昨日、傳田聴覚システム研究所 の体験会へ行ってきました。

傳田聴覚システムのブレインスイッチBOXを取り扱い始めて約3ヶ月。傳田先生にはいろいろとアドバイスをいただいておりますが、今回初めて体験会に参加してきました。





傳田先生がかつて音楽家として学び、そして教壇に立ち学生に教えながらも、どうしても西洋人の演奏する域に日本人が達することができない。日本人は世界一とも言えるほど練習するにもかかわらず、なぜ上手くなれないのか? そのギャップは何なのか?


 その疑問、問題点をメモしていくと付箋7,000枚にも及び、解決策が見いだせずにあきらめかけていたある日、体を激痛とともに閃光のようなものが貫いた瞬間、「言語」という言葉が頭の中を何度も鳴り響いた。それが今までのすべての疑問を解く中核だったということに気づいたのですといった過去から開発に至るまでの興味深いストーリーから始まりました。



体験会前半では、参加者の中に美しい声楽家の方がいらっしゃり、聴覚トレーニング体験でのBeforeーAfterで生の歌声を実験することになりました。30分足らず(傳田先生曰く90秒で効果が出るそうです)ハイパーリスナーを試聴し、どの程度変わるのか2分程度の歌声を聴き比べたのです。

それは素人の私にでもハッキリとわかる程度に、より滑らかに伸びのある艶やかな声に変わっています。呼吸をする時の胸郭の拡がり具合や姿勢なども傍目から見ても違うのです。

ご本人もその違いにハッキリと気づかれたようで驚かれていました。倍音やリズム感など、専門的な部分にも大きな変化が出ていることを傳田先生とその声楽家の方は確認し合っていました。


その後、米国のジャス演奏と日本人のジャス演奏の違い、日本の有名オーケストラの演奏とヨーロッパの三流といわれるオーケストラの演奏との比較などで、日本人と西洋人のリズム感の違いを試聴しました。


聴覚トレーニングをした後に、同じ曲で聴き比べると驚くほど違いがわかるのです。


日本の有名オーケストラ団員になると、ほとんどの方が欧米への留学経験があったり活動した後に帰国し、日本のオーケストラに入っているそうですが、そのような人達であっても幼い時から培われた耳・聴覚の違いは修正することができない場合がほとんどだそうです。

プロの演奏家の方々はそのことに気づいていなかったり、プライドがあってなかなか認めたがらないそうですが、素人の私たちが聴き比べても明らかに差違があるのですから、残念な現状なのですね。

さらに残念なことに、ある種競争社会と言えるからなのでしょうか、音楽家やスポーツ選手の方々は、自分がこのシステムで大きく変化を遂げても、それを人に教えたがらない人が多いのだそうです。


こういった類のものは、人類共有の財産として後世に残していくためにも、自分のものだけに押し止めないで広く流布していただきたいものだと思います。そうでないと一世代で受け継がれることなく途切れてしまうかもしれないのです。

一人が確実に一人に伝えていくだけでも、いずれは地球を一周するのです。伝わらないのは、だれかがどこかで自分の中で止めているからなのです。


このトレーニングの成果は音楽のみならず、語学の発音からスポーツの運動能力、健康面に至るまで、短期間の聴覚トレーニングで及ぼす幅広い実績をデータを交えてお話しいただきました。
(トレーニングといっても心地よいCD音楽を聴いていくだけですが)


健康面での変化は、私たちの進めている脳幹活性と共有する部分も多く、明らかに脳の変化による心身両面での状態変化であるとあらためて認識しました。


音楽でもスポーツでも母国語の言語によって培われたリズム感というのは、ふつうでは埋めることのできないギャップがあるとのことですが、勘違いしてはいけないことは、これは決して日本人が劣っているという意味ではありません。

クラシックはヨーロッパの、ジャズはアメリカの、現在主流のスポーツは西洋発祥のものが多く、それをするのであれば、その発祥した地域特有のリズム感覚を持ったものが、どうしても優位に働いてしまうということです。

なので日本人であれば、日本に古くから根付いている民謡や演歌、踊りなどが日本の言語の持つリズム感と一致して存在するのです。

アフリカからヨーロッパ、そしてアジアへ、日本へと民族が移動してくる経路と、その各民族の歌と踊りのリズムの取り方や身体運動などの特徴や違いなども、その流れと共に解説していただき、なるほど!! と感心しきりでした。



今回、私が体験会に参加するという噂を聞きつけて参加されたBSTの仲間たちも大勢いたので、傳田先生に食事会? にお付き合いいただきました(笑)




そこではさらに興味深いお話しが連発!!

