(前回の脊髄ガラント反射からの続きになります)

前回までのブログはこちら

原始反射 ⑥:脊椎ガラント反射- 脊髄 -

原始反射 ⑤:非対称性緊張性頸反射(ATNR)- 脳幹 -

原始反射 ④:対称性緊張性頸反射(STNR)- 脳幹 -

原始反射 ③:緊張性迷路反射(TLR)- 脳幹 -

原始反射 ②:モロー反射 - 脳幹 -

〜原始反射〜不定愁訴・慢性痛・発達しょうがい・・・

 

バブキン(手掌頤)反射は

 (バブキン(しゅしょうおとがい)はんしゃ) 

 

大人の方でも残存されている方が

 

多いと言われている反射で

 

この反射が 残ると

 

子どもだけではなく

 

大人でも様々な反応が みられる

 

といわれている

 

とても大切な原始反射の

 

一つにもなります。

 

また バブキン反射は

 

非対称性緊張性頸反射(ATNR)と

 

密接に関係しており

 

バブキン反射の発達における問題は

 

ATNRの発達に悪影響を及ぼすと

 

いわれております

 

 ATNRとバブキン反射は

 

脳の左半球と右半球の両方の

 

脳の発達にとって非常に重要で

 

これらの繋がりが中断されると

 

学習や社会的感情などにも

 

大きな課題が発生する可能性が

 

あるといわれております。

 

 

バブキン(手掌おとがい)反射とは?

(Babkin (palmomental) reflex)

 

妊娠9週目頃に発達し始め

 

出生後 3か月間活動し

 

4~6か月頃には

 

統合されて行くとされております

 

手と口の協調の発達の基礎を築く

 

原始反射で

 

授乳中に赤ちゃんが

 

乳房を刺激して

 

母乳を流しやすくするのに役立ち

 

また 乳児の授乳姿勢を整えます。

 

 

反射運動動作としては

 

赤ちゃんの手のひらを軽く押すと

 

赤ちゃんは口を開き

 

頭を前または横に曲げます。

(図を参照)

 

このバブキン(手掌おとがい)反射は

 

手と口の協調の発達と学習過程において

 

非常に重要な役割を果たしており

 

手のひらと口の調整システム

 

開発の基礎を作ります。

 

また、吸う、飲み込む、噛む、などの

 

摂食反射神経の発達にも

 

重要な役割を果たします。

 

バブキン(手掌おとがい)反射は

 

口と手の動きが関係するため

 

手・指先の繊細な動きや

 

顔の表情や頭蓋骨の動きにも関わり

 

特に顎周りの筋肉・関節や

 

骨(蝶形骨・側頭骨など)の動きに

 

影響を及ぼしやすいといわれております。

また 顔や手の平と指は

 

脳との関わりが とても深く

 

運動指令を脳幹や脊髄へ出力する

 

主要な拠点である脳の

 

一次運動野(いちじうんどうや)や

(詳しくは図を参照)

一次運動野から運動指令を

 

身体に伝える前に

 

どの様に運動を行うかの

 

計画を立てたり

 

複雑・繊細な動きや

 

運動を行う時などに

 

活躍する高次運動野などの

 

脳の発達にも影響を及ぼしやすいと

 

いわれております。

 

(詳しくは図を参照)

そして「学習障害」の中核とされる

 

発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)に

 

関わりが 深い音韻処理能力にも

(備 考)

「音韻処理:一連の音刺激(例:会話)などにおいて表記された文字とその読み(音)を結びつけたり文字を単語として認識し、意味や読み方を頭の中の記憶から探してきたりする脳機能です。音韻処理能力は 文字の読み能力に強く関わるため音韻処理の機能的問題が発達性読み書き障害の原因の一つとして考えられています。」 

 

 

直接影響を与える可能性があるとも

 

いわれております。

 

 

そのため バブキン(手掌おとがい)反射が

 

