IAMやライオンあくび、あくびストレッチを日々臨床現場でしていて実感することは、
『開いている引き出しは閉まりやすいが、
閉まっている引き出しは閉まらない』
ということです。
となりますね(笑)
私たちの体は、左右対称ではありません。
また絶対に左右対称になることは出来ません。
なぜなら、
効き眼
利き腕
利き足
などがあり、日常の動作や生活習慣の中でも左右均等に使うということはないので、必ず何かしらの偏りは生じます。
それによって起きている筋肉や関節の歪みは、運動や体操などの様々なメンテナンスによって解消されていきます。
ここで問題なのは、左右不均等のものを左右均等にメンテナンス運動をしてもいいのか?
ということです。
ストレッチ体操を行っているほとんどの方が、固い方、曲がりにくい方を多めに伸ばしているようです。
これは明らかに問題があります。
その場では筋肉の柔軟性が回復しても、根本的に柔軟性を取り戻すことは難しいのです。場合によっては、さらに固くなってしまうこともあります。
ライオンあくびや『あくびストレッチⓇ』では、違うやり方を行います。
そうすると、面白いように筋緊張が解けていきます。
開いている机の引き出しは、押せば簡単に閉まります。
しかし閉まっている引き出しは、押してもそれ以上に閉まることはなく抵抗があり固いままです。
筋肉や筋膜、関節にもこれと同じことが言えます。
それが体にとって歪みを解消する方向であったならば、容易に動いてくれます。
そうではなく、それが歪みを増幅する方向であったならば、筋肉や関節からの抵抗を受け、固くなかなか動いてくれることはありません。
引き出しを押す方向が少し違っても、引き出しに抵抗を受けるように動きにくくなります。
体の各所は、矯正(強制)してはいけません。
細胞が自ら喜んで動き出し戻っていく状況を作ってあげることが大切なのです。
さらにそれは、体の各パーツパーツ、部位の動きだけを観ていても統制が取れなくなります。
続きはまた次回に・・・。