剛法と柔法、硬い技と柔らかい技、正体術矯正法と操体法
先週、東京での手技編では、高橋正体術としては珍しい
手技として足首の矯正法と前腕のねじれの矯正法をはじめ
仰向けで寝かせて脚を操作することで骨盤と股関節を修正した後、
膝を揃えて揺することで気もち良く前後矯正を行い
膝を抱えさせて腰枕に骨盤をのせて維持させるという
体の弱い方にでも使える方法を主に紹介いたしました。
私が思うに、この操法はもともと、体操ができない人、簡単な前後矯正ができない人には
その体操ができるように手を貸しても良いとした正体術矯正法から出来た手技療法だと私は思っています。
今回は、それに加えて福山市の手技の名人、故坂本恒夫先生のバランス療法によって
膝や股関節をどのようにして手技で矯正するのかを実際にペアになってその観察法と矯正法を
実習していただきました。
そうすることで骨盤と股関節の関係性や膝の歪みの関連性を感じていただき
オーソドッククスな歪みとはどうなっているのかを診ていただきたかったのです。
私は、たまに矯正力が弱い療法や修正する方向の曖昧なモノに対して
「ヘナちょこ」だの「ヘッポコ」だのと書いたことがあるかもしれませんし、
これからも書くかもしれませんが、
どうか、誤解しないでください。
正体術にしろ何にしろ、いつだって誰にだってオールマイティーに使えるモノなんてこの世に存在するわけもなく
ある時には、矯正方向にもってゆき
また、ある時には、歪みを強調する方向にもって行く、
はたまた、ある時には揺すったり振ったり擦ったり手当をしたり温めたり・・・と使い分けるべきだと
私は思っています。
この講習会でも膝の矯正時にバランス療法の膝の矯正法を使った後
可動域がちゃんと出て喜んで帰っていった後、炎症が生じたためにエラク辛い思いをさせてしまったことがあるのをお話しいたしました。
そんな話をしたにもかかわらず講習会の終了後に
手技県や自然携帯の系譜の矯正力はヤワで効果がたいしてないと言った発言を聞かされ・・・
あれ~?
その話を講習会でせっかくしたのに~
何で私の話をちゃんと聞いてないんだろうか?
失敗しないようにと思い恥を忍んでせっかく私の失敗談をしたのに~
そのうち、きっとこの方も失敗するときがきっと来るでしょう。
そして、この人には矯正法はやめておこう。
この人は揺するだけにしようとか
温熱にしようとか
手当てにしようとか感じる日が来るでしょう。
ホントにところ、誰だったやってみなくちゃ結果なんて分かるわけがないのです。
皆さん、できればたくさん小さな失敗をしましょう!
成功からは大して学ぶことはできませんが
失敗からは、多くを学ぶことができます。
今日は、いったい何の話だったか・・・と思わずタイトルを見てしまいました。
この失敗は、いつも良く行う失敗ではあります。(苦笑)