残存・再出現などで抑制されないままだと

 

運動中に口の筋肉、顎の筋肉、喉の筋肉、

 

消化管、手の筋肉にストレスが

 

かかりやすいため

 

消化不良・歯ぎしりや食いしばり

 

・頭蓋骨や脊椎・骨盤の動きなどが

 

悪くなる可能性もあります

 

また 脳の一次運動野・高次運動野などが

 

うまく働かないと

 

色々な物事が スムーズに

 

進み辛くなるため

 

つねにエネルギーを

 

消耗してしまい

 

脳と体に「ストレス」を

 

引き起こしやすくなります

 

そのため情緒が安定し辛く

 

常に何かを口に持ってくるか

 

何かに愛着することで

 

安心や慰めを得ようとします

 

いわゆる「愛着障害」を

 

引き起こす要因にもなり

 

消化器官や人格の発達にも

 

影響を及ぼす可能性も

 

あるといわれております。

 

 

バブキン(手掌おとがい)反射が 

 

残存・再出現した際に


とりやすい行動や症状として

 

・細かい動きが苦手

・言葉の遅れ

・吃音など発音や発話に問題がある(滑舌)

・大声で話しすぎたり、過度に明瞭に表現したりする

・手の緊張、手や指がぎこちない(不器用)

・指を使った細かい作業が苦痛

・手や指の運動が苦手

・顔が敏感で、化粧や、髪の毛や

 服が顔に振れることが苦手

・字を書くのが嫌い

・筆圧が高い

・書くときや楽器を演奏するとき、はさみを使うときなどに、口と舌が不随意に動く
・手が 過敏(ゾワゾワする)何か手で触れると気持ち悪い感覚がある

・噛み癖(何か口に入れときたいなど)

・歯ぎしり、食いしばり

・肩・肘に力が入って文字を書く時肩を上げ肘を曲げて文字を書く癖がある

・肩・首・顎の筋肉がこりやすい

・飲み込んだり噛んだりするのが困難

・消化不良

・身体的な落ち着きのなさ/衝動性(ADHD特性) 

・過敏症/過刺激(ASD特性) 

・学習障害 

・恐怖症/恐怖症 

 

などがあり

 

手と口に深く関わる原始反射のため


多くの行動や症状が あげられますが


あくまでもバブキン(手掌おとがい)反射が 

 

関与している


゛疑い ゛がある行動や症状なので


絶対では ありません。

 

 


そして バブキン(手掌おとがい)反射の

 

残存・再出現を確認するテスト方法です

 

   ~確認テスト方法~

(二人で行って下さい)


(二人で行って下さい)

①テストを受ける方(被検者)は

 口を軽く開きます

(歯と歯が接触しない程度で大丈夫です)

 

②テストを行う方(検者)は

 被検者の手のひらの中央を指で押します。

 もしくは ペンか何かを強く握ってもらいます。

(左右片方ずつ行って下さい)

 このときに被検者の口が少し開くか

 少し閉じたりすると原始反射が残留しています。

(図を参照)

 

◎統合を促す方法としては

 

手の指の角の四つに触れる意識で 

指全体を軽く握り指先方向へ擦ります。

一本の指に5回程度行います。

(両手の指 全てに行って下さい)

(図を参照)

肩や首も楽になりますので

 

試してみて下さい。

 

また 他の対処法としては

 

手のひらのマッサージや

 

側頭部の緊張をとる

 

耳のストレッチ

(詳しくはブログ記事の

マスク疲れをとる方法をご覧下さい)

 

などがあります

 

また 小さなお子さまには

 

手のひらや耳まわり

 

を擦ってあげてください

 

あと 授乳期間中は

 

赤ちゃんに十分な

 

授乳行為をさせて上げる

 

ことで 原子反射が

 

統合されやすくなります。

 

そして 

 

バブキン(手掌おとがい)反射

 

に深く関わる脳の

 

一次運動野・高次運動野や

 

