかけ離そうとしているように感じます。
衆院選を直後に控えた今、自分たちの未来について、どれだけしっかりとした話し合いがなされてきたか?
中途半端な熱狂の中、ボクらは確かな手ごたえを感じているのか?
自分たちの下した判断に、根気と覚悟を以って未来を託すことができるのか?

与党は云います。
「自分たちには実績がある!責任力がある!」
だからこれからの国政も任せてもらいたい――と。
なるほど、与党の政策により、庶民の生活が豊かになったのなら、それもよいでしょう。
でも実際はどうでしょうか?
この4年間に、自分たちの生活が向上したと感じられるヒトが、一体どれぐらいいるでしょうか?

ボクの眼に映るのは、彼らの悪政により、疲弊しつくした善良で平凡な多くの庶民です。

ボクのように、政治や社会について何か発言しようなんてガラでもない人間が、たまにそんなハナシをするのも、前回の選挙により、ボクらが直面したモノ、ボクらに押し付けられたモノが、あまりにボクらの手に余るからです。
ボクに大きな欲はありません。
ただ自分の身丈にあっただけのモノがあって、それがみとめられ侵されない世界があれば、充分なのです。
だから、少しずつですが、こんなハナシをしてきた。
日本を変えようとか、そんな大それた想いはない。
ただ、ほんの少しだけ、こんなコトを考えてるヤツがいるんだなぁって、誰かが知ってくれるだけでよかった。

まもなくひとつの決断がなされます。
そしてこの国は、その決断に身を委ねることとなるのです。
願わくば、その決断が、ボクらの未来をよりよき方向へ導かんことを。


* * *


この記事は『Under the Sun』 に投稿したものです。

選挙は目前で、ここ数ヶ月ネットの世界でもどーちゃら、こーちゃらと喧しかったですが、四の五の云わずに選挙権を行使して、世に問えばよいと思う。

未成年者はゴメンナサイね。

新城カズマ著 『サマー/タイム/トラベラー』

未来に見捨てられたイナカの街に住む高校生タクトの幼馴染み悠有が、わずか“3秒”時を跳躍した夏。

山の上のお嬢様学校に幽閉されている饗子の命令の下、コージン、涼、そしてタクトによる〈時空間跳躍少女開発プロジェクト〉が開始するコトになります。

高校生たちの知的好奇心から端を発したこのプロジェクトは、やがて偽装誘拐事件や連続放火事件にまで発展していきます。


* * *


少年少女が体験するひと夏の冒険ってテェマには、ココロ惹かれる。

笹本祐一の『裏山の宇宙船』 などもその類です。

自分が夏が好きってのもあるけど、コレはおそらく自分がコドモのころ、夏休みって云ったら、耳から脳みそが蒸発するぐらい陽射しの中で遊びまわった遠い記憶に起因しているのではないかと思います。

ボクのイナカでは、そのころはまだ塾なども数えるほどしかなく、受験なんてのもしゃかりきになった記憶はない。

夏と云えば、ただひたすらあの陽射しが憶いおこされるばかりだ。

夏休みと少年少女期とは、強烈につながりあっていると、ボクは思います。

先日死去した栗本 薫女史の『猫目石』だったかな、主人公の薫君(作者と同名だ!)が、あるすぎゆく夏の寂しさを「コレは自分の人生の夏休みの時期が、終わりつつあるのを感じているのかもしれない……」なんて評していましたね。


さて、肝心の作品ですが、少年たちの冒険譚としては、申し分がない濃密さ。

饗子のケタ違いの知性と哲学、そして悠有に対する執念。

数々の伝説を持つコージンの、得体の知れないプロジェクト参加。

饗子を崇拝する涼の思惑。

そして自分の能力を知覚し、そして自分自身が何であるかを知りつつ、彼らのプロジェクトの実験体となる悠有。

そんな悠有に、徐々に不安を募らせていくタクト。

そしてこのプロジェクトの裏には、各人がそれぞれに別の思惑をはらんでいます。


さらに彼らをとりかこむ世界。

タクトの母。

何やら鍵をにぎるようである、悠有のおばさん。

奇病を発し、入院している悠有の兄。

彼の主治医。

涼の父親と、それに仕えて汚れ仕事をこなす藤堂。

そして街は、キレイに見えるモノと汚れたモノ、古いモノと古くないモノ、タテマエと偽善、そんなこの国で生きていればどこでも見るコトができるようなシロモノが、怠惰に混在する街。

