「生きているのが辛い、悲しい、つまらない」と言い続けていると
「そんなに生きているのがつらいのであれば
早く死んじゃいましょう」と体が癌をつくります。
反対に
「嬉しい、楽しい、幸せ」というふうに
「生きていることが、すごく楽しくて幸せだ」と思い直しますと
「そんなに生きているのが楽しいのであれば
じゃあ癌細胞をなくしましょう」という方向に身体が動きます。
とある末期癌のおとうさんのお話です。
「明日死んでもおかしくないです」と医者に言われたそうです。
このおとうさんには子供が３人いて
それぞれが結婚しています。
医者にそう宣告された子供達は
家族みんなでおにぎりを作ったり
花束を持っていったりして、
「もうあと１週間か２週間しか生きていないから」と
献身的に毎日病院に行ってお世話をしていました。
すると、そのおとうさんが言ったそうです。
「癌になってよかった」
癌になってよかったなんて思う人、
普通はいませんよね。
でも、このおとうさんは
心からそう思ったのです。
「癌になってよかった。
おまえたちはもともと優しい子供であるのはわかっていたけれども、
こんなに優しいとはわからなかった。
癌になって、
おまえたちの優しさを死ぬ前に味わうことができてよかった。
脳溢血や心臓麻痺で死ななくてよかった。
癌になってよかった。
癌細胞さん、ありがとう」と手を合わせたそうです。
それからおとうさんは、
昔から付き合っている友人に
片っ端から電話をかけました。
「もう長くはないので、来てくれませんか。
もしお別れを惜しむのであれば
今しかありませんので」
日本中からいろいろな人が
何十人と来たそうです。
するとおとうさんは、
またまたこう言ったそうです。
「癌になってよかった。
本来ならば自分が訪ねていって
今生の別れを惜しまなければいけないのに
わざわざお金を使って手間隙かけて
来てくれて有り難い。
癌細胞さん、ありがとう」とまた手を合わせたそうです。
それから一週間たちました。
お父さんは生きています。
２週間たって、３週間たって
顔色がだんだんとよくなってきました。
４週間目には食欲がわいてきました。
「何かおかしい。
もう１回精密検査をしましょう」と医者が言い始めたそうです。
翌日死んでもおかしくないという状態から
１ヶ月生きているわけがない というので、
もう１回精密検査をしたところ
なんと、癌がなくなっていたそうです。
明日死ぬかもしれない人が
来る日も来る日も
「癌細胞さん、ありがとう」と言い続けた結果、
治ってしまったのです。
言われてみれば、
確かに脳溢血や心臓麻痺だったら
その子供の暖かさや優しさを
味わうことができなかったし
別れを惜しむこともできませんでした。
その人は本当に心の底から
「癌細胞さん、ありがとう」と思ったそうです。
そのように思われると
癌細胞はすごくつらいようです。
昔「鬼っ子」と呼ばれる子供がいました。
人に意地悪をしては
「やーい」と言いながら逃げていく子供です。
その子は
人から憎まれたり
怒られたり、
怒鳴られたり、
先生に叱られたりするのを
「ふーん」とか
「お前に言われたくはないわい」とか言いながら反抗したり
親に対してすねてみせたり
そういうことをずっとやってきたわけです。
その子供は、
怒られたり、
怒鳴られたり、
叱られたりすると
どんどんどんどん意固地になっていって、
さらにパワーアップして意地悪をするというタイプでした。
「鬼っ子」は
「あなたがこの世に生まれてきてくれて
嬉しい、ありがとう」と心を込めて言われたら、
すごくつらかったでしょう。
だって、叱られたり怒られたり
敵意を持たれることが
この子にとっての最大のエネルギーなのですから。
癌細胞も「鬼っ子」みたいなものです。
「お前なんか嫌いだ。
どうして俺の体に宿った。
俺が何を悪い事をしたのだ。
俺の体に来なければよかったのに、
出ていけ！出ていけ！」と言われたときに、
ものすごくパワーアップするみたいです。
癌細胞は人間の身体の中で
「鬼っ子」なのです。
この「鬼っ子」が一番つらい概念は
「感謝の念」です。
「ありがとう」と言われると、
この「鬼っ子」はすごくつらいみたいです。
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