さて本日は肩甲骨はがしに関してよくいただく質問をQ&A方式でお答えしてみました
後半は肩甲骨はがしをすでにされているセラピストさん向けの内容となっております
気軽に読んでみてくださいね
では早速いってみましょう
Q.なぜ肩甲骨をはがす必要があるの?
肩甲骨には上半身の17個もの筋肉が付着しており、上半身のみならず全身全ての歪みに関わっています。施術において骨盤と肩甲骨の調整は確実に行う必要があります
Q.肩こりには肩甲骨はがしが良い?
一口に肩こりと言ってもいかり肩やまき肩,なで肩など様々なトラブルがあります。これらは全て肩甲骨が正常な位置からズレてしまっていることが原因ですので、肩甲骨を調整して正しい位置に戻してあげる必要があります。
Q.腰痛にも肩甲骨はがしがいい?
腰痛だけではなく膝の痛みであっても肩甲骨の調整をする必要があります。どのような症状であっても患部だけでなく全身のバランスを整える必要があるので肩甲骨や骨盤の調整をメインに全身を整えます。
Q.肩甲骨はがしがあまり期待できない例は?
【肩甲骨はがし】という言葉は有名ですが、あくまでも肩甲骨の位置を正すのが目的であってはがすことが目的ではありません。
例えばまき肩の場合は肩甲骨が背骨から離れて引き伸ばされてしまっているので、いたずらに肩甲骨ををはがしていてはより引き伸ばされてまき肩が悪化してしまいます。
お客様の体の状態をよく見て、状況によってははがさずに終わる場合もあります。
Q.肩甲骨が柔らかくなったら肩こりはなくなる?
肩甲骨が柔軟に動くようになれば肩や背中の血行がとても良くなるのでこりは楽になります。
ですがそもそもの不良姿勢が原因で症状は起きているのでその原因をやめない限りまたもどってしまう可能性はあります。
セルフケアとしては硬さをとるストレッチと、正しいポジションに置いておくための意識作りが課題となります。
Q.腕って取れないの?
意外とよく聞かれます(笑)肩甲骨を回しても肩は外れません。あくまでも肩関節を回しているのではなく肩甲骨を回しているので問題ありませんよ
Q.肩甲骨はがしって痛い?
私の体感としては9割以上の方が痛がっていません。痛がりの方がいらしたらその場合はより丁寧に施術させていただきますね♪
さてここからは肩甲骨はがしを学ぶセラピストの方に向けてのQ&Aですセラピストでない方も興味本位で読んでみてくださいね
楽しいですよ多分。
Q.肩甲骨がはがれないんですけれど…
肩甲骨がはがれないからといって無闇に肩甲骨にガシガシ手を入れようとするのはNGです
肩甲骨はがしは見立さえ間違っていなければすぐにはがせます。どこが原因で肩甲骨が歪んでいるかをちゃんと見極める習慣をつけましょう。
Q.肩甲骨はがしって疲れますよね
肩甲骨はがしは中腰で行う方が多く、腰を痛めやすい手技でもあります。なるべく疲れないようにするためには、腰ではなく膝を使って体全体で回すようにするのが大切です。また腕や手だけではがそうとすると大変なので体を大きく使うようにします。
エチケットポイントとしては、どれだけ大変でもお客様の耳元で鼻息をフンフンさせないように気をつけたいところですね(笑)
Q.肩甲骨はがしを痛がる方がいるのですけれど
肩甲骨はがしはあくまでも手段であって目的でありません。肩甲骨をはがすことにこだわらず、その方の歪みの原因を見極めてストレッチや優しいタッチで大きく肩全体で肩甲骨を回すイメージで行えば、肩甲骨をはがせずとも同様の結果が得られます
はがせなくても大きく肩ごと回せば同じ結果が得られるということを覚えておいてくださいね
Q.肩甲骨の調整に内臓は関係ありますか?
内臓の不調は肩や背中など様々な箇所にサインを出してくれます。この場合内臓を先に施術するか肩甲骨を先に施術するかどうすれば良いでしょうか?
私は基本的に筋肉や骨の位置を適切に調整しておけば内臓は自然と自由に動けるようになると思っています。
なので内臓整体をするより先に肩甲骨や骨盤の施術をしておきましょうね
Q.肩甲骨が柔らかいのに肩こりの人がいる
これあるあるですよね(笑)肩こりや首こりのお悩みで肩甲骨はがしのご希望があっても、すでに肩甲骨がすごく柔らかいって方が一定数いらっしゃいます。
こういう場合は肩甲骨調整ではなく呼吸の調整をメインに考えていきます。
肩こり首こりは主に肩甲骨と呼吸の両方の調整が必要になると思っていてくださいね♪
Q.じゃあ呼吸の調整ってどうやってやるの?
呼吸トラブルがあると首の筋肉(斜角筋)が代用してはたらくため慢性的な首こりになります。
呼吸の調整もお客さんの体を見て決めます。骨盤が後傾してお腹が硬い場合は息を吸えていないので横隔膜などを調整して肋骨が開くようにします。骨盤が前傾して肋骨が開いている場合は息を吐けていないので腸腰筋の施術などをして肋骨を閉じるように施術します。呼吸といってもお腹周りだけを見ず腰や脚など体全体でバランスを見てあげると良いでしょう
以上です
では最後に肩甲骨はがしをしたい方のために肩甲骨はがしレシピをご紹介します。
ここが硬い時はここを緩めてみようという内容なので参考にしてみてくださいね
セラピストでない方もセルフケアの参考になると思いますよ
①肩甲骨上角
→小胸筋、前鋸筋上部
肩こりといえばこの辺りですよね。意外ですがここ付近の肩甲骨の動きが悪い場合は胸や上腕をゆるめるといい結果が出ます
ここの硬さは猫背や手の酷使によって起きていることが多いです。
②肩甲骨内縁
→菱形筋,僧帽筋中部
いわゆる背中こり部分ですね。ここを緩めたい場合は背中の筋肉にアプローチするのも手ですが、①や③をゆるめてから②を見てみると不思議と自然に緩んでいたりするのでそこまで頑張らなくても大丈夫です
ただし注意点があります‼️いわゆる背中こりの場合、背中が原因ではなく巻き肩や猫背の結果で肩甲骨が位置異常を起こしていることがほとんどです。
お客様の「背中がつらい」という言葉に惑わされずしっかり原因を見極めましょう。
このケースの場合は④になりますので後述しますね
③肩甲骨下角
→広背筋
肩甲骨の下側部分に手が入らない場合は脇の下の筋肉である広背筋にアプローチしましょう。
広背筋は骨盤前傾気味の方がこりやすいです。反り腰や胸を張っているような姿勢の方は大体肩甲骨下部の動きが硬いです。
④肩甲骨の外側への位置異常
→前鋸筋
肩甲骨の位置がまき肩や猫背に引っ張られて外側に移動してしまっている場合は、逆側(脇側)の前鋸筋を狙います。
先にも述べましたが背中こりだからって背中ばかり緩めては絶対にいけませんなぜ背中が伸び切ってしまったのかを考えて施術すると良いでしょう
さて本日は以上となります
肩甲骨はがしに関するあれこれ、参考になりましたでしょうか
それではまたの機会に
お大事にどうぞ🖍️