彼らはそこに未来を見ない。

見るには彼らはアタマがよすぎ、早熟すぎたのです。

そして見ないゆえに、彼らは悠有の能力の解明に情熱をかたむけていくコトになるのですが……


この物語の悲劇、あるいは喜劇は、主人公たちは自分たちがアタマがよいコトを知っており、その“特別さ”ゆえに、悠有の“跳躍”を“ありえないコト”として常識視するコトを忌む、ディレッタンティズムにとらわれてしまっているコトではないかと思います。

そのため、彼らはチキンゲイムをするかのように、悠有の能力の解明にすすみ、事態はとんでもない方向へと向かっていきます。


タクトの一人称で描かれているため、強烈なキャラに囲まれた悠有がかすみがちではありますが、結局彼らの中で一番賢く、一番たくましいのは彼女ではなかったろうかって気がします。

なぜなら彼女は自分の力を知っているし、自分のすすむべき道を知っているのです。

彼女よりもっともっとアタマのよい仲間たちよりも、大事なコトを知っているからでしょう。


評価:★★★★☆


この作品をひとことで云うならば、まぎれもないジュブナイル。

らいとのべるじゃない。

見事なまでにジュブナイル。

民主・鳩山代表を揶揄 自民党ネット動画が話題

民主・鳩山代表を揶揄 自民党ネット動画が話題

2009年7月21日午後の本会議で衆院が解散され、これから熾烈な選挙戦が展開されるが、そうした中で自民党が制作したネット動画が話題になっている。夜景の見えるレストランで民主・鳩山由紀夫代表に似た男性が女性にプロポーズしたところ、「お金は大丈夫?」と問い返される、といった中身で、民主党の政策を揶揄したものだ。

■鳩山氏似の男性「細かいことは結婚してから考えるよ!」

 自民党はYouTube(ユーチューブ)などの動画共有サイトに公式チャンネルを開設している。7月に入ってから総選挙を意識してか、動画を使って積極的なネット広報活動を始めた。14日には、PR動画「論より実行篇」と「政策で選ぶ篇」を公開。テキストとナレーションで「交代をして何をしたいのでしょうか?」「論より実行 自民党」と、どちらも政権交代を狙う民主党を意識した内容となっている。

 そんな中、衆院解散直前の17日に新たに公開されたのが「プロポーズ篇」だ。長さ30秒程のアニメーション動画。レストランで男性が女性にプロポーズするシーンを描いているが、この男性の髪型、顔の作りが民主党代表・鳩山由紀夫氏そっくり。窓の外の夜景には国会議事堂も見える。

  「ボクに交代してみないか? 出産や子育ての費用も教育費も、老後の生活費も介護の費用も、ボクに任せれば全部OKさ!」

と女性に持ちかける。

 「お金は大丈夫?」と質問されると

  「細かいことは結婚してから考えるよ!」

といい、「えぇぇぇ?? 」と驚かれてしまう。最後は、「根拠のない自信に人生を預けられますか? 根拠がある。自民党」というナレーションで締めくくられている。

■ニコニコ動画では2800件のコメント

 しばしば「ばらまき政策」と批判され、財源についても問われることの多い民主党を皮肉ったこの動画。3日間で累計11万回以上再生され、ニコニコ動画では2800件ものコメントが付いている。

  「わかりやすすぎるww」
  「正論過ぎてワロタ」

と好意的なコメントもある一方、

  「自民党もとうとう比較広告打つ位追い詰められたか」
  「ネガキャン(ネガティブ・キャンペーン)ってさ、自分にアピールポイントがないってこと、露呈してるよね」

と自民党に批判的なコメントも見られる。

 また、自民党は20日にもニコニコ動画で、選挙対策用パンフレット「政治はギャンブルじゃない 民主党の『お試し政権』に日本を任せられません」を制作した、とPRしている。民主党の政策の「危うさ・あいまいさ」を説明したもので、ボランティアで配布を希望する人には、「自民党から100枚単位で配送させていただく」としている。


7月21日20時5分配信 J-CASTニュース


* * *



うん、おもしろい!

