治療院だけでなく医療の本丸である病院ではなおさらです。

訴えた病状や検査結果によって、
「では処置しましょう。」
「薬を処方しましょう。」
「手術をしましょう。」
といった感じで、病気発症の心当たりについて医師から聞かれることはあまりありません。表れている病状に対して改善させようと努力をします。

患者さんの方も、こと病気に関しては原因に目を向けることには慣れていませんから、
「その原因に心当たりはありますか?」
と聞かれても、
「わからない」
と答える方が多いようです。

一度も自分の日常生活や生き方などを原因として考えたこともなく、また症状が現れた時点が悪くなった時と思っていますので、その時期に思い当たる原因はないということです。

たとえば風邪を引いた方に
「どうして風邪を引いたのですか?」
とお聞きしても、
やはり「わかりません」
と答える方が多いのです。
ウイルス感染説のみに目がいくせいでしょうか。

そしてワクチンであったり、解熱鎮痛剤などの風邪薬でその解決策を求めようとします。

風邪を引くにも理由があります。
睡眠不足であったり体を無理した結果、体温が低下して免疫力も落ちているのです。ウイルスが蔓延したのが主原因ではありません。必ず風邪を引く前に無理をしているのです。単純な理由です。

海外の医療機関では風邪を引いて病院に行っても、「それは病気ではないから家に帰って寝ていなさい」と言って診察も薬の処方もなかったと以前TVで見たことがあります。

病気も自分の持ち物です。
生まれてから現在まで、一度たりとも肉体を他人に貸したことはありません。全ての時間を自分で使ってきました。
自分自身にその真の原因と解決策を求めていくことが大切ではないでしょうか。

まして自分の中に本来健康であるべきシステムが備わっているのですから。


(続く)