音韻処理能力を

 

活性化する方法としては

 

株式会社わかさ生活さまの メノコト365

ビジョントレーニング無料プリント・ドリル教材30選より

 

 

下表の教材を利用させて頂きます

やり方としては

①~㊿の数字を順番に

指差していきます。

その際に指差した数字を

声に出して読み上げながら

行って下さい。

右手で1回と左手で1回を

1セットとして

疲れない程度で

数セット行って下さい。

*(声に出して読むことがポイントです)

(図を参照)

身体の歪みもとれやすく

 

なりますので

 

お試しください。

 

もし バブキン(手掌おとがい)反射が

 

残存・再出現している方は

 

上記の統合を促す方法や

 

脳の活性化方法を

 

行ってみてください。

 

 

バブキン(手掌おとがい)反射は

 

脳の発達にとても

 

深い関わりがあり

 

身体はもちろん

 

感情や社会的コミニケーション

 

などの発達にも関わる

 

とても大切な原始反射です

 

そのため 残存していると

 

前回同様にとても

 

「生活のしづらさ」や

 

「生きづらさ」 を感じる

 

原始反射になりますので

 

とくにお子さんの場合は

 

周りの人などが 氣づいたら

 

早めに対処してあげてください。

 

適切な対応をすれば

 

場合によっては

 

時間が かかる場合もありますが

 

根氣よく行えば

 

どの原始反射も必ず

 

統合されていきますので

 

大丈夫です。^^

 

 

次回も原始反射の

 

説明とテスト・緩和方法などを

 

投稿していきたいと思っております

 

当院では これらの症状を

 

眼球運動・聴覚・腱反射・頭蓋骨調整などを

 

利用し脳へのアプローチを行っておりますので

 

宜しければ ご利用下さい^^

 

【お読み頂きまして ありがとうございました】

 

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 当院では 身体に軽く触れ 微刺激圧を入れることで

 ” 頭蓋骨 ” を含む全ての関節をゆっくりと自然な位置に整えるため身体に余分な負荷を与えません。 また ” 筋膜 ” や” 内臓 ”の働きを正常化へ導くことで 身体の感覚・循環なども善くなっていきます。

《 当院の施術・身体に軽く優しく触れることの効果 》

無害で優しい刺激を皮膚に与えると脳からオキシトシン(ストレスを軽減、幸福感などを感じるホルモン)が放出されます。それによって様々な神経伝達物質が関与し相互的にストレス反応の軽減・鎮痛作用などを起こすことが 解剖生理学的に解っております。この様な反応などを利用し頭蓋骨を含む全ての関節をゆっくりと自然な位置に戻していきますので 身体に余分な負荷を与えません。また頭蓋骨を整えることで脳や身体の機能などを正常化へと導き免疫力・自然治癒力・内臓などの向上にも繋がります。痛み・不快症状・慢性疾患などの症状の緩和・解消を促す施術をしております。

『身体に無理のないやさしい整体です』

☆期待出来る効果例として

◎頭の痛・頭重感 

◎眼精疲労・ふらつき・耳の違和感 

◎顎周りの違和感・痛み 

◎自律神経の乱れによる不調・寝付きが悪いなど 

◎顔面の違和感・痛み 

◎肩こり・腰・首・関節などの痛み

などの期待出来る効果が図れます。   これら以外の症状にも幅広く対応しております。

一日でも早く体調不良が無くなり笑顔で楽しく生活していただけるように施術、サポートさせて頂きます!

身体の症状で お悩み お困りの方が おられましたら『お気軽にご連絡下さい』

 

* お子様で 触れられるのが 苦手な場合には

身体に触れない施術も行っておりますので 

お気軽にお申し出ください

( 発達しょうがいと いわれている

お子様も診させて頂いております)

 

創の手整体院は 完全予約制になっておりますので お手数ですが 

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(施術中は お電話に出ることが出来ませんので 留守番電話に

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