もはやこんな手段しかジミントーにはのこされていないのは哀れではあるが、発想はおもしろい。

……でもさ、ココだけのハナシ。

みんな知ってるか知らんか知らんが、実はこの動画、つづきがあるんですよ。

ちょっと観てみる?



* * *



>「ボクに交代してみないか? 出産や子育ての費用も教育費も、老後の生活費も介護の費用も、ボクに任せれば全部OKさ!」

>と女性に持ちかける。

>「お金は大丈夫?」と質問されると


>「細かいことは結婚してから考えるよ!」

>といい、「えぇぇぇ?? 」と驚かれてしまう。



そこへ、唇がひん曲がった貧相なニヤケ面のオッサンが、偉そうにやってくる。


にやにやしながら品のない声で、


「ひひひ、ほらみろ、そんなオトコなんかより、オレの方がオマエをずっと贅沢させてやれる」


「ホントに?」


「もちろんだよ。

出産や子育ての費用も教育費も、老後の生活費も介護の費用も……将来の計画なんかまったくないけど、きっと大丈夫だよ」


「……え?」


「世の中景気が悪いみたいだねぇ?

何もしてないけど、そのうちきっとよくなるよ、うん、オレは信じてる」


「……えぇ?」


「お金のコトだったら、大丈夫。

オマエがはらえばいいんだよ。

今までみたいにオレの借金も頼むぜ。

足りなかったら、ちょっと街金でつまめば大丈夫」


「えぇぇ?? 」


「とりあえずオレの小遣い、今までの5万円から、さっそくアップさせてもらうぜ。

ローゼンの新刊、出るんだ、げへへへへ」


「えぇぇぇ?? 」


「なぁに、心配はいらないって、ほらこのお題目を唱えれば、心安らかになるよ。

オレだって今の仕事につくのに、ずいぶんとお世話になったんだ。

少しばかりお金は必要だけどね。

さ、君も入信しなよ。

そぉらいっしょにナムミョーホーレンゲーキョー、ナムミョーホーレンゲーキョー……」


「えぇぇぇぇ?? 」


「……何だよ、オレの云ってるコト、おとなしく聞けないのか?

ったく、貧乏人はこれだからよ。

こないだだって小遣いやって、ETCつけるのにお金貸してやって、高速代だって肩代わりしてやったってのに、誰もオレサマのコトを誉めやしねぇ……

まったく恩知らずが。

ん?

アレか。

アレだな?

誰かがオレのエラさをねじ曲げて伝えてんだな。

きっとそうだよ。

偏向報道だ!

ブレてるとか、優柔不断だとか云いやがって、チクショー。

一体誰だ、誰が云ってやがんだ!

チューキョーか!チョーセン人か!それとも在日か、日教組か、自治労か、アサヒか!?

日本を支配しようとしてる奴らがいやがる。

どいつもこいつも赦せねぇ!

ブッた斬ってやるぜ!

オレサマのこの赤鰯をよ、すぅっと抜いて、すぅっと……あれ?うまく抜けねえ……あれ、あれ、おかしいなぁ……ん?どっこいしょっと、やっと抜けた、やっと……あれ?

……うわッ、何をする!

離せ、痛い、痛い、痛い、無礼者!下民ごときが、由緒正しき血筋のオレサマに何をする!

押さえつけるな、手錠をかけるな!

こ、これは国策捜査だ、だってオレサマのトコロは大丈夫だって、トモダチが云ってたもん……

アタマがおかしいだって?

