今回は個人的な感想の垂れ流し。

一口馬主、POG(ペーパーオーナーゲーム)をされている方たちと話していて気になる・気にならないと意見が分かれるのが、表題の「空胎」と出産から種付けまでの日数。

空胎って、ホントに子どもがいなかったの?

空胎に係る私の三つの評価軸

  1. 種付そのものがない
  2. 種付したけど受胎しなかった(不受胎)
  3. 受胎したけど流れてしまった(流産)、死産(出産直前に亡くなった)、生後直死(生後すぐになくなった)

1.の「種付なし」。以前は種付なしを非常に高く評価していた時期もあったけど、自分で競争記録や種付情報を記録してからは、あまりPOG期間における勝ち上がり率に違いはないことから、最近は前年度種付なしだからと言って評価を上げなくなった。

2.の「不受胎」は1回くらい受胎しなかったのは気にしていない。でも、2回つづけて受胎せず、3回目でようやく受胎したケースは完全に避けている。

3.流産は明らかに嫌っている。特に死産と生後直死は絶対指名しないし、〇年連続出産より評価してないかもしれない。流産も含めて、妊娠活動に母馬のエネルギーが費やされているのに望ましくない結果となってしまった、というのが避ける理由。今シーズン、アランカ―ルを指名回避したのは、前年度流産だったから。でも、メイショウサムソンやサトノアレスの例もあるので、流産した次の仔が絶対走らないわけではない。

妊娠日数ってどのくらい

馬の妊娠期間は種付月別に評価する

以前、国内で種付けされたノーザン系クラブ馬を調べた記事にもしたことがある。大雑把によると、種付月(出産月ではない)によって異なるが、概ね241~244日を中心に分布する。年度単位でいうと243日から244日を中心に、約2/3が334日から353日の範囲で産まれている。

種付月別で見ると、2月種付けの馬の妊娠期間は、5月種付けの馬の妊娠期間より長い傾向にある。厩舎の光量管理や室温管理が充実していると思われるノーザンファームにおいてもこの傾向がある。

これが2歳6月から2歳11月までの勝ち上がりに絞ると、新馬未勝利の勝ち馬の妊娠期間は、約2/3の馬が334日から351日の範囲内となってくる。

なので、2月種付であれば境界を上回る352~355日の馬でも選考対象に含めるし、5月種付けなら、境界を下回る333日位でも対象になる。

 

ということで、今シーズン指名しているクレパスキュラーとサンダーストラック、頑張っておくれ。

POG(ペーパーオーナーゲーム)とは、馬の若い時期により高い競走能力を発揮できる馬を見つけるゲーム。では、サラブレッドが速く走れるのか、遺伝的な研究ってどんなものがあるのか、ちょっとピックアップしておきます(私的メモ、みたいなもの)

 

サラブレッドの最新遺伝学

今月、須田鷹雄さんのXで紹介されていた動画。⾺遺伝学研究の世界的第⼀⼈者であるナターシャ・ハミルトン博⼠が2025年11月に新冠で行った講演会。動画元はJBIS-Search×ふるさと案内所チャンネル視聴して驚いたのは、遺伝子は父50%、母50%ではなく、父48%、母52%のような偏りが起こりうるケースが想定されるということ。そして、ゲノム情報から、近交度(インブリード)の推計できることでした。

JBISで公開されているの大半はセール関連動画なんですが、年に数本アップされる馬学講座は一見の価値があります。屈腱炎骨折に関する動画、ホルモンによる卵巣活動の制御など、遺伝学以外の分野の動画もあります。

サラブレッド競走馬における速度の遺伝的起源と歴史

ネイチャー・コミュニケーションズで公開された記事。2012年1月24日に公開された記事ですが、時折思い返して読んでいる。サラブレッドの距離適性の遺伝的潜在能力について取り上げました。欧州に関しては、過去はT型遺伝子の影響が強い馬が英国ダービーや凱旋門賞を勝っていましたが、最近はC型遺伝子の影響が強い種牡馬の仔が優勢となってきており、この論文で述べているこのとの影響について再考してみたいと思っています。

