Facebookなどネットを見ていて、よく政治家や社会のシステムへの批判的な投稿があります。事実を広く告知して下さるお役目は素晴らしいことですが、時には投稿者が自分は「善」だという意識が見え隠れすることもあります。

善悪二元論です。

しかし社会のネガティブな方へと自分の意識をフォーカスしていますから、実はその時点でネガティブサイドの罠に引っかかっていることに気がついていません。


かつてマザー・テレサは、「どうして反戦運動に参加しないのか?」と尋ねられた時「私は反戦運動には参加しないが、平和促進運動になら必ず参加します」と答えたそうです。

この代表的なひと言がすべてを教えてくれています。



では、一切ネガティブは面には目を向けない方がいいのでしょうか?

マザー・テレサはこのようにも言いました。

「愛の反対は、憎しみではなく無関心である」と。


無関心、無知なるが故に引き起こされる不幸も数多くあります。

副作用に苦しんだり効果が期待できないのに打つワクチン接種などはその一例ではないでしょうか?



いったい私たち人間にとって善悪とは何でしょうか・・・?



例えば戦後の日本は、短期間で復興と経済成長を遂げ、世界中から奇跡と賞賛されました。私たちの親や祖父母、いえ連綿と先祖より受け継いできた日本人の勤勉なるDNAがそれを成し遂げたのだと思います。

しかし・・・その経済成長の陰には、朝鮮戦争による特需がありました。続いてベトナム戦争もありました。


日本国内では、戦後の焼け野原が高度経済成長により豊かになり、空腹は満たされ、家族が笑顔で明るい社会を生きることができました。その恩恵を十二分に受けてきたのです。


産業革命以降、世界で大きな戦争が起こる度に、経済は著しく成長したと言われています(実際、不況になったら戦争をしかけて経済を上向けようとする某大国がありますね)。

日本国内では幸せな笑顔が見られた反面、海の向こうでは悲惨なる血が流れていたのが実情なのです。


現在でも世界一とも言われる豊かな日本社会を支える裏で、環境破壊が起き天災や人災で苦しむ発展途上国の人達の姿もあります。


こういった社会の裏表の仕組みは、挙げれば枚挙に暇がありません。


しかし今この瞬間、私たち日本人にも、軍需産業に仕事として携わる人々にも愛する家族があり、その働きのお蔭で家族が幸せに生活していくことができるのです。

単純に善悪として分別することのできない複雑な社会があります。


動植物の命を食さないと生きていけない人間でもあります。

本当に切ない地球社会です。



では私たちは一体どうしたらいいでのでしょうか?


考えていったら何もできなくなってしまいそうです。



私は、病気を通して身体がその答えを教えてくれているような気がします。


ガ○や難病と言われるものに、闘いを挑んで立ち向かった人に、打ち勝った話はあまり聞いたことがありません。

それは自分の影と戦うのですから、影は自分が止めるまでは降参してくれないのですから、勝てっこありません。


病を治すための食事療法をしても、成果が上がらない人も多くいます。

それは「怖れ」という動機に基づいて行動するからです。


まず事実をしっかりと見つめること。

するとその事柄にピントが合って、原因や解決策など物事がハッキリと見えてきます。

そして気づけば、次はそこに焦点を合わせずに、自分の心が軽くなる明るい方へと意識をフォーカスしていく。


私も昨年末からお世話になったメアリー田所さんという素敵な人が日本で始めたラフターヨガという、とにかく笑おうというヨガがあります。

笑うことは免疫力が一番上がると医学的にも証明されていますが、病気のことなどすっかり忘れてラフターヨガで笑い続けることによって、いつの間にかガ○や難病が消えてしまった方がたくさんいます。


BSセラピー・ライオンあくび健康法でも、身体を不自由な方、動けない方に焦点を合わせて体操するのではなく、自由で楽な方で体操をする。

すると忽ち脳幹が活性化し始めて、身体のバランスが取れてくることを証明してくれています。


食事療法でも、これをしないと治らないという病気への怖れをベースにするのではなく、より健康で元気になる為に、楽しんで行う人は効果を上げているのではないでしょうか。


闇を知っても、そこに留まらずに、そこから離れることです。

宗教の中には、光と闇の戦いを説いているものもありますが、本来光と闇は戦えるものではありません。

なぜなら、闇の中に光が灯れば、闇は照らされ否応なく消えていくからです。

戦えるものではないのです。


善悪の定めがつかないこの地球で、自分に出来る最善のことは何か?

それはごくごく些細な事でいい。

朝の挨拶であったり笑顔であったり、自分が楽しくなれる事。

それが自ら光となって周囲の闇を照らし、その連鎖がこの地球を光に変えていく。

私たちに出来ることは、それしかないしそれで十分だと私は思っています。