バカ云うな、オレは正気だ!

オカシイのはお前たちだ。

マスゴミはチョーセン人に支配されてんだよ。

正しいのはネットの中だけなんだよ!

何、手に待ってる危ない凶器は何だって?

……コレは、我が家に代々伝わる名刀、ひとたび鞘から抜けば、あらゆる政敵をばったばったとなぎ倒す……

ん?ところで、何でそんなに抜くのに手間がかったのかだって……?

いや、まぁ……それはその……だって……この伝家の宝刀は……ようやく抜いたのはいいけど、ナマクラの錆びだらけで、使いモンにならねぇんだよッ!」


「……自業自得じゃん、アンタ……」


呆れかえって、彼に三行半をたたきつけて颯爽と去っていく女性。


ソレを情けなさそうに、未練がましそうに見送る男性。


そして最後に「根拠のない自意識に人生を預けられますか? 困窮がある。自民党」というナレーションで締めくくられている。


……Fin……



* * *



……うん、コレはきっと婚カツ推奨の動画だ。

少子化の将来を見据えて、自民党もなかなかによい仕事してますなぁ、いや感心感心。

日本人はそんなバカじゃない

先日の都議選において、民主党が第一党となり、自公与党が大敗しました。

次にくる衆院選の前哨戦として注目をあびていたこの選挙ですが、大方の予想どおりの結果のようです。

いよいよ後がないアソー総理は、とうとう解散総選挙を決心した模様ですが……


さて……

この選挙結果を受けて、またそれ以前から、ネット世界では野党第一党たる民主党に対するきわめて恣意的かつ悪意に満ちた批判(……と呼べるレベルのモノが少ないのも、また驚きであり、むしろ罵倒と云った方が適切)が延々と垂れ流されています。


曰く、「ミンスは反日だ、売国奴だ、在日だ!」

曰く、「チューゴク人やチョーセン人に日本を売り渡そうとしている!」

って調子が多いですかね。

とにかく“反日”とか“売国奴”とか“在日”とか、彼らのアタマの中では最低ランクの階層のレッテルをはりつけて、日本人を中国や韓国に売り渡そうとしているって思いこませようって必死。

そんでもって、自公の都合の悪いコトは、

「日本のマスゴミはチューゴク人やチョーセン人に支配されている。だからアソー首相を貶める偏向報道しかしない!」

と、ぜぇんぶメディアの責任。


はいはい、もう、君らクロォンかっちゅうぐらいに、みんな同じセリフ、同じ調子。

自分たちだけが世の中の真実を理解している特別な人間であるかのように、他人に対する優越感満々。

読んでてウンザリをとおりこして、哀れみしかカンジられない。

自分の考えを持つのは自由だ。

ソレを発言するのも自由だ。

だけど、ソレを信じる信じないだって、他人の自由なのだ。

衆院選では、民主が大きく躍進するとの予想ですので、ネット内における野党に対する誹謗中傷はますますヒドクなると思われます。

あんま必死こくのもよいですが、実生活ではみんな引いてるよ。


多くの日本人はそんなバカじゃない。
大体わかってるんですよ。

都議選の結果(地方選挙と国政選挙を同じレベルで論じるのどーかと思うが)がその証拠。

自公与党が支持されないのが、庶民の生活をかえりみない政治しかしていないから、見放されたんだって、批判されるのはそれだけのコトしかしていないって、ただそんだけのコト。