サラブレッド馬の調教やレース失敗に関連する要因

遺伝子型から個体の性質を予測できれば、調教やレースでの失敗を少なくすることが可能ではないかと思わせられる。遺伝子に合わせた飼育管理方法の開発や、乗馬・セラピーホースなどの適性の評価などに応用が期待できるのかなぁ。難点は、無料では読めない(大学や大学図書館が契約しているところだと、閲覧可能)。

ドルメロの魔術師 ch.

全兄弟なのに、著しい能力差でるということは良くある話。これを種付面から考察して配信しているのがこのチャンネル。遺伝子学とか統計学的な根拠は示されていませんが、見ていて面白い。牝馬の妊娠サイクルだけでなく、種馬の年齢サイクル等による競争能力への影響について語られています。平均妊娠日数や、過去のホルモン剤投与による競争能力への影響に関する医学的根拠とかさておき、近似サイクル毎の競走成績なんかの統計結果とかあれば、もっと面白くなると思います。

POG期間中における重賞OPの勝馬について、4代母まで遡って種付け時の年齢を調べてみました。

今回は19.20を追加しました。

POG 2025-26年シーズンの状況

種付け時の年齢
馬名 性別 通算 連産 誕生日 1代母 2代母 3代母 4代母
1 アンヘリータス めす 1 1 1/23 5 7 7 6
2 エイシンディード 7 7 5/8 13 12 11 14
3 ハッピーエンジェル めす 7 3 3/14 14 7 4 7
4 アスクエジンバラ 5 5 3/11 8 11 4 8
5 ストームサンダー 7 7 4/3 9 3 5 5
6 リアライズシリウス 4 4 3/14 8 14 7 7
7 ビッグカレンルーフ めす 8 1 3/6 16 5 10 20
8 キャンディード 3 2 4/17 9 7 7 7
9 ショウナンガルフ 3 3 1/16 7 7 5 8
10 アランカール めす 6 6 2/17 9 10 8 4
11 ウチュウノセカイ 1 1 4/1 5 5 13 15
12 ウイナーズナイン 1 1 1/13 5 8 7 7
13 アランカール めす 6 6 2/17 9 10 8 4
14 ウチュウノセカイ 1 1 4/1 5 5 13 15
15 ウイナーズナイン 1 1 1/13 5 8 7 7
13 エコロアルバ 6 6 4/30 11 7 8 12
14 アンドゥーリル 1 1 2/6 6 6 7 9
15 フィロステファニ めす 8 1 2/7 15 6 8 5
16 バドリナート 4 1 1/26 10 10 9 8
17 フェスティバルヒル めす 1/8 11 
18 ダイヤモンドノット 3/29 13 
19 アドマイヤクワッズ 1/23 13 
20 タマモイカロス 2/10 10 
 
種付け時の年齢
  1代母が13歳以下 1代、2代母共に13歳以下 1代から3代母全て13歳以下 1代から4代母全て13歳以下
2023産 85.00% 80.00% 80.00% 70.00%

 

参考1 2023年産、サンデー、シルク、キャロット募集馬(2025年2月末時点)

種付け時の年齢
  1代母が13歳以下 1代、2代母共に13歳以下 1代から3代母全て13歳以下 1代から4代母全て13歳以下
サンデー 83.52% 73.63% 49.45% 41.76%
シルク 78.05% 59.76% 46.34% 46.34%
キャロット 75.82% 57.14% 40.66% 40.66%
平均 79.17% 63.64% 45.45% 42.80%

 

参考2 2022年産、新馬戦開幕から日本ダービーまでの重賞OP勝馬

  1代母が13歳以下 1代、2代母共に13歳以下 1代から3代母全て13歳以下 1代から4代母全て13歳以下
競走馬 92.19% 75.00% 67.19% 60.94%