昨年末、オーストラリアの神経科学研究機関
Neuroscience Research Australia と
University of New South Wales による共同研究で、あくびに関する非常に興味深い報告が発表されたようなのでご紹介します。最新の神経科学研究が示す興味深い可能性です。
(参照:Biomechanics of yawning: insights into cranio-cervical fluid dynamics and kinematic consistency | bioRxiv)

この研究では、深呼吸とあくびが「脳脊髄液(CSF)」の流れにどのような影響を与えるのかが検討されています。
まず分かったことは、
-
深呼吸でも
-
あくびでも
通常呼吸に比べて、脳脊髄液の流量が有意に増加するということ。
つまり、どちらも脳内の循環を活発にする働きがあるようです。
しかし、決定的な違いは「流れの方向」にあります。
研究によると、
深呼吸の吸気時
-
脳脊髄液は「脳方向(頭側)」へ流れる
-
静脈血は「胸郭方向(尾側)」へ流れる
脳脊髄液と静脈血の動きが逆方向になります。
一方で
あくびの吸気時
-
脳脊髄液と静脈血がともに「尾側(脊柱方向)」へ流れるケースが多い
つまり、あくびでは
脳脊髄液が頭蓋内から脊柱側へ一過性に押し出される可能性がある
ということが示唆されました。
これの意味するところは、
レポートでは、次のような可能性を挙げています。
-
脳内代謝産物(老廃物)の移送
-
脳の温度調節
-
中枢神経系のホメオスタシス維持
まだ仮説段階ではあるようですが、
「あくびは脳内環境を再編成する現象かもしれない」という視点は非常に重要です。
さらに興味深いのは、あくびの際の舌の運動様式が個々に特徴的であるという点から、あくびは脳幹にある
中枢パターン発生器(Central Pattern Generator)
によって制御されている可能性が高いとのことです。
つまりあくびは、
-
単なる反射ではなく
-
単なる深呼吸でもなく
-
脳幹主導の統合的な生理現象
である可能性があるのです。
(画像参照元:東京都立大学)
IAM&ライオンあくび体操では、これまで
・あくび動作によってエネルギーが頭方から足方へ流れる
・東洋医学で言うところの「氣が下がる」
とお伝えしてきました。
今回の研究で示された
「脳脊髄液が尾側へ流れる」
という結果は、この方向性と一致します。
身体内部の流体動態が変化する現象が実際に起きている
という点は、非常に意味のあることです。
宗教体験や瞑想状態の脳研究で知られる
Andrew Newberg 博士の研究に続き、
あくびという日常的な現象が、少しずつ科学の対象になってきました。
もし今後、
-
蝶形骨の動き
-
硬膜の緊張変化
-
それらとあくびとの関係
そしてそれが肉体的、精神的なものと大きく関係しているということなどが解明されていけば、さらに面白い展開になるでしょうね。
あくびは、誰もが毎日経験する自然な現象です。
しかしその奥には、まだ知られていないだけでもっと素晴らしい秘密が隠れているかもしれません。
もしこのテーマを本格的に研究したい科学者がいれば、
私はいつでも協力したいと思っています。
あくびは、まだ「ただのあくび」として扱われています。
ともすればネガティブがイメージを持つ人も多いことでしょう。
しかし、あくび動作は私たちの身体が持つ高度な自己調整システムの一端であるのです。
今後の研究の進展が、とても楽しみです。
追伸:↓↓ ブログ書いてる最中に見つけました(^^)
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