別にマスゴミ(とやら)の偏向報道が原因なんかじゃないって。

支持されるコトしてねぇから支持されないの。

そして漢字が少しぐらい読めなくたって、バァに通ってたって、ちゃんと仕事してくれりゃ、みんな支持してたよ。

民主を支持しているのは、そんな与党に対する批判。

政権をまかせるにしたって、不安な面もあるし、政策だって何から何まで賛成できるワケじゃない。

もしかしたら、民主の政治がやはりダメだって可能性も大きい。

それでも少なくとも今、自公与党に「NO!」を突きつけなけりゃ、自分たちの生活はよくならないってカンジてるからこその支持。

そりゃ、民主が政権といって、いきなり次の日から生活がよくなるワケはない。

そんな都合のよいコトは求めちゃいない。

自公が破壊しまくったこの国のかたちは、1年や2年でよくはならない。

10年、20年はかかるさ。

それでもね、今変えなきゃ、動かなきゃって思ってるんだよ、現実世界で生きてるボクらは。


しかし不安材料も少なくない。

自公は、これから選挙までの間、総力をあげて民主のスキャンダルを探そうとするし、なければデッチあげるでしょう。

もうそれしか勝てる方法はないのですから。

自民凋落下、議席を確実にとった公明のこズルさと、信者の狂気も気色悪い。

共産党が議席を減らしているのも気になります。

それに実際の国政選挙ってヤツはむずかしい。

国の舵取り役を決める選挙じゃなくって“オラがムラの代表者”を選ぶ、自分たちの得になるコトをしてくれるヒトに投票するって感覚しかないトコロ、いまだに多いですよ。

そのシステムにあぐらかいてたのが、今の自民党。


自分たちの将来を決定するこの選挙、しっかりとみすえて参加したいものです。

……あぁしかし、選挙事務かぁ、メンドくせえなぁ……

北村 薫著 『街の灯』

昭和7年、士族出身の上流階級花村家令嬢英子は、運転手として雇われた別宮みつ子と出会います。

男装の麗人のようなみつ子を、英子はサッカレーの『虚栄の市』の登場人物になぞらえてベッキーさんと呼び、強い関心を持ちます。

叔父に探偵作家を持つ英子は、新聞記事の殺人事件や兄に届けられる暗号に興味を持ち、推理を働かせます。


* * *


短編3話収録。

英子は名門子女の集う女学校に通う少女。

本来なら殺人やら何やらなんて興味があるハズはないのですが、この娘、持ち前の好奇心で、身の回りの様々なできごとに首をつっこみます。

おもしろいのは、英子が探偵役を務め、ベッキーさんは彼女から推理を聞くだけの役回り。

彼女に話すコトで、英子は徐々に推理を組み立てていくのですが、どうやらベッキーさんの方は、真相にうすうす気がついているようでして、さりげなくヒントを出したりして英子を導いている模様。


「虚栄の市」

ベッキーさん登場。

新聞記事に載った殺人事件に興味を持ち、推理する英子。

江戸川乱歩がリアルタイムの作家として使われいるトコロなど、時代を感じるねぇ。


「銀座八丁」

兄に届けられる暗号を解く英子。

人死にもなく、全体にノンキなハナシですが、ベッキーさんの人物設定にやや苦慮している模様?