かつて大学で教鞭をとっていた頃の話だそうですが、学生50名を集めて楽器を演奏してもらったそうですが、その50名すべての出身県が違わずわかったそうです。

大きく言えば国単位の言語による違いがあるのですが、実は日本語の中の方言の違いも演奏に現れており、そのリズム感を聴けば、その人が話す言葉、何県出身だとわかってしまうのだそうです。


また世界的に有名なオーケストラが来日公演した時の仰天のエピソードもお話ししただきました。
超一流オーケストラの公演ということもあって、終了後会場は割れんばかりの拍手大喝采だったそうです。

ところが傳田先生は、そのオーケストラの中のとある楽器を演奏する2名の方が、どうしても耳に付く。あれは日本人なのか? と思って目を凝らして見てみても、日本人でもない。その2人のリズムが日本人のそれのように他の楽団員の演奏リズムと微妙に違っていたため、せっかくの演奏が台無しだとがっかりされたそうです。

後日その話しを伝え聞いたそのオーケストラの関係者が、「あっ!」と言って驚かれたそうです。
それはそのお二人が日本人とのハーフだというのです。3歳頃までに耳にした言語が、その耳を作り、そのリズム感を持ち合わせてしまっていたのです。


そのエピソードを聞いた私たちはその場で驚愕!!

そんな超一流のオーケストラの演奏なのに、「どうしてそんな差を聴き取れるんですか?? どんな聴覚能力をお持ちなんでしょう。それがびっくりです」と質問すると、

「だてに大きな耳を持っている訳ではいないんだよ」って笑わせてくれるのです。


その他にも、ウィーンフィルを指揮する指揮者の出身国によってリズム感が違うので、その指揮とそれに合わせようとするウィーンフィル楽団員の微妙なせめぎ合いが面白いなど、ふつうに視聴していてはわからない解説をしていただきました。


そんなことは果たしてどの程度の人が気づいているのでしょうか・・・。


ベートーベンの曲はドイツ語から生まれた。ドビュッシーはフランス語から生まれた。その言語の持つ特有のリズム感から生まれるものだということです。




これほど色濃く各方面に現れている言語の影響も、聴覚トレーニングを受けると、世界各国オールマイティのニュートラルな耳に変わってしまうのだそうです。


手軽に本当に心地よい音楽CDを聴いていくだけのトレーニングですが、ふつうでは変われない部分が変わってしまうのです。

いや、興味深いトレーニングです。
まだまだ知りたいことは山ほどあります。



ところで私のところでは、この聴覚トレーニングは「音が命」なので、購入するときはヘッドフォンアンプもセットで購入するのがベストですとお薦めしていますが、先週連絡いただいた方で、ミラクルサウンドBOXと標準ヘッドフォンを友人に譲ってもらい、自宅のミニコンポで再生していたのだそうです。私の話を聞いてこの度、ヘッドフォン・ウルトラ(超音波仕様)とヘッドフォンアンプ、CDプレーヤー(市販品を別途購入)を新たに購入されました。


やはり「今まで聴いていた音とは全然違いました!」との感想がすぐにありました。


せっかくの聴覚トレーニングです。CDとヘッドフォンだけの最低限の金額で押さえたいと思う気持ちもわかりますが、本当の意図する音が出なければ意味がありません。

 実際に聴き比べてみるとわかりますが、この聴覚システムの購入を検討しているという方は、セットで揃えて万全のシステムで聴かれるのが望ましいのです。

「買ってよかった!」

そんな感想メッセージを多くいただいています。

現在当方での購入者はBSセラピーに縁ある方々ばかりですが、紹介してよかったと安心しています(^^)



<BSセラピー・ベーシックコース>


 6月25日(土)~26日(日) 東京

 7月9日(土)~10日(日) 神戸



<BSセラピー・アドバンスコース>


 7月23日(土)~24日(日) 神戸

 9月24日(土)~25日(日) 東京



<アドバンス・プラスコース>


10月15日(土)~16日(日) 京都予定


詳しくは、BSセラピーHP  まで