8月に入り、まだまだ暑い日が続いておりますが、避暑としてキャンプ等に出かける方も多いと思います。
しかし、草むらや畑、山などに入るときには「マダニ」にご注意ください。
愛知県では、今年に入り、7月22日までに重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者が、昨年(7名)を超えて8名発生しています。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染するウイルス感染症 です。主な症状は発熱や強いだるさ、吐き気や下痢などの消化器症状で、致死率は約6〜30%と高く、感染したペット(犬・猫)から人へ感染する例もあるそうです。
外で活動するときにはしっかり対策してくださいね。
マダニに噛まれている(皮膚にくっついている)のを見つけたら、 絶対に自分で無理に引き抜いてはいけません。
マダニはセメントのような物質を出して皮膚にガッチリと食い込んでいるため、無理に引っ張ると頭や口(口器)がちぎれて皮膚の中に残ってしまいます。また、虫体をつまんで潰してしまうと、マダニの体内にあるSFTSウイルスなどの病原体が逆流して一気に人間の血管内に注入される危険 が高まります。
マダニがまだ皮膚についている場合や、自分で取って口が残ってしまった場合は…
1. すぐに医療機関(皮膚科)を受診する
マダニがまだ皮膚についている場合や、自分で取って口が残ってしまった場合は、皮膚科 を受診してください。
- 何科に行くべき? :第一選択は皮膚科 です。処置に慣れている形成外科 や外科 でも対応可能です。
- 病院での処置 :医師が専用の器具を使って根元からきれいに除去します。食い込みが深い場合は、局所麻酔をして皮膚をほんの少しだけ切開して丸ごと取り除きます。処置は保険適用 となります。
- 夜間や休日の場合 :マダニがついていても数時間で急激に悪化することはありません。翌朝や休み明けに皮膚科を受診すれば大丈夫ですが、どうしても気になる場合や体調に異変がある場合は救急外来(内科・救急科)へ相談してください。
2. 万が一、自分で取れてしまった場合
気持ち悪くて慌てて引き抜いてしまった場合は、以下の対応を行います。
- 刺し口を触らない :流水で患部をよく洗い、市販の消毒液で消毒します。
- マダニを捨てずに保管する :取れたマダニ(死んでいても生きていても)を小さなビニール袋や容器に入れて密閉し、病院へ持参してください。万が一発症した際、原因ウイルスの特定に役立つ重要な手がかりになります。
- 皮膚科を受診する :口が残っていないか、医師に確認・処置してもらいましょう。
3. 噛まれた後「2週間」は体調を観察する
すべてのマダニがウイルスを持っているわけではないため、噛まれたからといって必ず感染するわけではありません。しかし、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの感染症は6日〜2週間ほどの潜伏期間 があります。
噛まれた日と場所をメモしておき、2〜3週間は毎日検温 など体調チェックを行ってください。
⚠️ すぐに内科・医療機関を受診すべき危険なサイン
2週間以内に以下の症状が出た場合は、すぐに内科や感染症内科、または救急医療機関 を受診してください。
- 38℃以上の急な発熱
- 強いだるさ(倦怠感)
- 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状
- 気が遠くなる、意識がもうろうとする
- 刺された場所の周りに、じわじわと円形に広がる赤い発疹(ライム病のサイン)
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