北村さんではちょっと扱いづらいのでないかと思います。

コレは実力云々ではなく、やはり性質。


「街の灯」

表題作。

軽井沢の別荘に避暑に出かけた英子一家。

女学校の同級生と結婚する予定の財閥の別荘で、16ミリ映画の上映中、家庭教師が変死すると云う怪事がおこります。

3本の中で、一番よいと思うし、ミステリっぽい(何か、そうであるってハッキリ云えないような作品集じゃあるが……)。

特に表題作に使われたチャップリンの名画「街の灯」の反映のさせ方は秀逸、さすが北村 薫と云ったトコロか。


* * *


評価:★★☆☆☆


う~ん……いわゆる「日常の謎」派と呼ばれるミステリの流れを創りあげたヒトですが、この作品はいささか……

英子も、身分や時代が異なるだけで「円紫さんと私」シリィズの「私」と、ダブって見えちゃうし。

何より気になるのが、時代を昭和7年に設定しているコトの必要性が、イマイチ理解できないこと。

もちろん必要性の有無で良否の判断はできないが、別にファンタジじゃないんだから、物語の舞台としての説得力がないと、どうにもしっくりこない。


北村 薫はこれまで現代を舞台としたミステリを発表してきましたが、作家ってのは、常に新しいスタイルで挑戦しつづけていかなけりゃならない。

なぜなら、ひとつのスタイルではいずれ限界がくるから、そうなる前に開拓をしなくちゃならない。

普通だったら、やはり時代物に安易に逃げこんじゃったりするが、ほとんどが失敗作。


池波正太郎が「これからの作家は、時代物なんて書けなくなる」なんて云っていたが、本当だよ。

時代物を描くために必要な、資料としてのこらない空気や雰囲気を、もう誰も知らないんだから。

情報が多くなっても、そんなモノは、決して体得できないのだ。

だから時代物を描くのは、よほどのセンスが必要。

新機軸を打ち出そうって程度じゃ、どうしても追いつかない。


北村 薫がそんな感覚で、舞台をこの時代を設定したのでしょうか?

どうしてもこの時代でないと描けないって云う必然性が、感じられません。

そのため全体に印象が薄まっています。

ミステリ以外では、時代物を描いていて、ソレはすんごくよかったのに、くらべてみると、かなり落ちるカンジです。

残念。

えきぞちっくじゃぱ~ん

夏になりました。

いや夏ってったってさ、まだまだ梅雨だけどさ、蒸し暑いし、気分はもう夏ってコトでいいんじゃねぇ?ってカンジで、まぁおおむねボクの中では夏である。

夏、ややフライング気味。


夏ともなれば自然とみなさん発汗もされるコトでしょうが、ウチの場合も例外ではなく(当たり前である)、クゥラァの存在しないエコエコアザラシな生活を送っているボクらとしては、当然出るモノは出るワケだわさ。

あ、ほらボクのフレグランスな汗ってさ、こんぐらいの(ブログでわかるかいな)ちょっとした小瓶に入ってたら、ナムバをふられてデパァトの1階で棚に陳列されかねないエキゾチックかつミステリアスでデンジャラスな香りなのは、かの世界的調香師ジャン・ポール・香本ですらみとめるトコロってのは、もちろんみんな知ってるよね?

媚薬としても有効。

うん、そう、ジャパネット裸がホンキで商品化を検討中。


そんでもって小十郎君だけど、これももちろんもう汗でべとべとなんですが、不思議なコトに匂いがボクのとそっくしなのよ。

アタマの匂いから首筋、腋の下、背中、脚の裏まで、よ~く似ている。

芳乃さん曰く「気味が悪いぐらい似ている」そうである。

コレも遺伝がなせるわざなのか?

まったく不思議なコトなのである。



悲劇の宰相、麻生太郎

麻生太郎という人物を考える時、つくづく想うのは、彼は実に不運な男であるというコト。

彼の不幸は、国民生活が疲弊をし、自民党というシステムがもはや正常に働かなくなってしまっている時期に、総理になってしまったコトではないでしょうか。


吉田茂の孫、大財閥のボンボン、元オリンピック選手、漢字が読めない、インスタントラァメンの値段を知らない、失言壁、夜な夜なのバァ通い、ネラー、(自称)漫画オタク……

皆無に近い政治能力に対して、なかなかおもしろいキャラクタではあります。

コレが自民党最盛期のころの総理だったら、右肩上がりの成長期で、国中がウハウハ云ってて、何だかんだ云っても結局自民党が与党でいて、誰が総理やっても問題なかった時期だったら、世の中もっともっとゆとりがあって、政治家のバカを庶民は寛大に笑って許してくれた時代だったら、失言は多いけど、陽気でどこか抜けてるキャラとして、なかなか人気を博したのではないかと思いますがね。

