腕の開閉 | 大阪 寝屋川 整体の和(なごみ)

 

整体における腕の調整箇所は、主に肩、肘、手首、手根部です。

調整箇所は同時に確認箇所でもあります。

肩や肘の骨や筋肉の位置がどの様に歪んでいるかを

確認して調整します。


肩が閉じると巻き肩です。

肩前部の内側でちょうど鎖骨の下あたりが

窮屈になりますので呼吸が浅くなります。

肩前部の内側に痛みを感じることがないので

気づかずに過ごしてしまいますが、

巻き肩が原因なこともあります。

鎖骨のすぐ下の凹みを指先で抑えると痛みを感じる人も。

巻き肩になると同じように肩甲骨も胸の前側に

巻いてくるようなイメージをお持ちになるかもしれませんが、

それは違います。

概ね、逆に出ることが多いです。

例えば、右肩巻き肩で左肩甲骨外側方向など。

肩関節と肩甲骨の動きは分けて考えます。


肘の開閉は、上腕骨(じょうわんこつ)の肘寄りの箇所と

橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃくこつ)の位置関係で決まります。

 
下のイラストは右肘で掌をお腹側に向けたものです。

 

 



骨のアンバランスな位置に合わせて

周囲の筋肉群がよじれて癖付いている方が多いです。


あくまでも左右のバランスですが、

肩でも肘でもバランスよく開いている方が

身体は楽で肩こりや腰痛になりにくいです。


肘が閉じる状態とは何でしょう。

肘が曲がる内側が窮屈になり

周囲の神経や血管を圧迫している状態。

しびれや冷えの原因にもなります。

 

下のイラストは、右肘に取り巻く血管と神経です。

 

血管は赤線、神経は黄線。





尺骨と橈骨が肘の真ん中方向に巻き込んで

ちょうど肘が曲がるところを圧迫している状態。

 



肘はよほどの大きなひずみがない限り

痛みを感じ難い関節なので身体の不調の原因が

肘にあるとは一般的には考えられていません。

しかし、肘は整体に於いてはとても重要な箇所で

肘を調整することで解決できる症状が多いのも事実です。


肘が内側にねじれることで、

肘の後ろ側の尖ったところに付く

二の腕の筋肉もゆがみに付き合うように

肘の内側によじれていきます。

 



こうなりますと痛みを感じないまでも、

肘の曲げ伸ばしで違和感を感じたり

肘がきれいに伸び切らなかったり

周囲を押さえると痛みを感じるなどあるでしょう。


手のひらをお腹側に向けて脇をしめて

肘の内側を脇腹にぴったり付けたときに

肘を伸ばすと手首の小指側が体側に付かない

くの字型を呈する肘の変形などもこれらが原因です。

 



肘が伸び切らない場合は膝も伸ばしにくくなります。

仰向けで寝て膝裏が床から浮いてしまう場合は

肘に原因があるのかもしれません。


手首の開閉は、橈骨茎状突起(とうこつけいじょうとっき)の

内旋にあります。

 



橈骨茎状突起が内側にねじれていますと

手首部での尺骨との隙間が狭くなり

間にある血管や神経を圧迫し

血流障害やしびれなどの神経症状を呈します。

 

 

手首に何らかの違和感や痛みを感じる場合は、

これらの骨のねじれが原因です。

手首のしわからわずか1cmのところで

急激に歪み始める橈骨茎状突起もありますので

慎重な確認が必要です。


手根の開閉は、主に舟状骨(しゅうじょうこつ)の内旋です。

お仕事や趣味などで指を長く使う方に多く

舟状骨が内旋して母指球が手のひら側に膨れ上がることで

親指の付け根の痛みや腱鞘炎に似た症状を呈することがあります。

まれですが、豆状骨(とうじょうこつ)の内旋もあります。

 



歪みの多い手首は、舟状骨と豆状骨の内旋を

同時に併発します。


上記に記した肩や肘、手首部分での歪みは

レントゲンには写りませんので

病院で納得のいく治療を受ける事は難しいでしょう。

医師が腕に関するこのような歪みの概念を

持ち合わせていないので医療機関では原因不明となり

最悪そのまま外科的手術に移行する患者さんも

おられることでしょう。

 

整体師としては未然に防ぎたい症状です。

 

 

大阪 寝屋川 整体の和(なごみ)

 

整体師・鍼灸学士  和田 浩

 

090-2597-7225