「えぇっと、インスタントラァメンの値段ですか?400円ぐらいかなぁ……」なんて発言したら、

「あ~あ、まったくこの世間知らずのお坊ちゃんがよ」とか呆れられたり、

「みぞゆうの……」とか読み間違えちゃったら、

「漢字読めなくても総理にはなれるんだから、みんなもがんばればきっと夢がかなうんだよ~」とか小学生の生きた教材になったりとか、

「下々のみなさん」とかうっかりホンネが出ちゃったりしたら、

「さすが家柄のよいヒトは違うね~」とか、むしろ感心されたりとか、そんなカンジ。

そんでもって、危ないコトもありながら何とか2期ほど務めて、サミットか何か花道を準備してくれて、華々しく退任。

後は総理経験者っつーコトで、陰の実力者面して、いつまでも老害として居座りつづける。

そんな、実現しなかった、満たされた未来予想図。


しかしね、なった時代が悪かった。

100年に1度だかの大不況。

彼程度の能力じゃ、この難局はしのげない。

無論誰がやっても同じだって意見もありますが、それにしても彼のやっているコトは庶民の生活ムシのスットコドッコイ政治。

アッチ見ちゃそわそわ、コッチ見ちゃおろおろ。

頼りないことこの上ない。

おまけにエリィトとして約束された恵まれた人生をおくったヒトだから、庶民が何を求めているのか、さっぱり想像できない。

所詮は道楽なんですよ政治は、あのヒトの場合。

ETCにしろ、定額給付金にしろ、庶民は金をもらえば尻尾振るだろうってのが、彼の基本的なスタンス。

国民の多くが彼を見放している。

彼だけではありません。

2代つづいた政権放り出しの無責任体質に、自公与党はいまや庶民から冷ややかな眼で見られています。


時代が時代であれば、あのキャラクタも名物宰相として歴史に名がのこったかもしれませんが、今では別の意味で名がのこるかもしんない。

この難局にもはや麻生太郎のような人物しか総理候補にいないってのも、もはや自民党の限界でしょう。

あんなヒトを自分たちの総裁に選んじまった自民党議員の先生方ですが、大体昨日今日のつきあいじゃあるまいし、今さら文句云ってもおせぇっつうの。


しかしともかく、彼にとっては総理になった時代が悪かったとしか云いようがない。

まさに悲劇の宰相である。

でも一番悲劇なのは、そんな人物が総理やってる国に生きてるボクら庶民。

悲劇は、ソレをとおりこせばむしろ喜劇。

そろそろ閉幕といきたいもんだ。

カァテンコォルはナシで。

佐原 真・小林達雄編 『世界史のなかの縄文』

前国立歴史民俗博物館館長佐原 真と、國學院大學教授小林達雄との対談集。

たまにはこんなの取りあげてみるのもよろしいかと。

残念なことに佐原サンは先年亡くなっておりますが、騎馬民族が日本に来た、来ないで大論争をやらかしたヒト。

小林サンは縄文土器の第一人者で、アメリカ西北海岸地域のネイティブなどの民族事例も踏まえて、汎世界的に縄文時代をとらえてるヒト。

この2人がわりかしガチで対談するのだから、なかなかおもしろいワケです。

中身は確かにある程度の知識がないと読めませんが、佐原サンは学会でも特にハナシ上手で、非常にオイシク読めました。


さて、本筋とは違うのですが、その中で2人が考古学と云う学問が変質、崩壊していきつつあると、何度も警鐘を鳴らしています。

現在の考古学は体験が抜けている――と。

ボク自身その現場におりますが、確かに非常に危ない。

崩壊とまではいかないかもしれないけど、このままいけば消滅するのではないかと思うコトが、多々あります。


実は今年度から、ボクの現場でも発掘調査の作業員を公募しなけりゃなんなくって募集したのですが、これだと中途からの追加採用はできなくなってしまったワケですよ。

発掘の経験ってな、専攻してる学生がゼミで調査したりもするけど、やはり行政の第一線で作業員として従事するのが、一番身体に染みつくのです。

ボクらだって、夏休みなんか知り合いのつてでいろんな現場行って、鍛えられてきたワケですよ。

そのころなんて、作業員なんてたいして集まらなかったから、どこの現場だって大歓迎だった。

ソコで修行するワケ。

何しろ他に実地で経験できるトコロなんかないから。

ボクらだって、コレまで学生のバイトを受け入れたりして、教えてきた。


ボクは一応コームインですが、自分のやってる仕事はまぎれもない職人の仕事だと思ってるし、その技術は本読んだりとか写真を見たりとかじゃ絶対身につかない。

地べたにはいつくばって流した汗の量で決まるのだ。

ボクらなんか土の違いを体得するのに「見てわからんかったら触ってみろ、触ってもわからんかったら舐めてみろ」とか云われてきた。

職員だって後進を育てる必要があるってわかってるから、厳しく親身になって教えてくれるし。

もうね、ヘタしたら徒弟制。


ところが公募となると、現場の前に募集をして、その時に決定したヒトしか使えないのだ。

募集に応募してないと、どんなにしたくてもできない。

公募せぇっちゅう人事の理屈もわからんでもないが、ただ街路樹を剪定したりとかそんな仕事とはワケが違う。

歴史のプロを育てるってぇのも、大事な公共の仕事だし、そーゆーのは他ではなかなか体得できない技術なのですよ。

だけど、今は全国的にそんな風潮になってきて、これから考古学を目指そうって若い子らが、技術を習得できる場がどんどん少なくなっていくと思います。

大学はいくら専攻だからって、しょっちゅう発掘をやれるワケでもないし、結局知識をつめこむだけの場になってしまいかねません。

大学を出た専門の者が、知識ばかりで経験がないってコトもざらです。

あちこちでもそんな弊害が出ており、専攻はしたから採用してみたら、調査経験がない専門職員とか、もうね何の役にもたたんワケ。

ボクの現場の面接にも1人、大学で専攻したって子が来たけどね、調査経験は4年間で大学の実習でやった1週間のみってさ。

大学も何考えてんだかって思うけど、ソレで自分は専門ですってツラすんの、あまりに図々しくないかい?


大体が発掘自体もビジネスになっていくだろうし、イナカじゃまだまだだけど、どんどん民間の発掘会社に委託ってシステムになっていくようです。

んでもってまた、その能力をはかる基準がない。

最近、民間の調査会社が集まって、資格を作ったけど、悪ィけどまだ信用できない。

金で発掘するってコトは、決められた金額以上のモノは斬り捨てるってコトだ。

たとえば調査終了の時期になっても終わらなかったら、テキトーに埋め戻して終わったコトにしたりとかさ。


発掘なんて確かに経験をつんで知識を習得したら、おおむね誰だってできるものなのさ。

でもね、知識も経験もない者には、絶対できない。

ボクらがやってるのは、知識と経験とに裏づけされたそれなりの実力があるから。

大体、現場で自分の爺ちゃんや婆ちゃんと同じくらいの年寄りたち相手にするコミュニケィション能力だって必要だし(だからその反動ではないが、事務仕事ではその能力は発動しない、チ~ン)、 20人とか30人とかの作業員を束ねていく指揮力や、調査スケジュウルどおりに仕事をこなすための管理能力や企画力も必要なんですよ。

ボクらはねみんな、20代の前半とかからそれやってきてるワケ。

だからみんな技術に関しては自分に自信があるワケ。


こうして考えると、今の考古学をとりまく状況って、実は結構あぶなっかしい。

ちょっとでもどこかが崩壊すると、そのまま全部がブッ壊れてしまうかもしれない。

九州でも長老格のO先生なんかが云ってましたが「今の学生はネットで調べてきた資料を、平気で参考文献で使う。そのくせ資料を見て歩くコトはしない」って。

考古学は脚を使って学ぶ学問なのさ。

みんながみんな大学の先生になれるワケないのに、自分だけが高尚な学問やってる気分になって、資料も触ってないくせにエラソーに論文なんか書くなよ。

経験がない学問なんて、何だってそうだが死学さ。

でもその経験の場をなくそうとしているのが、今の社会。

ホント、どんだけ危ないんだかって。

いや、何かこう書いてたら、やっぱり崩壊も近いかもしんないとか思ってしまうワケ。

やれやれ。